ローカルの日常を訪ねる「ステイケーション」。滞在中に出会える、その町ならではの朝の風景をフォトグラファー嶋崎征弘さんの一枚の写真と文でお届けします。今号は、素敵なコーヒー店が点在する、鎌倉の「THE GOOD GOODIES」を訪ねました。ハンドドリップされたコーヒーとバリスタ内野さんの「いい1日を」で始める1日をご紹介します。
朝8時過ぎ 鎌倉駅西口。1月も最終週、大寒を迎かえ、家に籠もった正月も懐かしい。
御成通りを入ったすぐの小道にある「THE GOOD GOODIES」。約3年ぶりくらいだろうか。ガラス越しの店内には、すでに数人のお客さん。
カウンターのドリップスタンドからはゆるやかに湯気がたちのぼる。店内のちょうどよい温度と、向かいの建物に反射した青みがかった光がこここちよい。
柔らかい話し口と穏やかな表情、店主の内野さんに会いに来る人も多いだろう。コーヒーを淹れている姿は、横から撮りたくなる。それぞれのかたちがよく見える。膨らむ豆たちと呼吸を合わせるように、小気味よいリズムで、丁寧にお湯が注がれる。すっとカウンターにコーヒーが置かれ、撮影もおしまい。
おすすめのエチオピアと、コーヒーシフォンケーキをいただき、鎌倉から出かけるように東京へ戻った。
今回尋ねたスポット:神奈川県鎌倉市「THE GOOD GOODIES」
鎌倉駅近く、路地の先にあるバリスタ内野さんのお店。自家焙煎したコーヒー豆を使い、1 杯ずつ丁寧に淹れてくれるコーヒーはまさに至福の味わい。ブレンドとシングルオリジン合わせてコーヒーは10種ほど
THE GOOD GOODIES
TEL.0467-33-5685
住所:神奈川県鎌倉市御成町10-1
営業時間:8:00 ~ 18:00 水定休
PHOTO&TEXT/MASAHIRO SHIMAZAKI
※メトロミニッツ2021年3月号「ローカルモーニング」より転載