カラダを動かすと、心も前向きに元気にすごせるもの。でも、日々家事や仕事に追われていて、なかなか運動するための時間がつくれないという人も多いはず。毎日の暮らしのなかのちょっとした工夫で、カラダを動かしてみませんか? お散歩がてら近所を歩いてみたり、おうちでできる運動を取り入れてみたり。日常生活のなかで“カラダを動かす”ことを、無理なく習慣に取り込んで心とカラダを整えよう。
無理なく続けられてハッピー。「ながら運動」のススメ
運動してたっぷり汗をかくと、スッキリして気持ちまでポジティブになれる。続ける方がいいと頭ではわかっているのに、仕事が忙しくなってくるとついつい優先度が下がってしまいがち。カラダを動かすことを習慣化して、ヘルシーなわたしを目指したい。
そこでオススメなのが、日常の中で無理なく運動を続けられるようにうまく組み込んでしまうこと。毎朝の通勤でひと駅だけ多く歩いてみたり、テレビを見ながらストレッチをしたり、キッチンで家事をしているときのカカトの上げ下げだけでも十分! いつもの行動とセットにすれば、三日坊主にならなずに続けられるはず。朝起きて、通勤中に、ランチがてら・・・カラダを動かせるチャンスはいっぱい。意識的に心がけて、日常の中に「ながら運動」を積極的に取り入れてみて。
通勤が楽しくなる。“+ひと駅”のゆるっとウォーキング
厚労省のリサーチ結果によると、日本人女性の1日の理想の歩行数は「8300歩」。それに対して、一般的に、7000歩強は歩けているとか(『厚労省調べ』)。つまり、ノルマ達成まで足りないのは1000歩ちょい・・・。
そこで、毎日の通勤時にいつもより10分だけ多く歩くことを心がけてみて。10分歩くと大体1000歩になると言われているから、ちょうど目標値をカバーできるという発想。少しだけ早起きして家を出て、ひとつ手前の駅で下車して会社までてくてく・・・。
気分がアガる音楽を聴いたり、英会話を聞いてスキルアップの勉強に当てるもよし。途中、いい匂いに惹かれてパン屋さんに立ち寄ってみたり、早朝からやっているかわいいお花屋さんに心癒されたり。会社近くの見慣れた街並みですら、季節や時間が違うだけで、見える景色やすれ違う人、周りの街並みなど、すべてが新鮮に見えてくる。
朝から、ハアハア息を切らしながらのウォーキングに抵抗がある人も、こんなゆるっとした感じなら続けられるかも。歩きやすいオフィス靴をゲットして、朝の清々しい空気の中、“+ひと駅”のゆるっとウォーキングを習慣にしたい。
まるでスニーカー感覚!さっそうと歩けるオフィス靴
通勤って毎日のことだから、できるだけ快適な時間にしたいもの。それには、歩くのが苦にならない自分の足にあった靴が不可欠。そこで、足の形状に悩みを抱えている人や、もっと履き心地のいい靴を探している人に向けた、オフィス靴に最適なブランドをご紹介。
歩きやすくてきれいと定評のある「ROCKPORT(ロックポート)」を始め、外反母趾の人でもおしゃれな靴が見つかる「fitfit(フィットフィット)」、幅広・幅狭などワイズのサイズ展開が豊富でぴったりな靴が見つかりやすい「success walk(サクセスウォーク)」、セミオーダーで自分の足に合ったパンプスが作れる「銀座かねまつ」は、いずれも、歩きやすさ、履き心地を最優先したブランド。
どこも歩きやすいパンプスを推しとしていて、ルックスにもこだわっているから、オフィスにぴったり。いろいろ試しながら、自分の足にいちばんぴったりくる一足を見つけて、ストレスフリーのハッピーな通勤時間をかなえちゃおう。
ご近所散策もいい運動。歩いて、気分までリフレッシュ!
朝の通勤タイムをウォーキングに活用できたらいいけど、平日は仕事に追われてとても無理・・・。そんな人はお休みの日を活用してみて。
朝晩の涼しい時間帯にリラックスウェアで近所をぶらぶら。30分間も歩けば、じんわり汗をかいてきて体がポカポカしてくる。新しくできたカフェを見つけたり、緑茂る木々に癒されたり、途中、小さな公園のベンチでひと休みするのもいい。
ただ歩くだけじゃなく、季節の花を見つける、ボーダー着ている人と何人すれ違う、住んでみたいおしゃれな家は・・・など、お題を設けてみるのも楽しい。カメラを首にぶら下げて、途中、気に入った景色や、気になったお店をパチリと撮影してみたり。いい運動になるし、住んでいる街の魅力も再発見できて充実した気持ちになれそう。
インドア派は、おうちで楽チンに運動不足を解消
外に出かけるより家での運動がいい。そんな人にオススメなのが“トランポリン”や“エア縄跳び”。どちらも体への負荷が高いトレーニングとして有名で、カロリー消費量が高く、ダイエット目的の人にも好評。しかも、上下の揺れが内蔵の働きを促し、血流やリンパを促進してくれるから、代謝が上がってむくみが取れたり肌がきれいになったりという嬉しい効果も。
だけど、それだけじゃなくて、単純な上下の動きだけだから、ほかをいろいろ意識することもなくて“ながら”にぴったり。撮りためたドラマを見たり、仕事のプレゼン資料を読みながら、ついでにカロリー消費もできるなんて最高じゃない?
ちなみに、上下運動はクーパー靭帯を損傷してしまうため、スポーツブラでがっちり固定しないと胸が垂れる原因になるので気をつけよう。“ながら”でいうと、“バランスボール”もインドア派の運動不足解消にぴったり。
ただ単に、食事やデスクワークの“椅子”をバランスボールに変えるだけで、インナーマッスルが鍛えられ、脂肪を燃焼しやすい体にしてくれるほか、小さな筋群が鍛えられ、体の歪みなどにもアプローチ。さらに腰痛を軽くしたり、引き締め効果が得られたりとうれしいこと尽くし。こんなインドアトレーニングなら、自分の家で、しかもなにかのついでにできるから、飽きずに続けられるかも。
いつでも気が向いたときに。区民(市民)プールで運動不足を解消!
ジムだと定期的に通わなくちゃならなくて大変だけど、運動するときはちょっとくらいそれっぽい場所の方がやる気が湧きそう・・・。そんな人は、自宅の近くに区民(市民)プールがないか探してみて。
区民(市民)プールなら、大抵、2時間ワンコイン以下とリーズナブルな利用料が魅力。都度払いで縛りがないから、暇なときは毎日でも行ってもいいし、忙しくなったらお休みしたりと自分のペースで続けられる。時間もそれぞれだけど、21時頃までやってるところが多いから、ちょうど仕事帰りに立ち寄るのにもぴったり。夜は、子どもや高齢者で混み合う日中と比べて静かだから、落ち着いてゆっくりと泳ぎを楽しめるのもいい。
運動があまり得意じゃないという人は、水の中をひたすら30分間くらい歩き続ける「水中ウォーキング」から始めてみて。体より低い水温の中で体温を維持しようとして燃焼効果が高まり、消費カロリーはなんと地上でのウォーキングの約2倍とか! 倍の効果が得られるなんてなんだか得した気分。
しかも、浮力によって体への負荷が抑えられたり、カチンコチンだった肩や腰の筋肉がほぐされていったりと、体のメンテナンスに役立つのも嬉しい。プールの水はひんやり冷たくて、暑い季節にも気持ちよくカラダを動かせるのも嬉しい。ダイエット効果も高いので、ハマれたらラッキーと思って、一度試しにいってみて。
自分のペースでできる。“オンライン”が密かなブームに!
体を動かす習慣を身につけたいけど、自分主体だとつい甘やかしてしまう・・・。そんな人は、やっぱりトレーナーや一緒に運動する仲間がいる方がいいのかも。
最近は、ジムも多様化してて、人目が気になる人に嬉しい暗闇系エクササイズや、自分の体とじっくり向き合って指導してもらえるパーソナルトレーナーなど、いろんなスタイルがあるけれど、今、密かなブームとなっているのが“オンライン”のトレーニング。家にいながら、ちゃんとプロによる指導が受けられて、しかも仲間が一緒だから続けるモチベーションになりそう。
月1回リアルで、あと3回はオンラインなんていう選択ができるところも。大手ジムや人気ヨガスタジオなどが続々とオンラインサービスを展開し始めているので、どんなものかと一度体験してみるのもいいかも!
【特集】変わろう、なりたい自分に
大きな変化を感じる今こそ、自分自身とじっくり向き合って、日常を少し変えてみませんか? 自分にとって“心地のいいもの”を選んだり、カラダにいいことをしたり、感性を高める努力をしてみたり。ほんの小さな心がけを習慣にするだけで、日々の暮らしがぐっと豊かなものに変わるはず。これからも自分らしく幸せな日々を過ごすために、今が変わるとき。そのきっかけとなるようなアイデア集をお届けします。
PHOTO/KYOKA MUNEMURA WRITING/KANO NUMATA