年末年始・初詣特集

神様に失礼なことしていない?初詣のマナー

更新日:2023/12/26

毎年なにげなく行っている初詣。でも、初詣の意味やマナーってあいまいで、よく知らなかったりすることも。神様に失礼な行ないをしないように、初詣のしきたりをしっかり頭に入れてから、お参りに行ってみよう。

初詣は神様への新年のご挨拶

新年に初めて神社やお寺にお参りし、旧年のご加護に感謝し、新年の幸せを祈願する初詣。もともとは、一族を守ってくれる氏神様に新年の挨拶をしたのが始まり。現在では、有名な神社やお寺にでかけるのが一般的になっている。

三箇日中に参拝するのがベスト

その年の幸せを祈る初詣は、年神様がいらっしゃる期間にするのがいいとされている。できれば、三箇日中にはお参りに行きたいところ。もしも三箇日を過ぎてしまったら、遅くとも松の内までには済ませよう。また、初詣の帰りは、寄り道をしないでまっすぐ家に帰ること。寄り道をしてしまうと、神様からいただいた福を逃がしてしまうといわれているとか。

初詣で実践!神社の参拝マナー

【STEP1/鳥居の前で一礼する】
鳥居は「ここから先は神の領域」というしるし。帽子をとって一礼してから鳥居をくぐろう。参道の真ん中は神様の通り道なので両端を歩く。

【STEP2/手水舎で身を清める】
ひしゃく1杯の水だけで清めるのがマナー。ひしゃくを右手にもって左手を清めたら、左手に持ちかえて右手を清め、左手に水をためて口をすすぐ。ひしゃくに直接口をつけるのは絶対NG。口をつけた左手を再び清めたら、最後にひしゃくを立てて残った水で柄を清めてから元の場所に戻す。

【STEP3/参拝は「二拝二拍手一拝」】
お賽銭を入れて鈴を鳴らす。2回深くおじぎをし、2回柏手を打ち、両手を合わせて祈ったら、最後にもう一度深くおじぎをする。お賽銭を投げ入れるのは神様に失礼なので、お賽銭箱に丁寧に入れよう。

【STEP4/神様に感謝の気持ちを伝える】
神様に参拝するとき、「今年は素敵な彼氏ができますように」「今年は宝くじが当たりますように」など願い事ばかりしていない? でも、そもそも初詣というのは、自分の願い事をかなえるためではなく、1年無事に過ごせたことへの感謝を神様に伝えることが目的。「素敵な彼氏ができるように見守っていてください」と自分の気持ちを伝えるだけにしよう。

こうやって取り入れよう!神社の名前でわかるご利益から神社選び

初詣はどこの神社に行く? なんとなく有名だから…という理由だけで選んでいる人もいるはず。実は、神社はまつられている神様によってご利益が異なる。「○○神宮」や「○○八幡宮」など、神社名でご利益がわかるので、迷ったら神社選びの参考にして。

【神宮】明治神宮、伊勢神宮など
天皇の祖先神がまつられている。
<ご利益>平和、国家安泰、家内安全など

【八幡】鶴岡八幡宮、富岡八幡宮など
八幡神を御祭神としている
<ご利益>必勝祈願、安産祈願、厄除け、長寿など

【天満】太宰府天満宮、湯島天満宮など
学問の神様・菅原道真がまつられている。
<ご利益>合格祈願・学業成就など

【稲荷】伏見稲荷大社など
商業や農業の神様がまつられている。
<ご利益>商売繁盛、豊作祈願など

お話を伺った方/三浦康子さん

和文化研究家。古をひも解きながら今の暮らしを楽しむ方法を、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案している。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、監修書『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数

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※記事は2023年12月26日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります