お酒に合うワンハンドおつまみレシピ5品(すべて2人分)
見た目にもかわいくて食べやすくする盛り付けのコツは?
イベントやパーティのケータリングを担当するとき、手軽に食べられて手が汚れにくいフィンガーフードやワンハンドメニューを頼まれることが多いという菊地さん。春巻きのように具材を巻き込む料理や、串やピンで刺すメニューはとくに出番が多いそう。
「ポイントは、ひと口でパクっとほおばれたり、食べやすいサイズや形状にすること。目でも楽しんでいただきたいので、スペインバルで使っているようなピンに刺したり、竹串の手元の部分にマスキングテープを巻いたり、ひと手間加えています。そのまま器ごと食べられるタルトカップもおすすめですよ」
また、断面を見せたり、積み上げるように並べて立体感を出すなど盛り付けにもひと工夫。
「重ねにくいものだったら、グラスに立てる、お皿の上にランダムに並べるなど、動きがあるように見せるとテーブルが楽しくなります」と菊地さん。ぜひ参考にしてみて。
サモサ風春巻き×レモンサワー
スパイシーに味付けしたじゃがいものホクホク感、パリッとした春巻きの皮の食感がレモンサワーの酸味や炭酸の刺激と相性バツグン!
<材料>
・じゃがいも 2個
・ブロッコリーの小房 3個(50g)
・ブロッコリーの茎 1個分
・バター(無塩) 30g
・塩 小さじ1/2
・カレー粉 大さじ1
・ピザ用チーズ 50g
・春巻きの皮 1袋
・春巻き用の糊(薄力粉+水を同量で合わせたもの)
・揚げ油 適量
<作り方>
1.じゃがいもはよく洗い、皮ごと1.5cmくらいのサイの目状にカットする。500Wの電子レンジで5分ほど加熱したら、フォークで荒くつぶしておく。
2.ブロッコリーの小房は5mm幅くらいに細かく刻み、茎は5mmくらいのサイの目状にカット。
3.フライパンにバターを入れて中火にかけ、溶けたところに2のブロッコリーを加え、塩をふって炒める。
4.茎が柔らかくなったら、カレー粉を加えて炒め合わせ、カレーの香りがふんわり広がったら火を止める。
5.1のじゃがいもに4を入れて混ぜ合わせる。粗熱が取れたらチーズを入れてさらに混ぜ、具材の完成。
6.春巻きの皮は縦に3等分にカットし、長方形にする。
7.春巻きの皮の中心よりもやや右側に、大き目のスプーン1~2杯分の具材を乗せる。右端上の角に糊をつけ、三角形になるように畳んでいく。端までいったら、糊でしっかりと口を留める。
4.170度の揚げ油で、きつね色になるまで揚げる。具材には火が通っているので、皮に色がつけばOK!
ワンポイントアドバイス
バターで炒めることで、具材がしっとりしておいしさがアップ。有塩バターを使用する場合は、少しずつ塩を入れて味を見てください。ブロッコリーの茎は小さめの角切りにして炒めることで、柔らかくなりおいしく食べられます。じゃがいもは気にならなければ皮ごと使うのがおすすめ。
スティックフライ×ビール
カラッと揚がったフライとビールは間違いなく最高に合う組み合わせ! 柴漬けを使ったタルタルソースも程よい塩気と酸味があって、思わずお酒が進みそう。
<材料>
・ししゃも 2本
・ズッキーニ 1/2本分
・セロリスティック 4本
・ミニトマト 2個
・マッシュルーム 2個
・豚ひき肉 100g
・梅干し 大1個
・大葉 2枚
・こしょう 少々
・揚げ油 適量
(A)
・薄力粉 適量
・市販のパン粉(細かめ) 適量
・バゲットの端やパンの耳 適量
・粉チーズ 適量
(B)
・卵 1個
・薄力粉 50g
・水 50g
【柴漬けタルタル】
・マヨネーズ 60g
・柴漬け 30g
・砂糖 小さじ1
・ポン酢 大さじ1/2
<作り方>
1.ズッキーニは横半分にカットした後、さらに縦に4等分にカットする。
2.ミニトマトはヘタを取った部分に竹串を刺す。
3.マッシュルームは横向きに竹串を刺す。
4.ボウルに豚ひき肉、荒くちぎった大葉、梅干し、こしょうを入れてよく混ぜる。梅干しの種は混ぜているうちに出てくるので取り除き、竹串に細長くなるように握りつける。
5.バゲットの端やパンの耳は、フードプロセッサーにかけて荒いパン粉にする。
6.A、Bはそれぞれ別のボウルやバットに入れよく混ぜ合わせておく。揚げ油を170度に加熱する。
7.それぞれの具材に薄く薄力粉をつけ、B、Aの順につける。
8.豚肉、ししゃも、ズッキーニは170度でじっくり火を通すように揚げる。ミニトマト、マッシュルーム、セロリは余熱で火が通るので、油の温度を180度に上げて、サッと火に通し衣の色がついたら鍋から上げる。
9.柴漬けタルタルをつくる。柴漬けは5mmくらいにみじん切りにする
10.すべての材料をよく混ぜ合わせてできあがり。
ワンポイントアドバイス
セロリは株の内側の柔らかい部分を使うか、外側を使う際は筋を取っておきましょう。パンの端や耳は日頃から冷凍庫にストックしておくのも◎。手作りのパン粉だけでは具材全体に衣をつけるのが難しいため、市販のパン粉と合わせています。手作りパン粉がカリッとした良いアクセントに。
魚の生春巻き×白ワイン
野菜をたっぷり使った軽めのお料理と白ワインの風味がベストマッチ。トロピカルな果実味が感じられる白ワインを選べば、南国気分に!
<材料>(1本分)
・焼き魚 適量(今回はホッケ)
・紫キャベツ 適量(ひとつまみ程度)
・にんじん スライスしたもの1~2枚
・パプリカ(赤・黄) 各1/8個
・きゅうり スライスしたもの2~3枚
・大葉 1枚
・ライスペーパー 1枚
【生春巻きのタレ】(2人分)
・砂糖 大さじ1
・生姜 大さじ1
・レモン汁 大さじ1.5
・ナンプラー 大さじ1.5
・水 小さじ1
・米油 小さじ1
・鷹の爪 1/3本
<作り方>
1.焼き魚は適当な大きさにほぐし、大葉は縦半分にカットする。
2. 紫キャベツは千切り、にんじんは皮を剥き、きゅうり、パプリカとそれぞれスライサーを使って薄く縦長にスライスする。
3.ボウルやフライパンに40度ほどのぬるま湯を用意し、ライスペーパーを湿らす。※一度全体的に潜らせた後、水を軽く切ってからもう一度さっと潜らせるとちょうど良い柔らかさに。
4.ライスペーパーの上に紫キャベツ・にんじん・パプリカ・きゅうりを縦に並べる。手前に揃えて並べ、にんじんときゅうりなど形のある具材を中心に置くと巻きやすい。
5.4の具材に対して垂直に大葉を並べ、その上にほぐした焼き魚を並べる。こちらも手前に置くように。
6.手前から焼き魚を巻き込みながら、ライスペーパーを巻いていく。1/3ほど巻いたら、両サイドも折り込んで巻く。
7.タレを作る。生姜はすりおろし、ボウルなどにすべての調味材を合わせて完成。
ワンポイントアドバイス
生春巻きは包む具材の量はやや少なめを意識し、空気を抜きながらギュッと巻き締めるようにすると形も崩れずきれいに巻き上がります。タレに使うショウガはぜひチューブではなく生のものを使ってください。具材の魚は、今回はホッケを使いましたが、アジやサケなどなんでもOK。
コマキンパ×赤ワイン
キンパの具材に使っているキムチの程よいスパイシー感や牛肉の脂は、赤ワインと好相性。韓国料理と赤ワインの組み合わせはちょっと意外だけれど、これはハマる!
<各具材の材料と作り方>
【たくあん炒め】
・たくあん 50g
・ごま油大さじ1/2
・炒り白ごま 少々
1.たくあんは3mm幅くらいに細長くカットする。
2.フライパンにごま油を入れて中火にかけ、香りが立ったらたくあんを入れ、フチの色がほんのり変わるくらい炒めたら、炒り白ごまを加えて混ぜ合わせて火を止める。
【プルコギ】
・牛コマ肉 150g
・玉ねぎ、キャベツの芯、にんじんなど残り野菜なんでも 適量
・ごま油 適量
(A)
・ニンニクすりおろし 小さじ1/2
・生姜すりおろし 小さじ1/2
・醤油 大さじ1.5
・酒 大さじ1.5
・砂糖 大さじ1
・コチュジャン 小さじ1
・炒り白ごま 大さじ1
1.牛肉は、2~3cm幅にカット。
2.野菜のうちキャベツの芯やにんじんなど固いものは細かくみじん切り。玉ねぎなど柔らかいものは繊維を断つように薄切りにする。
3. 牛肉と野菜、Aを揉み合わせてなじませる。この状態でジップ付き袋などに入れて冷凍保存も可能。
4.フライパンにごま油を入れ、中火で3を全体に火が通るまで炒める。
【青菜のナムル】
・青菜(ホウレンソウや小松菜など)の塩茹で 5束分(約70g)
・塩 小さじ1/2
・ニンニクのすりおろし 小さじ1/4
・ごま油 小さじ1
1.青菜は2~3㎝幅にカット、茎の部分も4等分に切る。
2.ボウルにすべての材料を入れ、手でもみ合わせて味をなじませる。
【にんじんと大根のサステナブルナムル】
・にんじん、大根(どちらも皮ごと) 合わせて150g分
・塩 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1
・米酢 大さじ2
・ごま油 小さじ1
1.にんじんと大根は皮ごとピーラーでスライスし、包丁で「井」の字を書くようにカットする。
2.塩をもみ込み、しんなりしたら絞って水けを切る。
3.ボウルにその他の調味料と一緒に入れ、手でもみ合わせて味をなじませる。
【キムチごはん】
・白米 ごはん1杯分
・キムチ 50g
・ごま油 大さじ1/2
1.キムチは5mmくらいのみじん切りにする。
2.キムチとごま油、白米を混ぜ合わせて、全体が赤くなればOK。
【コマキンパ】
<材料>
・キムチごはん
・海苔 2枚
・ナムル
・プルコギ 適量
・クリームチーズ ブロックタイプのもの2個
・炒り白ごま 適量
<作り方>
1.海苔は4等分に切る。
2.クリームチーズは1cm幅に細長くカットする。
3.まな板にラップを広げて海苔を置き、8等分にしたキムチごはんを薄く広げる。
4.ナムルやプルコギ、クリームチーズなどの具材から2~3種を選び、数字の「一」のように敷く。
5.ラップでくるっと1周巻いて完成。
6.上にスプーンで薄くごま油を塗り、白ごまを散らす。
ワンポイントアドバイス
キンパを上手に巻くコツは、ギュギュっときつめに巻くこと。具材に使ったナムルやプルコギは作りやすい量で紹介しているので、常備菜としてもおすすめ。これ以外にもキムチごはんで冷蔵庫の残り物を巻くとキンパ風になりますよ。具材は「ちょっと少ないかな」と思うくらいの量にすると巻きあがりがきれいになります。
ワンハンドカルパッチョ×日本酒
香味野菜たっぷりのタレでしっかりと味付けした刺身を、さっぱりとまとめる大根が日本酒にぴったり。ぜひどちらも冷やして楽しんで。
<材料>
・刺身(鯛やサーモンなど) 1パック分
・薬味タレ 大さじ2
・ごま油orオリーブオイル 大さじ1/2くらい
・大根(カブでも)5cmくらい
・塩 少々
【薬味ダレ】
・セロリの葉っぱ、ネギの青いところ、大葉、ショウガなど 各適量
・白だし、醤油、米酢 1:1:2の割合で、香味野菜が浸かる程度の分量
1.薬味ダレをつくる。セロリの葉っぱ、ネギの青いところ、大葉、生姜などの香味野菜をみじん切りにするか、フードプロセッサーにかける。
2.清潔な容器に白だし、醤油、米酢を合わせ、1の香味野菜を漬け込む。お好みで一味唐辛子を入れても。
3.大根は皮ごとスライサーで2㎜程度の厚さにスライスする。薄すぎるとしんなりしすぎてしまうので気をつけて。
4. 大根に軽く塩をふり、しんなりしたら、手で絞って水を切る。
5.刺身は1cm幅くらいに細長くカットする。
6.刺身と薬味ダレ、ごま油orオリーブオイルを合わせてマリネする。
7.大根に刺身をサンドして、ピンチョスピンで挟む。
ワンポイントアドバイス
(ワンポイントアドバイス)
大根は薄くスライスしてから塩もみすれば皮のかたさが気になりません。カラフルな大根やカブを使っても◎。薬味ダレは冷蔵庫で5日間保存可能です。食べるときにごま油を加えれば中華風、オリーブオイルを加えると洋風に。鶏モモ肉のソテーや豚しゃぶ、冷ややっこなどのタレにも使えます。
教えてくれたのはこの人:CRAZY KITCHENプロデューサー・菊地妙子さん
美術大学を卒業後、新卒にてライフスタイル提案企業に入社。レストラン事業部へ配属となり、東京および富山にて店長業務やメニュー開発、生産地取材などに携わる。その後、都内の飲食店勤務を経て、株式会社CRAZY KITCHENに参画。現在は、プロデューサーとしてイベントやパーティの企画デザイン、ドリンクメニュー開発を行う。「かわいい、おいしい!など、その場を訪れた人のテンションが上がる瞬間に立ち会えることが幸せ」と、会場で話のきっかけになるようなコーディネートや内容を日々考案している。
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PHOTO/AYA MORIMOTO WRITING/MINORI KASAI