オズモールと同じように、2021年に25周年を迎える企業やブランド、商品、キャラクターに注目。これまでの歩みや誕生秘話のほか、働く女性に愛されるゆえんを、中の人にインタビュー! 今回は1996年の発売以来、今なお愛され続けているチョコレート菓子「ガルボ」のおいしさの秘密について、株式会社 明治 カカオマーケティング部の東奈央さんにお話を伺いました。
チョコレートなのに、噛むとサクサク!「新食感のお菓子」として評判に
焼き菓子の中心までしっかりチョコレートを染み込ませ、さらにチョコレートでコーティングした明治のガルボ。濃厚なチョコレートとサクッと軽い食感は、発売から25年を迎える今も大人気。
「ガルボは当時の研究所所長の『チョコと焼き菓子を、一体感を持って食べられるお菓子はないか』という発想から生まれました。オフィスで休憩時間に楽しむおやつとして定着していたのですが、2000年代に入って、自分のデスクで仕事をしながら、好きなタイミングにおやつを食べるスタイルが主流になったことから、ひと口で食べられる1/2サイズで、チョコレートが手につきにくいように独自の技術でコーティングした『ガルボミニ』が発売されました」(東さん)
2012年に初代ガルボは販売を終了し、ガルボミニが「ガルボ」としてリニューアル。現在はチョコ、つぶ練り苺、ほろにがブラック、香りとコクのホワイトの定番4種に加えて、期間限定フレーバーも販売されている。
中までチョコレートを染み込ませる技術は、あの日本食がヒントに
ガルボの魅力といえば、なんともいえない不思議な食感。空気を抜いた焼き菓子にチョコレートを浸透させる、独自の含侵(がんしん)と呼ばれる製法は、2002年に特許を取得している。
「実は、商品開発のヒントになったのが漬物作り。野菜の水分を抜き、浸透圧で味を染み込ませる製法はお菓子にも活用できるんじゃないかと考えたのです。試作第1弾は、乾燥させたスポンジケーキのようなものにチョコレートを染み込ませたものでした。その後何度も試作を繰り返したそうです。その後も研究を重ね、2016年には通常のチョコレートよりも扱いが難しいホワイトチョコを含侵させた、中まで真っ白なガルボが販売されました。これによって味のバリエーションがさらに広がりました」(東さん)
ホワイトチョコレートを含侵させた商品を作ることは、開発に携わる人々の長年の夢だったそう。現在もさらにおいしく、喜ばれるお菓子を目指してさまざまな研究が行われているという。
リフレッシュしたいときは、あえて目を閉じてじっくり味わおう
自身もガルボが大好きという東さんのおすすめの食べ方は、目を閉じて食べること。
「サクッとした食感の後に、チョコレートがふわっと広がって、スーッとやさしくとけていく・・・。ガルボはこの3つのリズムを大切にしています。集中力が切れてしまったときなどは、ぜひ目を閉じて、この3つのリズムを楽しみながら味わってみてください。心地よい咀嚼の響きが、乱れてしまったリズムを整えてくれると思います。食感はあるけれど、音がしないので仕事中に食べても作業の邪魔にならないんですよ」(東さん)
手につきにくく、濃厚な味わいながらも、口の中に残らないところも仕事中のおやつにぴったり。コーヒーやカフェラテなど、お気に入りの飲み物と一緒に楽しみたい。
仕事や家事、何かに没頭するひとときの“おともおやつ”であり続けたい
リモートワークが進んで自宅で過ごす時間が増えるなど、働き方やライフスタイルが大きく変化している今日この頃。これからも、ライフスタイルに寄り添えるチョコレートでありたいと話す東さん。
「自宅でお仕事をしていることでオン・オフの切り替えが難しかったり、逆に緊張感や不安から頑張りすぎてしまうこともあると思います。そんなときにぜひ、ガルボをひと粒食べて元気になったり、気分転換をしてもらえたらと思います。また、ゲームなど、自分の好きなことに没頭しているときの“おともおやつ”としても楽しんでいただけたら嬉しいですね。新しいフレーバーの開発をはじめ、今後もこれからもいろいろなことに挑戦していきたいと思っています」(東さん)
ひと口で幸せな気持ちにしてくれるガルボ。デスクやキッチン、バッグの中などいつも身近に置いて、手軽に“チョコっとご褒美”を楽しんで。
【特集】これからも、私らしく。オズモール25周年
2021年、オズモールは25周年を迎えます。withコロナの新時代で気付いた「私にとって本当に大切なもの」を守るための行動、時代の変化を受け止め、芽生えた「新しい価値感」を大事にする行動。そんな「意志のある、私らしい行動」を応援します。
PHOTO/KAZUHITO MIURA、WRITING/MINORI KASAI