狭いエリアに居酒屋が立ち並び、今や若者にも人気のディープな街、横浜・野毛。2002年に開場した「横浜にぎわい座」は、落語、漫才などの大衆芸能が楽しめる演芸場。毎月1日~7日は落語をメインに、間に色物を挟んだ「横浜にぎわい寄席」を開催。落語芸術協会と落語協会の芸人が同じ舞台に日替わりで登場するのも珍しく、ここならでは。垣根を越えた笑いに酔った後は、野毛の街へ繰り出し、笑いをつまみに盛り上がって。
「笑いの力で街をおこしたい!」住民の声に応えて誕生
「野毛に寄席を作り、笑いの力で街おこしをしたい」という地域住民の声に、横浜市出身の桂歌丸が中心となって働きかけたことにより誕生した「横浜にぎわい座」。地上5階地下2階の建物は、入り口上部の外壁に、江戸時代に興行を許可された芝居小屋が掲げていたという櫓を模した現代的なオブジェが据えつけられていて、寺社のような唐破風の入り口屋根も特徴的。訪れた際には注目してみて。
3・4階の「芸能ホール」は、計391席と大規模で、桟敷席や提灯など寄席の雰囲気を演出した空間。月の前半(1日~15日)に寄席として日替わりで公演を行っていて、毎月1日~7日は、落語をメインに、間に色物を挟んだ寄席形式の公演「横浜にぎわい寄席」を開催。その他、主に8日~15日は人気落語家の独演会など。席では飲食可能なので、お弁当を食べながら、お酒を飲みながら、くつろぎモードで落語を聴いてみよう(公演によっては飲食不可の場合もあり)。
「のげシャーレ」は二ツ目など若手の勉強の場
地下2階には、「のげシャーレ」と呼ばれる小ホールがある。ここでは、二ツ目など若手の勉強の場として「登竜門シリーズ」(「芸能ホール」での会の開催や出演を目指すシリーズ)を月に3~5回開催。座席数が最大141席と少なく演者との距離も近いので、これから注目の若手を発掘するには最適! ファンになった芸人さんの成長過程を間近で応援する醍醐味を味わえるはず。
【横浜・野毛】横浜にぎわい座
- スポット名
- 横浜にぎわい座
- 電話番号
- 0452312525 0452312525
- 住所
- 〒231-0064 横浜市中区野毛町3-110-1 Map
- 営業時間
- 10:00~22:00(横浜にぎわい寄席は14:00~16:30)
- 交通アクセス
- JR線・市営地下鉄線「桜木町駅」下車、徒歩3分
- 総座席数
- 芸能ホール391、のげシャーレ141
- 料金
- 落語会により異なる
- 予約方法
- インターネット、電話、窓口 ※当日券は横浜にぎわい座の窓口のみで、公演当日の10:00より販売
- 主な施設
- 芸能ホール、のげシャーレ、練習室、制作室、売店(お弁当、サンドイッチ、ビール、日本酒、コーヒー、ジュース、おつまみ、お菓子、アイスなど)
- ホームページ
- 横浜にぎわい座の詳細はこちら
【特集】気軽でたのしい!ハマル落語
若者の間で、空前の落語ブーム到来!と騒がれている近年。それならどんなものか聞いてみたいけど、なんとなく敷居が高そう・・・と思っている人も多いのでは? でも大丈夫、予備知識は不要です。頭を空っぽにしてぼーっと噺に耳を傾けていると、いつの間にかクスっと笑えたり、お腹がよじれるほど大笑いしたり、身を乗り出して夢中になっている自分に気付くはず。今まで経験したことのない新たな世界に、即ハマること間違いなし!
WRITING/MACHIKO MIYATA