明治座
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東京で最も長い歴史を持つ商業演劇劇場「明治座」

更新日:2020/04/03

東京で最も長い歴史と伝統を誇り、下町の劇場として日本の演劇文化を長年牽引し続けてきたのが、明治6(1873)年創業の「明治座」。現在の建物は平成5(1993)年に建て替えられたもので、18階建てビルの中に劇場施設がある。創業以来、時代のニーズを汲み、歌舞伎、新派、スター歌手公演、テレビドラマ作品などから、有名アイドルグループの座長公演や若手俳優の公演など、ジャンルの垣根を越えたエンターテインメントを楽しめる。

明治座

何度も再建・復興を遂げ、平成の「明治座」へ

平成30年に創業145周年を迎えた「明治座」の前身は、西両国にあった、よしず張りの芝居小屋。その後、長い歴史の中で数々の災厄に見舞われながらも場所と名を変え、明治26(1893)年、初代市川左団次によって明治座が誕生。平成5年に18階建てのオフィスビルの中核に位置する劇場へと生まれ変わった。

バラエティ豊かな公演も魅力。歌舞伎や新派のほか、昭和40年代には美空ひばり、勝新太郎、杉良太郎らの座長公演、その後松平健らテレビ・映画界のスターの公演、梅沢劇団など親しみやすい大衆路線も。近年では、人気演歌歌手や若手中心の花形歌舞伎、お笑いタレントの公演などもあり、幅広いファン層に愛されている。客席はどの座席からでも見やすい設計になっていて、体圧分散が可能なクッションを設置。長時間の公演でも疲れずに観劇できる。

明治座

開場は開演の1時間前!明治座内でのんびりと

ご来場いただくお客様に明治座内を楽しんでほしい、との思いから、ロビーの開場時間を開演の約1時間前に設定。劇場1階にはチケットを持っていなくても利用できる喫茶「花やぐら」があり、クリームあんみつや明治座ソフトなどをいただける。待ち合わせにも便利な2階のラウンジスペースでは、フルーツクリームみつまめなどの甘味やクロック・ムッシュなどの軽食を用意。ほかにも明治座直営の売店、人形町やその周辺の名物、お土産に最適な商品を取りそろえた売店も多数あるので、開演前や休憩時間中にぶらぶら巡ってみて。

明治座

明治座伝統の味、お弁当やお膳の食事を堪能

幕間の食事を客席でいただきたい方には、お弁当がおすすめ。なかでも、これぞ明治座!と評判の幕の内弁当(1600円)は大人気。お弁当は開演前に建物3階で販売するので、早めにゲットしよう。食堂で食事をしたいなら、事前にインターネットや電話などでの予約を忘れずに。明治座周辺は、甘酒横丁はじめグルメスポットが多いので、観劇帰りに老舗料亭で食事をしたり、下町散策を楽しんだりと、粋な人形町の風情も味わって。

【東京・日本橋】明治座

スポット名
明治座
電話番号
0336666666 0336666666 明治座チケットセンター/10:00~17:00
住所
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-31-1 Map
交通アクセス
都営新宿線「浜町駅」A2出口すぐ、都営浅草線「人形町駅」A3・A4番出口より徒歩7分、東京メトロ日比谷線「人形町駅」A2出口より徒歩7分、半蔵門線「水天宮前駅」7番出口より徒歩10分
総座席数
1368(花道あり)
主な施設
喫茶「花やぐら」、食堂、ラウンジ、売店
ホームページ
明治座の詳細はこちら

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WRITING/MACHIKO MIYATA

※記事は2020年4月3日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります