新橋演舞場
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大正14年開場。時代を超えて受け継がれる「新橋演舞場」

更新日:2020/04/03

新橋芸妓の技芸向上のための披露の場として建築され、大正14(1925)年に開場した「新橋演舞場」。当時最もハイカラな建物として話題になったが、第二次世界大戦の空襲で焼失。その後復興され、長い歴史の中で観客に親しまれながら昭和57(1982)年に新装されている。ゆとりある客席空間や正面玄関のレンガなど旧演舞場の面影を残しつつ、シックなエントランスや新ラウンジなどモダンさも併せた佇まいにも注目して。

新橋演舞場

優雅な客席空間でゆったりと鑑賞

歌舞伎、新派、新喜劇をはじめ、「スーパー歌舞伎」シリーズ、「熱海五郎一座」、ミュージカル、レビューなどを中心にさまざまな演目を上演している「新橋演舞場」。開場当時の褐色のレンガに包まれた建物を設計したのは、銀座のライオンビアホールや駒沢大学の「耕雲館」などを手掛けた菅原栄蔵で、ライト様式の影響を色濃く受けていた。その後、焼失するが、吉田五十八の設計で再建。そして、昭和57年に日産自動車本社ビル(現・野村不動産銀座ビル)と複合した建物として新装された。3階まである客席は、旧演舞場の精神を受け継いだゆとりある造りが魅力。しっとりとした品が漂う優雅な空間で、ゆったりと公演を楽しもう。

新橋演舞場

セレブな気分にさせてくれるロビーフロア

劇場の顔ともいえるエントランスフロアは、まるで都心のラグジュアリーホテルのような雰囲気。受付正面に見られるのは、旧新橋演舞場の正面外壁を飾るテラコッタの文様を写した木製の装飾壁。伝統を受け継ぎ、今も新しい新橋演舞場を飾っている。また、赤と黒を基調としたシックなエントランスは、お芝居の期待感を最高潮にまで高めてくれるはず。非日常の贅沢な1日をエントランスからスタートさせて。

新橋演舞場

幕間のひとときに立ち寄りたい売店も魅力

1階にある売店「賑」では、人気の老舗店のお菓子や食品が、2階の売店「彩」では、和装小物・袋物・はがき・一筆箋などが揃っていて、観劇の記念やお土産におすすめ。ドリンクカウンターでは、オリジナルの幕の内弁当やちらし寿司、助六弁当などのほか、演舞場名物の小倉もなかアイスも販売。2階には、幕の内、鮨、鰻を味わえる食堂「雪月花」や自家製麺のそば処「かべす」などもあり、伝統の味を堪能できる。

【東京・東銀座】新橋演舞場

スポット名
新橋演舞場
電話番号
0335412600 0335412600 (代)
住所
〒104-0061 東京都中央区銀座6-18-2 Map
交通アクセス
東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」6出口より徒歩5分、都営大江戸線「築地市場駅」A3出口より徒歩3分
総座席数
1424
主な施設
ラウンジ東、売店「賑(にぎわい)」、売店「彩(いろどり)、そば・喫茶「かべす」、食堂「雪月花」
ホームページ
新橋演舞場の詳細はこちら

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WRITING/MACHIKO MIYATA

※記事は2020年4月3日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります