鑑賞レポート

演芸場で味わう江戸情緒!寄席に行ってみよう

更新日:2019/06/10

「落語は年寄りの娯楽」なんていうのは昔の話! 実は今若い人たちの間でも
マンガなどをきっかけに落語がブームになってきている。そんな落語が1日中楽しめる寄席も興味がある人がいるのでは? では実際どんなところなのか、編集部が普段着でふらっと行ける寄席に潜入取材!

新宿末廣亭で、はじめての寄席体験!

新宿末廣亭で、はじめての寄席体験!

明治30年創業・新宿末廣亭は、都内に存在する落語定席の1つ

あまり知られていない寄席。都内にはいまだしっかりと落語定席(常設的に興行が打たれる寄席)があり、そのなかの1つが新宿三丁目にある「新宿末廣亭」。こちらでは、落語芸術協会と落語協会が、10日ごとに出演者を出していて、いつ出かけても、落語、漫才、奇術、曲芸などの、演芸を楽しむことができる。都内の寄席はほとんどビルの中にあるけど、ここは都内で唯一木造の寄席会場。江戸以来の寄席の伝統を重んじた雰囲気をとどめる建造物で、新宿地域文化財第一号にも指定されている。ずらりと並ぶ芸人たちの木札に提灯と、昔ながらの趣は江戸情緒たっぷり。

1日ずっといてもOK!好きなだけ寄席を楽しめる

1日ずっといてもOK!好きなだけ寄席を楽しめる

寄席は一度お金を払えばオープンからラストまで、好きなだけ楽しむことができる。もちろんすぐに退出しても大丈夫。席は基本的には自由席。途中で移動することも可能なので、いろいろな席から鑑賞してお気に入りの場所を見つけてみるのも楽しい。舞台の両側にある畳敷きの桟敷席も空いていれば着席可能に。さらに、人が多い時には2階席も開放される。高いところから落語を見物、なんてめったにできない機会なので、あえて2階席を選ぶのもおもしろい。

売店ではお寿司やお茶 。オリジナルグッズも販売
女性用扇子1500円、はんてん手ぬぐい500円、手ぬぐい700円、湯のみ700円

売店ではお寿司やお茶 。かわいいオリジナルグッズも販売

寄席は客席で飲食が自由なのも特徴のひとつ。好きなものを持参してもOKだけど、売店でお茶や助六寿司、アイスやお菓子などを購入することも可能。ついでにレトロでかわいい新宿末廣亭オリジナルのグッズもチェックしてみて。扇子や手ぬぐい、Tシャツなどあるので記念に買って帰りたい。寄席を見ながらの飲食はOKでも、飲酒はNGなのでご注意を。

寄席=落語だけじゃない。さまざまなプログラムで魅了

寄席=落語だけじゃない。さまざまなプログラムで魅了

寄席と聞くと、落語を見るだけのように思っている人もいるかもしれないけど実は違う。前座の落語から始まり、漫才や手品などの色物と呼ばれる演芸と、2つ目の落語がテンポよく進んでいき、最後に真打ちが登場する流れになっている。さまざまな演芸を1日で楽しめるなんてとてもお得。そしてやはり注目は落語。衣装や舞台装置などを極力使わず、演者の技巧と聴き手の想像力で噺の世界が広がっていくのを目の前で味わって。

スポット名
新宿末廣亭
電話番号
0333512974 0333512974
住所
新宿区新宿3-6-12 Map
営業時間
昼の部12:00~16:30 夜の部17:00~21:00
交通アクセス
JR新宿駅下車徒歩5分 丸ノ内線新宿三丁目下車徒歩1分
料金
一般3000円 シニア2700円 学生2500円 小学生2200円 

【特集】気軽でたのしい!ハマル落語

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若者の間で、空前の落語ブーム到来!と騒がれている近年。それならどんなものか聞いてみたいけど、なんとなく敷居が高そう・・・と思っている人も多いのでは? でも大丈夫、予備知識は不要です。頭を空っぽにしてぼーっと噺に耳を傾けていると、いつの間にかクスっと笑えたり、お腹がよじれるほど大笑いしたり、身を乗り出して夢中になっている自分に気付くはず。今まで経験したことのない新たな世界に、即ハマること間違いなし!

※記事は2019年6月10日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります