街全体がミュージアム!「麻布台ヒルズ」のアートスポット5選。パブリックアートやギャラリーカフェも

更新日:2023/12/13

「麻布台ヒルズ」が、35年の歳月をかけ再開発をおこなった巨大なエリアは、街全体がミュージアムに! 世界的なアーティストの作品がパブリックアートとして設置されるほか、さまざまなジャンルを取り扱うギャラリー施設「麻布台ヒルズギャラリー」、2024年2月上旬に開業予定の「森ビルデジタルアートミュージアム」など。今回は、文化・アートの視点から、編集部注目スポットをピックアップ。

パブリックアート
奈良美智《東京の森の⼦》 2023年

歩きながらアーティスト作品と出会う/パブリックアート

中央広場と森JPタワーには森美術館がキュレーションを手掛けた4つのパブリックアートが設置されている。森JPタワーオフィスロビーには、オラファー・エリアソン氏の《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)、中央広場には、奈良美智氏《東京の森の子》(2023)曽根裕氏の《石器時代の最後の夜》(2017/2013)、ジャン・ワン氏の《Artificial Rock.NO.109》(2015)の3つが自然と共存しつつ存在感を放っている。その日の天候や、観る時間帯によって、アートの見え方がちがうのも芸術的。お散歩をしながら、世界的アーティストのアートを楽しんで。

集英社マンガアートヘリテージ トーキョー
ONE PIECE(C)2023, Eiichiro Oda/ Shueisha Inc
■ガーデンプラザA B1

マンガの歴史も学べる注目ギャラリー/集英社マンガアートヘリテージ トーキョー

“マンガというアート”を継承するプロジェクトとして、集英社マンガアートヘリテージがウェブサイトを立ち上げたのが、2021年春。2023年11月、ついにリアルギャラリーを麻布台ヒルズにオープン。2023年11月24日(金)から2024年2月29日(木)は、尾田栄一郎氏「ONE PIECE / Regenesis」の展示が楽しめる。金属板に活字を埋め込んだ版でプリントした作品や、活版平台印刷作品「The Press」アーカイバル・インクジェット・プリント作品「Real Color Collection」シリーズなどが、販売もされているのでONE PIECEファンにはたまらない。ギャラリー内にある茶室「阿庵(A-an)」には、久保帯人氏「BLEACH / The Millennium」の作品が展示されている。

森ビルデジタルアートミュージアム(2024年2月オープン)
チームラボ《Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光》(c) チームラボ
■ガーデンプラザB B1(2024年2月オープン)

日本から世界へ発信するアート/森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス

2018年6月に東京・お台場に開業以来、わずか1年で160カ国以上から約230万人の動員を達成した「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が、2024年2月上旬に麻布台ヒルズに移転する。オープン時には、世界初公開となる《Bubble Universe》と《Megalith Crystal Formation》の2つの作品空間の展示が決まっていて、すでに注目が集まっている。世界でこの場所でしか鑑賞できない作品も登場するほか、人気作品も大幅にアップデート! その瞬間にのみ生まれるデジタルアートをぜひ体験したい。

森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス

オラファー・エリアソン展
オラファー・エリアソン《蛍の⽣物圏(マグマの流星)》2023 年 撮影: Jens Ziehe (c) 2023 Olafur Eliasson
■ガーデンプラザMB

美術館仕様の設備で表現されるアート作品/麻布台ヒルズギャラリー

開館記念として、2023年11月24日(金)から2024年3月31日(日)まで、「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」を開催。アイスランド系デンマーク人であるオラファー・エリアソン氏は、ジャンルを横断する多様な作品だけでなく、環境問題などの社会的課題への積極的な取り組むアーティストとして世界的に注目されている。今回の展示では、麻布台ヒルズの開業にあわせ制作された新作のパブリックアート《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023年)を軸に、水をもちいた大型インスタレーション《瞬間の家》(2010年)を再構成、世界初公開となる新作《呼吸のための空気》を含む日本初展示作品15点を展示している。

ギャラリーカフェ&ショップ
■ガーデンプラザA B1

展示に合わせたコラボメニューが登場/麻布台ヒルズギャラリーカフェ/スペース

麻布台ヒルズギャラリーカフェでは、展覧会やイベントにあわせたコラボレーションメニューの提供やポップアップカフェを展開。2023年11月24日(金)から2024年3月31日(日)までは「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」とのコラボレーションカフェ「THE KITCHEN」をオープン。期間中は、ベルリンにあるエリアソン氏のスタジオのキッチンでスタッフに提供されているヴィーガンフードを中心としたメニューのほか、今回のために創作した和食や発酵食を組み込んだ特別メニューをブッフェスタイルで楽しめる。ギャラリースペース内のショップでは展覧会限定アイテムも販売されている。

麻布台ヒルズ

SPOT DATA

スポット名
麻布台ヒルズ
住所
東京都港区麻布台1丁目3-1(麻布台ヒルズ森JPタワー) Map
営業時間
レストラン&マーケット11:00~23:00、ショップ11:00~20:00、麻布台ヒルズ キオスク11:00~19:00 ※店舗・曜日により異なる
交通アクセス
東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口直結、東京メトロ南北線六本木一丁目駅2番出口より徒歩4分
ホームページ
麻布台ヒルズ

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PHOTO/KATSUMISATO WRITING/TOMOMI AOYAMA (COURAGEOUS NAVY)

※記事は2023年12月13日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります