鉄子に連れられて。特急あずさで行く1泊2日のフルーツTRIP
日本全国にじわじわと増えている鉄道好き女子「鉄子」。木枯らし吹く線路の脇で何時間も列車を待ったり、鈍行で何日もかけて聖地と呼ばれる場所を訪れたり。彼女たちを突き動かす鉄道の魅力とは? 鉄道ビギナーの編集部が鉄子と一緒に旅へ出て検証します。
まずは超入門編。比較的なじみの深い「特急あずさ」に乗ってフルーツ王国山梨へ出発。
更新日:2019/04/12
1日目
9:00
新宿から特急あずさに乗車
集合時間の8:40に新宿駅南口に行くと、すでに案内役の鉄子kamopanが、正規料金の2割引きで入手したというあずさの切符を握りしめて待っていました。駅のNEWDAYSで電車のマークが入ったおやつを買って発車。
乗車したのは「特急あずさ」
これまで「移動手段」としか認識していなかったおなじみの電車だけれど、鉄子に言わせれば「乗車」を楽しまないのはもったいないそう。新宿のコンクリートジャングルからぶどう畑が広がる山梨までの車窓は変化に富んでいて確かに楽しい。おしゃべりに夢中で鉄子的必見ポイントをうっかり通過すると「一人旅のほうが車窓に集中できる」とぼやくkamopan。
※新宿駅-山梨市駅・特急あずさ・3818円(約1時間30分)
11:00
山梨市駅に到着。フルーツ公園へ
山梨市駅からタクシーで7分ほどの場所にあるの笛吹川フルーツ公園は、花々や芝生の中にガラスのドームがたたずむワクワク空間。駅から遠ざかるにつれて気持ちがクールダウンしていくkamopanとは対照的に私のテンションが上がります。季節のフルーツをたっぷり使っているというフルーツカレーで腹ごしらえをし、ドーム内の果樹園を散策。最後は人気No.1というフルーツパフェをぺろり。幸せ。
降り立ったのは「山梨市駅」
ホームの真ん中に巨大な桃が鎮座する山梨市駅も鉄子的にはツボ。2020年に向けて全面改装中で、三角屋根のかわいい駅舎が見られるのもあとわずかだと寂しそうなkamopan。
16:00
絶景なり!ほったらかし温泉
陽が傾いたころ、フルーツ公園と並ぶ人気スポット「ほったらかし温泉」へ。何もない山道を登った先の開けた場所にあるのですが、広い駐車場には車がいっぱい。敷地内にはお土産屋さんや休憩所も複数あって、全然ほったらかされていませんでした。お風呂からの絶景はというと・・・ぜひ実際に訪れて確かめてほしいです!
訪れたのは「ほったらかし温泉」
アクセス:フルーツ公園から上り坂を徒歩30分
住所:〒405-0036 山梨県山梨市矢坪1669-18
入浴料:大人800円、小人400円
公式サイト:http://www.hottarakashi-onsen.com/
18:00
瀟洒なホテルにチェックイン
温泉と絶景を堪能したあとは、フルーツパーク富士屋ホテルにチェックイン。お部屋の窓からはガラスのドームが幻想的に輝くフルーツ公園と、その向こうには甲府盆地の絶景が見えました。この眺めは「新日本三大夜景」のひとつにもなっているそうです。シモンズの高級ベッドでおやすみなさい。
泊まったのは「フルーツパーク富士屋ホテル」
アクセス:ほったらかし温泉から徒歩15分
住所:〒405-0043 山梨県山梨市江曽原1388(笛吹川フルーツ公園内)
1泊の予算:1泊2食付き20000円/1人
2日目
12:00
勝沼ぶどう郷でワイン三昧
翌日はお昼を目指して勝沼ぶどう郷駅へ移動。このあたりは大小さまざまなワイナリーが密集しているのですが、徒歩で行けてお手軽に楽しめるのが「ぶどうの丘」。ぶどう畑を見下ろす展望レストランでランチをした後、およそ180種類ものワインを好きなだけテイスティングできる地下ワインカーヴを満喫したのでした。
訪れたのは「ぶどうの丘」
アクセス:勝沼ぶどう郷駅から徒歩15分
住所:〒409-1302 山梨県甲州市勝沼町菱山5093
公式サイト:http://budounooka.com/
※山梨市駅-勝沼ぶどう郷駅 195円(約15分)
16:00
お土産を買って帰路へ
最後にぶどうの丘でお土産を購入。さきほどテイスティングして厳選したワイン、勝沼のぶどうで作った高級ドライフルーツ(ちょっと高いけど驚きのおいしさでした)、職場のお土産にフルーツクッキーを買って、千鳥足で勝沼ぶどう郷駅へ戻ります。16:28発の特急かいじに乗り込んで、酔った頭で聞いたkamopanの解説は・・・なんだったかな。とにかくとても楽しい旅でした!
※勝沼ぶどう郷駅-新宿駅・特急かいじ・3494円(約1時間20分)
鉄子「kamopan」のプロフィール
基本スペック:静岡県出身 webデザイナー
乗り鉄歴:8年
好きな列車:キハ40
好きな路線:函館本線
好きな駅:青森駅
好きな駅弁:大井川ふるさと弁当
PHOTO/ASUMI KAMO、MAYUMI YANAI WRITING/AYAKO NAMBA
※掲載情報は2018年12月26日現在のものです