【ホテルクルーズ(朝食編)】憧れ「セルリアン」の朝食ビュッフェがおいしい理由
更新日:2017/02/25
【土曜日 21:00更新】
日々企画を出しあって、シティホテルの特集やニュース記事を作っているプレミアム予約のホテル編集部。私たちがいつも思うのは、ホテルには「敷居が高い」イメージがあるということ。でも楽しみ方を知れば気軽に利用できるんです。このコーナーでは、そんなホテルの楽しみ方を知ってもらうべく、編集の南波&長野が実際に利用した体験レポートをお届け。
今回は編集・南波が、渋谷きっての憧れホテル「セルリアンタワー東急ホテル」へ行ってきました。洗練された雰囲気に加え立地もバツグン。社内でもファンが多いホテルです。ステイはもちろんバーやレストラン、そして朝食ビュッフェも高評価。となれば行かないわけにはいきません。
「セルリアンタワー東急ホテル」といえば、東急ホテルズのフラッグシップ的な存在。同系列のホテルでは「ザ・キャピトルホテル 東急」や「横浜ベイホテル東急」などオズモールでも人気のホテルが多く、絶対外さない安定感があります。期待に胸を膨らませて、いざ出発。
シックでモダンな和テイストのロビーに足を踏み入れると、多種多様な国籍の方(しかも皆どことなくハイセンス)をたくさん見かけました。日本の流行発信地である渋谷のど真ん中にそびえ建つこのホテルには、観光客はもちろん世界中のビジネスマンが訪れるそう。ファッション関係の商談かな、それとも日本初上陸スイーツショップの偉い人かしら、などと妄想も膨らみます。
朝食ビュッフェの会場は、ガーデンキッチン「かるめら」。店名の由来はポルトガルから日本へ伝わったお菓子だそう。東西文化の融合を連想させるネーミングは、ちょっとハイカラな感じでかわいいです。ロビーと同じく店内は和テイスト。ビュッフェ台の中央にはモダンないけばな(ロビー同様、州村衛香さんの作品だそう)が鎮座します。それでいて洋風な雰囲気が漂うのは、多国籍な客層とビュッフェ台に並ぶ華やかな洋食メニューのせいかもしれません。
まず驚いたのがドリンク。ビュッフェ台にはオレンジを絞るマシーンが置かれ、スタッフがひとつひとつ丁寧にジュースにしています(なんと1杯にオレンジ2個も使っているそう)。果実そのものが上質なのか、何杯でも飲みたくなるおいしさでした。
また、温かい飲み物はすべてスタッフが席まで運んでくれます。淹れたてのコーヒー、紅茶はもちろん、デカフェ、カプチーノ、日本茶、ハーブティーなど通常営業のカフェメニューで頼めるもの全てに対応。お代わりもできます。飲み物が充実しているっていいですよね。長居してしまいそう・・・。
次に温菜にびっくり。ハム、卵料理、グラタン、スープと、一見ラインナップは普通に見えますが、よく見るとどれも凝っているのです。
まずハム。これが単なるハムじゃございません。メイン料理にさえなりそうな厚さ&大きさなんです。「ジャンボン」(フランス語で豚のモモ肉で作ったハムのこと)と言うそうでこれが絶品。なんとリンゴのソースをかけていただきます。ジューシーで程よい塩気のジャンボンと、甘酸っぱいリンゴのソースがとにかく相性バツグン。聞けばジャンボンは湯煎してからさらにフライパンで香ばしくソテーし、ハムの塩分とリンゴの甘味のバランスに細心の注意を払いながら仕上げているのだとか。手が込んでる!
また、濃厚なキノコのソースをかけていただくスパニッシュオムレツもひと手間かかっていてプロのセンスが光ります。ほかにもポテトグラタンを食べればホワイトソースのコクに脱帽し、具沢山のスープを食べればお肉のうまみが染み出したブイヨンにほっぺたが落ちそうでした。
実は温菜って、どこのホテルも定番をそろえるし、味もそこまで差が出ない部分なのですが、ここのはちょっと特別かも。おすすめです。
パンは「かるめら」に隣接する「ペストリーショップ」で作ったもの。こちらも人気の店舗です。朝食用のパンは、ベーカーたちが早朝から作るできたてパン。乾燥しないようにビュッフェ台のパンコーナーでは引出しの中から取り出すスタイルでした。クロワッサンはサクサクとして非常に香ばしく、リンゴのデニッシュは香りも甘さも絶妙。そしてペストリーショップの名物「かるめらパン」をいただくと、外はカリッと、中はふんわりでまるでフランスパンと食パンを足して2で割ったような不思議な食感。ミルクが多めでとっても軽く、食事によく合います。遠くから買いに来るファンがいるというのも納得。
そのほかにもトッピングが楽しい中華粥や、自家製のヨーグルト、サラダなどどれもひと手間&ひとセンスが光るメニューばかり。オムレツはオーダーすると焼いてくれるスタイルなのですが、焼きあがってから席まで届けてくれるのもユニークでした。好みの具材を聞いてオムレツを焼くという小さなコミュニケーションをとても大切にしているそうで、だからこそオーダーしたお客さんの顔を覚え、席まで届けてくれます。私のために作ってくれた料理をシェフ自ら笑顔で届けてくれる。なんだかちょっと嬉しくて、できたてほかほかのオムレツが心まで温かくするようでした。
終始ホスピタリティと質の高さを実感した朝食ビュッフェ。これで3326円はむしろお得(消費税&サービス料込みというのも高ポイント)かもしれません。
かるめらのシェフ滝本さんと、パンを担当されているベーカーシェフの三沢さんそれぞれにお話を伺うことができました。その中で、朝食作りにあたってお2人に共通するある思いがありました。
それは「当たり前のことをしているだけ。でもその当たり前が、実はなかなか難しい」ということ。
「ひとつひとつの料理をおいしく仕上げ、おいしく提供する。毎日スタッフが入れ替わっても、同じように届ける。」
これが“当たり前”だそうで、おそらくお2人のおっしゃる“おいしい”のレべルが私の50倍は高いので、これを安定的に実現することのご苦労を思うとぐっときました。ましてや「かるめら」に朝食を食べに来るお客さんは、きっと期待に胸を膨らませているはず。おいしい料理を振る舞おうと思えば思うほど失敗する私からすると、大きな期待を背負いながら“おいしい”を“当たり前”に提供する難しさは想像を絶します。
また、「食材の持つ本来の力こそが、健康な身体を作る源」と滝本さん。シンプルながらも良い素材を良い状態で提供することを大切にしているんですって。しぼりたてのフレッシュジュースから、特製ソースがかかったハムやできたてを運んでくれるオムレツまで、シェフのひと手間と心配りが良質な素材をさらにおいしくする魔法をかけているようでした。
みなさんもぜひプロの“当たり前”を味わいに行ってみてくださいね。きっとお腹も心も満たされるはずです。
朝食DATA
■朝食会場:ガーデンキッチン「かるめら」(ロビーフロア)
■時間:6:30~11:00(ラストオーダー10:30)
■価格:3326円(税・サ込)
■平均的な混雑状況:平日は7:30~8:30頃がピーク
■電話番号:03-3476-3431
■公式HP
https://www.ceruleantower-hotel.com/restaurant/caramelo/
セルリアンタワー東急ホテル
国道246号線沿いにそびえる、和のテイストが随所に生かされた高層スタイリッシュホテル。19~37階に位置するモダンな客室からは、全部で4方向のきらめく夜景が約束される。ソファにくつろぎながら東京夜景を心ゆくまで堪能して。
住所:東京都渋谷区桜丘町26-1
アクセス:【電車】JRほか「渋谷駅」西口 歩道橋渡り 国道246号沿い 徒歩5分【車】首都高速3号渋谷線「渋谷ランプ」より約5分
こちらもチェック!セルリアンタワー東急ホテルの朝食付き宿泊プラン
朝食ビュッフェに、アフタヌーンティーのルームサービスがいただける特別プランも
OZ特典あり!LIVE DISCO NIGHT 2017開催
セルリアンタワー東急ホテルに一夜限りのディスコが登場。老舗ライブハウスGINZA KENTO'Sの人気バンドによる生演奏でバブリーな夜を体験できそう。現役のバブル世代はもちろん、ディスコ初体験の20代ゲストもダンスフロアで踊り出す昨年大好評のイベント。予約時に「オズモールを見ました」と言えばフリードリンクのサービス付き。
・日程:3月2日(木)
・時間:受付18:30~/開宴19:00/終演22:30予定
・料金:スタンディング 7000円(20:00以降の入場+2ドリンク※料理は付きません)/指定席 14000円(ビュッフェメニュー+4ドリンク付)※予約・事前振込制
・オズモール特典:スタンディング、指定席いずれのドリンクも「フリードリンク」にアップグレード ※予約時に「オズモールを見た」とお伝えください
・会場:セルリアンタワーボールルーム(B2F)
・ドレスコード:スマートカジュアル ※未成年の入場不可。禁煙
WRITING/AYAKO NAMBA(OZmall)