<オズマガジン編集部コラム> 京都の豊かな自然で癒される旅を!

更新日:2017/02/14

オズマガジン京都特集

こんにちは。オズマガジン編集部の井上です。2月10日に、オズマガジンの京都特集が発売になりました。今回は、その取材時のエピソードを交えながら、個人的におすすめしたい京都のことを書いてみます。いきなり余談ですが、私の祖母の家が京都の上賀茂神社の近くにありまして、小学生の頃は毎年夏休みになると遊びに行っていました。まさか毎日セミ取りをしていたあの神社が世界遺産になるとは・・・。あと、鴨川にじゃぶじゃぶ入って放流された金魚つかみ取りという謎のイベントもありました(全然うまく取れませんでした)。今思えば贅沢というか貴重な体験です。そしていつしかセミは苦手になりました。

ということで(?)、京都は自然を感じるのにとてもいい街だな~という想いを、今回の取材を通して改めて強く感じました。山も川も身近にある京都。その豊かな自然に身を浸す、癒されスポットをご紹介します。

オープンテラスが増えている!

京都モダンテラス
京都会館をリノベーションして誕生したロームシアター京都。2Fが「京都モダンテラス」、1Fがレンタサイクルもある「京都岡崎 蔦屋書店」に

ここ最近、オープンテラスを備えたお店が増えている京都。気軽に京都の気持ちよさを味わうにはぴったりです。まずは、平安神宮のすぐそばの「京都モダンテラス」さん。こちらは2016年にオープンした、ロームシアター京都という文化施設の中のカフェレストラン。前川國男が手がけたモダニズム建築をリノベーションしていて、その建物がとにかくクール。一見の価値あり、というか見ずには死にたくないレベルです。で、ここのテラスが東山を見渡せてとっても気持ちがいいんですね。朝食もあれば、アフタヌーンティーもあり、もちろんランチもあるので、好きなタイミングで楽しめるはず。もう1軒が、高台寺の敷地内にできた「スロージェットコーヒー 高台寺」さん。高台にあるので、当然見晴らしがいいのですが、なんと八坂の塔や京都タワーまで一望できてしまう絶景っぷり。写真撮りまくらずにはいられません。どちらも中心部から近いのに、遠くまで景色が見渡せて、明らかに東京とは違う空気。もともと、川床文化もある京都。自然に親しむのがうまい土地柄だけに、オープンテラスは今後ますます増えるのではないのでしょうか。この2軒は、歩いて20分程度の距離にあるので、はしごするのもおすすめです。祇園もすぐそばです。

京都でもピクニックがブームです

京都でもピクニックがブームです
晴れた鴨川沿いは地元の人の憩いの場であり、ピクニックスポット。訪れるたび、川のある街で暮らすことの豊かさを体感します

近年のアウトドアブームもあってか、京都でもピクニックがブーム。オズマガジンでも紹介してますが、つまるところコーヒーでもパンでもデリでもおやつでも、好きなものをテイクアウトして、外で食べれば最高に気持ちいいということです。なんせ、京都には鴨川というスーパー聖地がありますからね。鴨川は北に行くほど、ベンチも増え、ローカル度も高まるので、よりのんびり自然と触れ合えます。桜の季節はお花見でにぎわいますし、デパ地下で仕出し屋さんの花見弁当を買うのもおすすめ。それから、野点イベントをやってたりもするそうですよ(参加してみたい!)。あとは「WIFE&HUSBAND」さんというカフェはピクニックセットの貸し出しもしています。このあたり、オズマガジンでも詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

個人的には、嵐山でベンチに腰かけて、桂川と渡月橋を眺めながら、人気の「まるき製パン所」さんで買っておいた懐かし系のパンをほおばったひとりピクニックもどきが最高の気分でした。本当は「アラビカ京都 嵐山」さんでコーヒーも買いたかったのですが行列のため断念。嵐山から一足伸ばして、保津川下りも自然の迫力を感じられていいんですよね~。観光の定番ですが、まだ未体験でしたらぜひ。

そしてもっともおすすめしたいのはサイクリング

船岡山公園で出会った落ち葉
自転車でぐるぐるしているうちに船岡山公園で出会った落ち葉。12月の写真ですが、こういうなにげない出会いこそ、自転車の魅力だと思います

自然を感じるのにいちばんいいのはサイクリングだな、と思うのです。そもそも、京都内の移動って、案外困るのですよね。あそこも行きたい、ここも行きたいとなったとき、歩くには遠く、バスだと効率が悪かったり、タクシーだと費用がかさんだり。となるといちばん頼れるのは自転車だと私は思います。地元の人に「普段の移動どうしてます?」って聞くとみんな「チャリっす」って言ってますし。京都駅付近にはレンタサイクルがいくつかあり(私はヨドバシカメラの中にあるものをよく利用します)、前述のロームシアター京都にある蔦屋書店は、レアな電動自転車が置いてたり、検索すればいろいろ出てきますよ。風を切って鴨川べりを流しちゃったりした日には、もうなんか言葉はいらない最高の体験になると思います。

その他、おすすめ全部出しします。

肉洋食オオタケ
肉洋食オオタケさんの、その名も「店主が大好きハンバーグセット」1500円。つなぎを入れておらず、まるでステーキのような味わいは、地元の人にも絶賛されていました

将軍塚青龍殿は、京都市内を見下ろす超絶景スポット。アクセスは悪いのですが、悪いだけあって唯一無二の景観を楽しめます。しかも、吉岡徳仁が手がけたガラスの茶室も公開中(期間限定のはずでしたが、期間未定で延長中。いつ終わっちゃうかわかりませんよ!)。それから、源光庵は大好きなお寺。「悟りの窓」と「迷いの窓」が有名です。「WEEKENDERS COFFEE富小路」さんは、小さなコーヒースタンド。駐車場の奥というロケーションなのに、とても立派な京町家のしつらえで、時が止まったようなひとときを味わえます。建勲神社のある船岡山公園も展望スポット。この周辺、鞍馬口~西陣エリアはレトロスポットも多くて散策におすすめ。最後に、岡崎にある「肉洋食オオタケ」さん。去年の10月、開店祝いのお花を見つけて中をのぞいたらなんとオープン初日。しかも、私がお客さん第一号だったという生まれて初めての体験をしました。こちらのハンバーグが絶品で、爽やかなご主人と、陽気な奥様のおもてなしも、ごちそうです。

以上、最後は自然と関係なくなっちゃいましたが、この春、自然を感じる京都旅はいかがでしょうか。心のびのび、最高のリフレッシュになると思います。では、今日もどうぞ、いい1日を。

OZmagazine 3月号「京都」特集

OZmagazine 3月号「京都」特集

発売日/2017年2月10日(金)
価格/640円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売中

WRITING/DAIRETSU INOUE(OZmagazine)

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※記事は2017年2月14日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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