『明日、どこへ歩いてく?』トートーニー 神田沙耶香さん/盛岡

『明日、どこへ歩いてく?』

古くヨーロッパには、「靴は行きたいところに連れて行ってくれる」ということわざがあります。オズモールを作るクリエイターの原点となる、地元の大切な場所を、お気に入りの靴とともに教えてもらいました。地元で暮らし、大切にする原点。その土地への思い――。読者のみなさんとシェアしていきます。今回は、シューズブランド「トートーニー」デザイナー・神田沙耶香さんの好きな町「盛岡」のお話です

更新日:2017/05/01

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穏やかなたたずまいの街・盛岡。街と、自然を感じながらのお散歩時間。

学生のころ、秋田に2年間住んでいましたが、
隣県でありながら岩手県の盛岡は、一昨年より開催の「entwine」という展示会出展ではじめて訪れました。
街と自然が境目なく溶け込み、中津川沿いの散歩は穏やかな気持ちになる場所でした。


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旧石井県令邸は、現在の県知事にあたる第二石井省一郎県令の私邸として明治18~19年に建設されました。
盛岡では最も古い本格的な煉瓦造りの洋館で、昭和52年盛岡市歴史的建造物に指定されています。
靴を脱いで入館する場所のため、展示会「entwine」では、出展者・ご来場いただくお客様に弊社のスリッパを履建造物保存のため、出展者もご来場いただくお客さまも靴を脱いで入館します。
展示会「entwine」主催のひとりでもあるHolz の平山さんよりご提案いただき、第一回目より一枚革で出来たスリッパをご使用いただいています。



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喫茶cartaさん。スナックだったという場所を、喫茶店としてオープンされてから昨年で10周年だったそうです。
壁や床は素地をそのままに、手入れの行き届いたテーブル・椅子・ピアノのある空間は、
はじめて訪れたはずなのに、そわそわする感覚もなく、ゆったりとした時間が流れました。



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上の写真は、北上川。色とりどりの花が岸辺を彩り、橋からは岩手山を眺めることができます。
下の写真は、中津川。市の中心を流れていて、毎年10~12月、何千キロも旅してきた鮭の姿を見ることができます。




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お散歩に連れていく、「歩きやすくて、修理ができる、ふつうの靴」

足のサイズが小さく、足に合う欲しい物が市販されている中で出会えなかったことがきっかけで、靴を学びはじめました。
はじめて商品化したのは、内羽根のストレートチップです。
見た目がフォーマル、履き心地はカジュアルになるよう仕上げています。
「歩きやすくて、修理ができる、ふつうの靴」
いちばん欲しかった形を、職人さんたちと少しずつ形にしていきたいと思います。



【I LOVE MY TOWN & PLACE!】岩手県盛岡市

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写真は盛岡城跡公園。「開かれた広い敷地内には、早朝ラジカセを持って、ラジオ体操をするおじいさん・おばあさんがいらっしゃるそうです」と神田さん。

●旧石井県令邸
TEL.019-651-1606
岩手県盛岡市清水町7 旧石井県令私邸
開館/11:00~18:00

●喫茶carta
TEL.019-651-5375
岩手県盛岡市内丸16−16
営業/11:00~20:00 

トートーニー・神田沙耶香さん

トートーニー・神田沙耶香さん

はきものと革もののブランドです。
つま先からひざまでの「toe to knee」から名付けています。

身体の一部のように感じるはきものと
日常生活に寄り添ってくれるような革ものを
つくりたいと考えています。

TEL.050-1198-6079
東京都台東区鳥越2-5-1 恵比須ビル3階A室
営業日時/木・金・土 12:00~18:00 ※不定休あり

※記事は2017年5月1日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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