東京で旅を感じるイベント 全国各地のお正月が東京に集結「J-CULTURE FEST」
【毎週金曜日 16:00更新】
週末、旅に出なくても都内や東京近郊で旅気分を味わえる、イベントやお祭りを紹介。地方や外国などのグルメ・伝統・文化を体験しながら、遠くの土地に思いを馳せて。
更新日:2016/12/23
新年の東京国際フォーラムで“和”の心に触れる
年末の忙しさから解放され三が日はついつい寝正月になりがちだけど、せっかくならお正月らしい時を過ごしたいもの。そんな気分を満たしてくれるイベント「J-CULTURE FEST」が、東京国際フォーラムで開催! 多様な日本文化が味わえるプログラムや展示が楽しめるから、お正月気分が盛り上がりそう。
遊びや食などお正月の文化を丸ごと!
「J-CULTURE FEST」は、「正月テーマパーク」「日本の城・十二単ギャラリー」「“伝統と革新”公演」の3つによって構成されているイベントで、まず注目したいのが1月2日(月・祝)・3日(火)に行われる「正月テーマパーク」。お正月を連想させる着物&書き初めが体験できるほか、かるたや福笑いなどの懐かしい遊びに興じることも。また、各地で特色のあるお雑煮を老舗京料理店「伊勢長」が手がける。
「鳥取の小豆を使ったものや京都の白味噌仕立てなど、特色のある5種のお雑煮が登場します。また、このイベントのために帝国ホテルが作る、洋風のお雑煮もあるので、ぜひ味わってください」と東京国際フォーラム 事業推進部・高橋希瑤子さん。
名店が腕を振るうお雑煮は、いずれも1080円でいただける。餅つきパフォーマンスも行われ、終了後はお餅が無料で振る舞われる予定。
また「老舗・銘店ゾーン」には、日本ならではの味が揃う。“和菓子”では、舌だけでなく“目”でも楽しむ、趣のある世界を紹介。ワークショップ(有料)では実際に作ることができるので、作って・見て・食べて堪能して。ほかにも試飲や利き酒クイズが楽しめる“日本酒”のコーナーや伝統的な発行食品“味噌”の展示試食も。知っているようで知らない日本の食文化を再発見できそう。
ほかにも、着物や盆栽などの職人たちによる実演や販売、太鼓によるステージなどを開催。見所がたくさんあって、丸一日楽しめそう。
荘厳な城、雅な十二単が勢揃い。昔に想いを馳せて鑑賞して
「正月テーマパーク」と合わせて鑑賞したいのが、ロビーギャラリーで1日(日・祝)~6日(金)まで展示されている「日本の城・十二単ギャラリー」。城模型作家である長谷川進さんが20年間で作成した、1/40スケールの13の模型が並ぶ。中でも、熊本地震で被害にあった熊本城は、今回が初公開なので要チェック。平安時代に生まれたとされる女性の晴れの装い、十二単も30~40着展示される。華やかな十二単が一度にたくさん見られる、またとない機会。ぜひお見逃しなく。
より本格的に“和”を堪能するなら伝統芸能の公演をチェック
ホールでも「“伝統と革新”公演」と題した和を感じる催しが行われており、様々な伝統芸能を上演。狂言師・野村萬斎さんが総合演出を務め、映像演出にメディアアーティストの真鍋大度さんを迎えた「FORM」では、日本の新たな美を表現する。また、いっこく堂さんによる腹話術や東京楽所による新春にぴったりな雅楽の演奏などのステージも開催。前売りチケットは発売中なので、気になる方はお早めに!
J-CULTURE FEST
東京国際フォーラム
東京都千代田区丸の内3-5-1
TEL.03-5221-9043(事業推進部、平日10:00~17:00)
アクセス/東京メトロ有楽町線有楽町駅より直結
開催期間/2016/1/1(日・祝)~3(火)(正月テーマパークは2日(月・祝)・3日(火)、ロビーギャラリーは6日(金)まで)
開催時間/正月テーマパーク11:00~18:00、ロビーギャラリー10:00~20:00
TEXT/MARIA KAWASHIMA ILLUSTRATION/HONGAMA