『明日、どこへ歩いてく?』写真家/村上未知さん【後編】

『明日、どこへ歩いてく?』

古くヨーロッパには、「靴は行きたいところに連れて行ってくれる」ということわざがあります。
オズモールを作るクリエイターの原点となる、地元の大切な場所を、お気に入りの靴とともに教えてもらいました。
地元で暮らし、大切にする原点。その土地への思い――。読者のみなさんと、シェアしていきます。写真家・村上未知さんの故郷「山口県」のお話、後編です。

更新日:2017/05/04

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萩市にある道の駅と、日本海に浮かぶ無人島・鯖島

私は魚の中では鯵が一番好きなのですが(釣りに行っても鯵を釣ることに熱心)、長門から萩にかけて、特に仙崎という地域の鯵は「瀬つき鯵」と呼ばれて大変おいしいです。
この三見の道の駅「サンサン三見」の中にある鯖島食堂では、鯵フライ定食が800円で食べられます。ふかふかでカリカリで白身とは思えぬ旨味がギュッとしていて1尾で大満足の定食です。

ちなみに鯖島はこの道の駅から眺める日本海にプカプカ浮いている可愛い無人島です。
さらにここで売ってる鯵フライバーガーがすごく美味しいです!
丁寧に、絶対おいしいように作られています。見た目もかわいい。これのプロデューサーと友達になりたい。


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彫刻の街・宇部市の
面白い彫刻が立ち並ぶ常盤公園

宇部市にある常盤公園は、江汐公園よりもう少し街中の公園です。でも広くて湖も動物園もホールもあります。
宇部市はもう何十年も「彫刻の街」と呼ばれていて、彫刻のビエンナーレが開催されています。こういうアート関係の祭典では、日本で一番古いそうです。
このビエンナーレの受賞作品が街のあちこちに転がっているので「宇部は人口より彫刻の方が多い」と巷では噂されているとかいないとか…。街中を歩くと人とすれ違うより彫刻とすれ違う方が多いかもしれない。
その彫刻がたくさん集まっているのがこの常盤公園です。
面白い彫刻がたくさんゴロゴロしていて、ただブラブラ行ってもすごく楽しめます。(彫刻があるあたりは無料区域です。)

高校生の時、学校のマラソン大会の会場がこの公園でした。
公園内の常盤湖の周りを周回する…というものだったのですが、どこか途中の茂みにボートを隠しておいて、湖をそのボートで横断しちゃえばかなりショートカットになっていいんじゃないか?って、友人たちと真剣に画策していたのもいい思い出です。


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山越えして味わいたい、持世寺豆腐のソフトクリーム

宇部市の真ん中あたりに霜降山という山があります。大して高い山ではないのですが(丘と言ってもいいくらい)、街の真ん中あたりにあるから、「山越え」をするのか迂回するのか…? 選択を迫られることがあります。
私はできたら積極的に「山越え」派。なぜならこの山の中腹に持世寺豆腐のお店があって、ここの豆乳ソフトクリームがとてもおいしいのでした。しっかり豆腐の味で、みずみずしくて、ちょっとザラッとしているのです。



higashishirohata

長門市。東後畑の棚田

本当に帰省のたびに行く大好きなとこです。小さい棚田が丘に続いていて、海に落ち込んでいます。
初夏の夕暮れには、その海にイカ釣り漁船の明かりがピカピカして、田の水面に空が映え、びっくりする美しさです。(写真を撮った日には波が高かったのでイカ釣り船は出ていませんでした。残念。)




【I LOVE MY TOWN & PLACE!】山口県西部

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横に長い地形の山口県は山も海もとても身近な土地。瀬戸内側はもちろん、日本海側にあっても海は穏やか、温暖な気候で夏みかんが特産。ドライブしていると時々現れる橙色のガードレールは、この夏みかんの色。

村上未知 写真家

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写真家。オズマガジンほかオズマガジンTRIP表紙撮影を担当。空気感のある風景写真や人物撮影に定評がある。

※記事は2017年5月4日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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