関東 日帰り 出会い旅 Vol.018 /野菜と大地に触れる旅(埼玉県比企郡小川町)【人物編】

関東 日帰り 出会い旅

【毎週土曜 6:00 更新】
東京から90分以内の日帰り圏内。その円を広げてみると、そこにはとても豊かな自然や新鮮な景色が広がっています。身近なようでまだ知らない「関東の田舎」で地元を愛するみなさんと触れ合いながらの楽しい週末旅はいかが?有機農業のさかんな小川町をご案内頂いたのは、オーガニックビジネスプランナーの八田さと子さん。空が広くて緑豊かな小川町をもっと知るため、八田さんと町との関わりを伺いました。

更新日:2016/12/03

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■出向いた町/埼玉県比企郡小川町

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池袋駅から東武東上線に乗って70分。埼玉県の西側に位置する小川町は、周囲を緑豊かな外秩父の山々に囲まれ、古くから小川和紙や小川絹、酒造などの伝統産業で栄えた町。最近では登山客やサイクリング客も多く、また、有機農業が大変さかんなことでも知られている。

■会いに行った人/八田 さと子(はった さとこ)さん

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茨城県出身。女子栄養大学卒業後、有機農産物の流通会社に勤務。国際青年環境NGO A SEEDJAPANにて事務局長を務めた後、2008年よりオーガニックビジネスプランナーとして活動を開始。有機農業のご縁で小川町に移住して7年目。夫/子どもと半農半xの暮らしを模索中。Xは地域コーディネート、プランニング。小川町を拠点に埼玉西部エリアで食・農・環境・女性・起業をテーマに活動中。小川町移住サポートセンタースタッフ、女子栄養大学非常勤講師。

小川町との運命的な出会い

磯木:さと子さんと小川町との関わりはどんなところから?

さと子さん:もともとは、大学卒業後に都内で有機農産物の流通会社で働いていたんです。そこでだんだんと、〝いずれどこかの地域で畑をやったりして暮らしながら仕事をしたいな″と思い始めて。

磯木:最初から野菜とか土に近いお仕事だったんですね。

さと子さん:それから、国際青年環境NGO 『A SEEDJAPAN』に転職。そこで有機農業関連の仕事もしながら、ちょっとずつ、これから先の仕事や暮らしをどうしようかなと考えていました。

磯木:うんうん。

さと子さん:NGOの仕事は有期だったので、4年で辞めたんですけど、ある日、自分の家の目の前にあったビルの1室に、小川町の著名な有機農家さんの関わっているNPO「全国有機農業推進協議会」の事務所が入ったんですよ。それで、これは運命だ!と思って、「仕事させてください」って言いに行ったことが直接小川町との関わりができた出来事でした(笑)

磯木:さと子さんの行動力もすごい!そこから人生変わってますもんね。そこではなにを?

さと子さん:おもに、有機農業の普及啓発の仕事でした。全国から有機農業の生産・流通に関わる若い人を小川町に集めて交流合宿をしたり。ほかにも、小川町をモデルタウンとする有機農業関連事業に関わらせていただいたことをきっかけに農家さんとのつながりもどんどん増えて。小川町に住むようになったのはその頃です。東京にも仕事で1年以上通っていましたけど。

磯木:え?毎日通うのは結構大変ですよね?

さと子さん:そうですね。でも、やっぱり小川町に帰ってきて日常を過ごすのが私にとっては大切な時間だったので。

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八田さと子さん(右)、磯木さん(左)

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小川町には、『貸し農園しもざと桜ファーム』など、自然を感じられる場所も多い。

県内唯一の移住サポートセンター





磯木:さと子さんは今は「小川町移住サポートセンター」のスタッフもされているんですよね?

さと子さん:そうです。

磯木:以前からあったんですか?

さと子さん:いえ、今年できたばかりで、立ち上げから関わりました。

磯木:愛されてますねえ。小川町は移住にも力を入れているんですね。

さと子さん:埼玉県で、人が常駐して移住相談を受け付けているところって、小川町だけらしいんです。

磯木:そうなんですね。移住希望者は結構来ます?

さと子さん:来ますよ。センターにお越しいただいて、名簿に登録された方はもう数十人になりました。そのうち3人は移住が決まりましたね。

磯木:え!はじまってまだ数か月なのにそれはすごいですね。春の引っ越しシーズンにはもっと増えそう。

さと子さん:だといいですね。小川町はアパート、マンションから、一戸建てが並んでいる住宅団地、古民家など物件はバラエティに富んでいて選択肢も豊富ですよ。

磯木:サイクリングや、登山も楽しめるし、それに午前中に案内してもらった、『貸し農園しもざと桜ファーム』などにも通ううちに「ゆくゆくは」と移住を考える人も多そうですね。都内にもぜんぜん行けない距離じゃないですし。

さと子さん:そうなんです。本当に都内から来るのは気軽なので、ぜひ一度遊びにきてもらえたらなって思います。

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「この町がすっかり気に入ってしまって」とさと子さん。さと子さんには『小川町移住サポートセンター』で会うことができます。

■今回訪れた場所/人

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『小川町移住サポートセンター』
小川町への移住が円滑になることを目的に各種情報(空き家の情報、暮らしの情報等)を集約し、移住希望者に情報提供を行う。

TEL.0493-74-1515(観光案内所「楽市おがわ」と共通)
埼玉県比企郡小川町大字大塚47-3 2

開館時間
火~日曜 午前9時30分〜午後5時(年末年始はお休み)

■著者/磯木淳寛(いそき あつひろ)さん

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食と地域を耕す編集者/プランニングディレクター

自然と共生する価値観と地域の可能性をテーマに雑誌媒体などに取材・執筆・企画。2013年から現場に身を投じるべく、海と里山のある千葉県いすみ市に在住。地域の営みを観察し未来をつくる書き手を増やすための合宿型ライター・イン・レジデンス「ローカルライト-地域の物語を編む4日間」を主宰し、全国で開催。石巻復興町づくり情報交流館コンテンツ編集デスク。季刊自然栽培「見えないものを見る」連載中。近刊予定として『「小商い」で自由にくらす~房総いすみのDIYな働き方』(2016年秋発刊予定)。

※記事は2016年12月3日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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