沖縄本島から海中道路を渡って“アートの島巡り”が楽しめる!

秋になっても温暖な沖縄で、アートイベントの出品作を楽しみながら島巡り!沖縄本島から車で行ける便利さと、島の風景の中に溶け込むアートが、きっと旅の時間を特別なものにしてくれるはず。

更新日:2016/10/26

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アートイベント後も島々に点在する常設展示を観て回る“アートの島巡り”体験を

沖縄本島の中心から少し南にあるうるま市は、那覇空港から車で1時間ほど。ここには琉球王国を示す世界遺産「勝連城跡(かつれんじょうせき)」があり、その先の勝連半島から太平洋に向かって連なる島々へ海中道路を使ってぐるりと島巡りができるそう。

なかでも、一番離れた場所にある伊計島(いけいじま)は古くから「イチハナリ」と呼ばれている場所。この「イチハナリ」を舞台に2012年から毎年開催されてきたアートイベント「イチハナリ アート プロジェクト」では、毎年その作品が島の中に残って常設展示されているのだとか。現在では、宮城島、浜比嘉(はまひが)島、平安座(へんざ)島も会場になっている。

例えば、写真は2016年に製作された「伊計島イスプロジェクト」の作品。こちらは島民の方たちがアートプロジェクト参加の作家と一緒に、島のオジーやオバーが座るためのイス(ベンチ)を作成したもの。このほかにも、カラフルに彩られたイスがいくつも点在して憩いの場になっているというから、アートをきっかけに島の人と交流できそう。

5・伊計島イスプロジェクト(ピアノ)

伊計島イスプロジェクト 作家:伊計島民(2016年製作)

アート作品が毎年成長してゆく!木から樹を作るプロジェクトも

こちらは2015年に制作されたアーティスト・日比康人さんの作品「樹になる木」。“木から樹を作る”というプロジェクトで、作品の周りには自然農法で植えられたゴーヤーやモーイ(赤ウリ)などの野菜がつるを伸ばして、成長する様子がそのまま作品に。

象徴的な白いオブジェがだんだんと緑の樹に変化してゆくので、毎年リピートして写真を撮るのも面白いかも。

6・樹になる木

樹になる木 作家:日比康人(2015年)

珊瑚とその卵、そして魚たち・・・沖縄ならではの海の広がりを感じて

沖縄出身のイラストレーターで「pokke104 (ぽっけいちまるよん)」の名前で活躍する池城由紀乃さんの作品「珊瑚の産卵」は、2014年の制作。

沖縄の色とりどりの珊瑚と珊瑚から産まれる卵が広がり、また魚達も共生を図っている姿が、鮮やかな色彩と曲線で表現されている。青い空と海をバックに、不思議な空間が体験できそう。

7・珊瑚の産卵

珊瑚の産卵 作家:Pokke104(2014年)

沖縄を代表する木の妖精「キジムナー」の家も

2013年に制作された「キジムナーハウス」は、壁画の手法を使った画家・真壁陸二さんの作品。キジムナーは沖縄に住む木の妖精のことで、カラフルに彩られた家の中には、本当に妖精が済んでいるかのよう。

実際には人が住んでいるわけではないので、外から眺めたり、記念撮影のスポットとして楽しんで。

2・キジムナーハウス

キジムナーハウス 作家:眞壁陸二(2013年)

人と文化が交差する「アジマーハウス」など、島の風景の中でここだけのアートを楽しもう

こちらも真壁さんの作品で、2012年に制作された「アジマーハウス」。アジマーは沖縄の言葉で「交差点」の意味だとか。実際にこの作品も集落の交差点にあり、人や文化の交差点を表しているという。

1・アジマーハウス

アジマーハウス 作家:眞壁陸二(2012年)

沖縄といえば「夏」のイメージがあるけれど、ゆったりした島時間の中でアート作品を満喫する、こんな島巡りの旅も素敵。そこで、アートとともに秋の沖縄で観るべきものを、うるま市観光物産協会の池上さんに伺ってみたら「一番のオススメは朝日です。太平洋から昇る朝日は神々しく、とても美しいです!」という答えが。

秋が深まる沖縄での“アートな島巡り”は、まるで開放的な美術館。オフシーズンの南の島で、ひと味違う「芸術の秋」を楽しんで。

イチハナリ アート プロジェクト

DATA

TEL. 098-978-0077(9:00~18:00)
うるま市観光物産協会

※2016年は9月20日(火)~10月2日(日)に開催しましたが、このページで紹介したアートは現在も見ることができます。

情報提供/沖縄県・(一財)沖縄観光コンベンションビューロー
WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

※記事は2016年10月26日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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