旅の目的にしたい イベント・祭り・フェス 秋田の魂が集結「新・秋田の行事inおおだて2016」
【金曜日 6:00更新】
365日の中で、この日だけしか見られない景色、会えない人、体験できないことが日本中にはたくさん。旅の目的にする価値のある、イベントやお祭り、フェスをご紹介。
更新日:2016/10/21
祭り、グルメetc・・・。意外と知らないの魅力を満喫する
なまはげやきりたんぽなど、秋田と聞いてイメージするものは数あるけれど、“秋田の伝統芸能”と聞いてもあまり思い浮かばないという人も多いのでは? 実は、県内各地を見渡してみると、その地で受け継がれている伝統芸能や祭りがたくさん。そんな文化を守り、未来に伝えていきたいという思いから開催される「新・秋田の行事inおおだて2016」では、10月29日(土)、30日(日)の2日間、24団体が集まり共演する。伝統芸能を紹介するステージのほかにも、秋田の魅力を感じるブースが用意されているので、丸ごと秋田が楽しめるはず。
これからもつなげたい、地域で大切にされる伝統芸能と祭りが集まる
伝統芸能、祭りを紹介するのは、メインの「お祭り広場」とサブの「大文字」、「米代」の3つのステージ。お祭り広場で注目したいのが、国重要無形民俗文化財の秋田の竿燈。提灯がたくさん連なる大きな竿燈を額や肩などにバランスをとってのせる熟練の技は、「すごい!」の一言に尽きる。また、今回のイベントは伝統芸能を継承する若者の発表の場でもあるそう。
「男鹿海洋高校の学生による、男鹿なまはげ太鼓も注目。なまはげの行事をベースに創作された、新しい郷土芸能です」と語ってくれたのは、新・秋田の行事実行委員会事務局の長崎弥生さん。男鹿のなまはげは、真山なまはげ伝承会によるふれあい体験ブースもあるので一緒に写真を撮ることも可能。旅の思い出にぜひ、押さえておきたい。
サブのステージに登場するのは、ちょっとコアなお祭りが多いそう。「秋田県内でも知っている人が少ないような、地元の人たちだけで楽しまれてきた伝統芸能も多くあります。独特のステップを一度見たら忘れられない、願人踊もそのひとつです」(長崎さん)。願人踊は、踊りを披露する途中、コミカルな寸劇が始まるユニークな芸能で、最近少しずつ知名度がアップしてきているのだとか。これらの、秋田中から集まった多彩な伝統芸能が一度に楽しめるのは、この2日間だけ。音楽フェスのように、見たいプログラムごとにステージを巡りたい。
体験できるブースでは、秋田ならではのかわいい出会いも
体験コーナーでは、伝統工芸品である曲げわっぱ制作にチャレンジできる。作れるのは曲げわっぱのパン皿で、トーストだけでなくおにぎりやスイーツをのせてもかわいいアイテム。
また、秋田犬と触れ合うことも。ふわふわの毛並みと三角の耳、くるんとした尻尾がキュートな秋田犬を、思う存分モフモフできるチャンス。
忘れてはならない食のブースも充実している。定番のきりたんぽからしょっつる焼きそばなどのB級グルメまでが揃う予定。これらと一緒にいただきたい、秋田県内各地の蔵元から届いた地酒もあり、のんびりとグルメに舌鼓が打てるのも嬉しい。また、会場の外では、秋田県内外の肉料理が集結した「肉×博」が行われるので、あわせてチェックして。
東京から新幹線に乗れば約4時間で行ける秋田県。「新・秋田の行事inおおだて2016」を訪れれば、一泊二日でも十分に秋田の魅力に触れられそう。これからは小安峡渓谷や田沢湖などの紅葉が美しい季節だから、紅葉狩りも兼ねて訪れてみては?
新・秋田の行事inおおだて2016
大館樹海ドーム
TEL.018-860-1530(秋田県 文化振興課)、0186-43-7072(大館市 観光課)
秋田県大館市上代野字稲荷台1-1
アクセス/JR奥羽本線大館駅よりシャトルバスで約10分
開催期間/2016/10/29(土)〜30(日)
開催時間/29日(土)12:00~19:00、30日(日)10:00~18:30
TEXT/MARIA KAWASHIMA ILLUSTRATION/HONGAMA