東京で旅を感じるイベント 輪になって踊ろう!「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」
【毎週金曜日 16:00更新】
週末、旅に出なくても都内や東京近郊で旅気分を味わえる、イベントやお祭りを紹介。地方や外国などのグルメ・伝統・文化を体験しながら、遠くの土地に思いを馳せて。
更新日:2016/10/14
多彩なプログラムでつむぐ、アートのお祭り
美術や演劇、音楽などさまざまなジャンルに渡るアート。そんな多様なアートそれぞれが楽しめる祭典「フェスティバル/トーキョー」が、10月15日(土)~12月11日(日)まで開催。9回目を迎える今年は「境界を越えて、新しい人へ」をテーマに、ダンスや演劇、パフォーマンスなどが行われる。
「アートごとのジャンルはもちろん、国籍や世代、価値観の違いなどの“境界”を越える作品が揃います」とフェスティバル/トーキョー実行委員会事務局の荒川真由子さん。
そんな、今回のイベントのオープニングを飾るプログラムが「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」。東日本大震災をきっかけに結成された「プロジェクトFUKUSHIMA!」が中心となって、音楽ライブや盆踊りで祭りを盛り上げる。
街行く人も巻き込んだパワフルなオリジナル盆踊り
「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」では、ゲストミュージシャンによるライブを開催。プロジェクトFUKUSHIMA!の大友良英さんをはじめ、伊東篤宏さん、珍しいキノコ舞踊団などがパフォーマンスを行うほか、一般公募で選んだメンバーとギタリスト長見順が結成した「池袋盆BAND」が登場。「池袋盆BAND」の盆踊り曲の生演奏をバックに、誰でも盆踊りに参加可能。オリジナルの盆踊り“池袋西口音頭”など、音楽に体をゆだねる踊りの渦に巻き込まれよう。
ちなみにホームページの動画で事前に振付の練習をしておくこともできるから、本格的に踊りたいなら要チェック。総合ディレクションはプロジェクトFUKUSHIMA!+山岸清之進、振付は珍しいキノコ舞踊団によるおちゃめな踊りをぜひ見てみて。
今回で見納め!縁によって一つになった会場をカラフルに彩る大風呂敷
会場を飾るのは、地面にも敷き詰められた色とりどりの風呂敷。一般から風呂敷やハンカチ、手ぬぐいなどの布地を募集し、ボランティアスタッフの手で大きな風呂敷に仕上げたもの。
こちらはただの装飾としてだけの存在ではないそうで、「元々は、プロジェクトFUKUSHIMA!が初めて福島でフェスティバルをするときに、“会場内から放射性物質を拡散させない”という意思を示すために作りはじめたものなんです」(荒川さん)。それから、イベントの象徴的な存在として作っているそう。
さまざまな人の協力によって作られる大風呂敷による出会いや、その上で踊る人たちの出会いなど、人と人とのつながりを生むこのイベント。実は、プロジェクトFUKUSHIMAがフェスティバル/トーキョーに参加するのは今年で最後の予定。集大成となる2日間になるから、この機会を逃さないで。
フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園
池袋西口公園
東京都豊島区西池袋1-8-26
アクセス/JR山手線ほか池袋駅西口より徒歩約2分
開催期間/2016/10/15(土)~16(日)
開催時間/15日15:00~20:00、16日13:00~18:30
TEXT/MARIA KAWASHIMA ILLUSTRATION/HONGAMA