読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」Vol.009/仲良し姉妹旅【前編】
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旅を愛してやまない普通の女性たちに、旅について座談会をしてもらうこの企画。今回から3回に渡り、ひとつ屋根の下で暮らし、姉妹で全国をかけめぐる尾崎恭子さん・裕子さんが登場。でもどうして姉妹で旅を? 前編では、気心の知れた姉妹で旅に出る魅力を聞きました。
更新日:2016/09/28
尾崎恭子さん(左)、裕子さん(右)
車で全国を周る姉妹旅をメインとする尾崎姉妹は、2個の歳の差で仲良し。姉の恭子さんは会社員で、妹さんが助手席で眠っていても運転は苦ではないという優しさに満ちた人。妹の裕子さんは、輸入食品店で主にワインの販売を担当。ワーキングホリデーでニュージーランドでの滞在経験を持ち、海外にもアクティブに旅に出かける。ふたりとも旅の感度は高め。
姉妹ってどんな感じ?ずっと仲良しなの?
裕子「小さいころは、姉にすっごい怒られてましたよ。中学生のときなんかは、リコーダーを忘れたから貸してほしいって姉のクラスまで行ったのに断られたし・・・(笑)」
恭子「あまり覚えてないんですけど、イヤだったんでしょうね(苦笑)」
裕子「でも姉が運転免許を取ってから、私をよく車に乗せてくれるようになったんです。高校生のときは、部活の朝練に送ってくれるようにもなって。そのあたりから面倒をみてくれることが多くなったんです」
恭子「お姉ちゃん、お兄ちゃんのいる友達が周りに多くて、それに憧れもあって…、あまり優しくできなかったのかも(笑)。中学までは学校も一緒だったんですが、高校は別々だったので、その距離感がよかったんだと思います。私がちょっと大人になったっていうのもあって、せっかく近くに妹がいるんだから、一緒に何かしたほうがいい、もったいないかなって思うようになったんです」
裕子「2人ともお兄ちゃんがほしかったんだよね(笑)。でも、姉も丸くなり、自然と姉妹で車で出かけることが増えていきましたね」
姉妹旅の魅力って?
どんな旅をしているの?
裕子「私たちの場合、買い物やごはんとか日常の延長線上に旅にあるんです。最初は近場で遊んでいたものが、どんどん地方へと距離が延びていっただけなんですよ」
恭子「車で一緒に出かけるようになってからは、ここまで来たならあそこまで行っちゃおう、ごはん食べにちょっと地方まで行っちゃおうって、細かく決めずになんでも旅にしちゃうんです」
裕子「姉妹や仲のいい親友だからこそ、気を使わなくていいし、予定変更もOKな旅になるんです。私たちは、泊まるところさえ決めない場合もあります(笑)。寄り道ばかりしちゃうがゆえ、目的地にたどりつかないこともあって。でもなんでもありだから、目的地の前の土地で宿を取って泊まります。だからこそ、いろんな出会いがあったりして!」
恭子「昔、いきなり湧き水を飲みたいって言いだしたこともあったよね」
裕子「そうそう、新潟で。この辺りは水がおいしいに違いない! って急に思い立って(笑)。こんな思い付きの行動は、姉や親友だからこそ許してもらえるんですよね」
恭子「自分たちのリズムで旅できるから、しっかりと行き先を決めなくても何倍も旅を楽しめるのかも」
裕子「私たち、名所にあまり行かないもんね。日常の延長の旅だから、普通にごはんを食べ、買い物してって、住んでいる東京にいるときと同じことを旅先でもしていますね」
姉妹旅だからこその
気づきや再発見は?
裕子「姉と姉妹でよかったなって思う(にっこり)!」
恭子「え! 私の回答用のメモをパクったでしょ?」
裕子「そうそう、メモに書いてあったから(笑)。でも姉との旅では、イヤだった思い出が一個もないんです。やりたいこと、行きたい場所をお互い我慢しないから、無理をしない自分でいられる気がします」
恭子「そう、我慢しない旅なんです。もちろん、時間的にゆずったりすることもあるけど、やりたいことはとことんやっています。これは、姉妹や親友とか近しい関係性じゃないと難しいかなって思いますね」
裕子「おいしい、きれい、楽しいって旅先で思ってるとき、姉も同じように感じている。それが伝わってくると、その旅の感動が2乗になるんです。それに、外に出るとお姉ちゃんぶってるところもあるけど(笑)、旅先で体調崩したときはちゃんと面倒見てくれたり、やっぱり姉なんだなって実感しますね」
恭子「一応、姉なので。妹のことがかわいいかどうかって言われたらアレですけど、時に愛らしいと思いますよ(笑)。おいしい食べ物やきれいな景色を前に、無駄に無邪気な顔してるときとかね!」
【THE TRAVEL WE LOVE 私たちの好きな旅】姉妹旅(尾崎恭子さん・裕子さん)
取材協力:
TODAY'S SPECIAL Jiyugaoka
1,2階は食品、本、衣服、植物など、“今日を特別にする”生活道具が揃う人気ショップ。旬の食材やルーツを大切にした3階のカフェレストランTODAY'S SPECIAL KITCHENでは、信州の安曇野・八ヶ岳で出会った旬の食材を使ったメニューを~10/26まで展開する。
<3F TODAY'S SPECIAL KITCHEN>
TEL 03-5729-7160
営業時間/11:00~23:30(23:00LO)※1・2Fのショップは~21:00
住所/東京都目黒区自由が丘2-17-8
不定休
アクセス/自由が丘駅から徒歩5分
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WRITING/MAKI FUNABASHI