つながる旅のキーワード vol.012 城好きイタリア人が愛する日本の城3選
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人気のスポットやグルメ、体験など、気になる旅のキーワードをピックアップ。そのキーワードを紐解いていくと、その土地のなにかと、誰かと縁をつなぐきっかけになるかも。
更新日:2016/09/26
イタリア人が熱く語る。日本の城の楽しみ方
歴女(れきじょ)や仏女(ぶつじょ)などのほか、最近では日本の城の魅力に気付いた女性がじわじわと増えているのだとか。今回は「星野リゾート 界 出雲」のイタリア人スタッフ、マシ・エンリコさんが日本の城の魅力と見どころを紹介。日本に住んで約6年という、ローマ出身のエンリコさんは日本の歴史が大好きで、そこから日本のお城に興味を持ちはじめたそう。
お城初心者でも、一度は聞いたことがあるはずのメジャーな金沢城、エンリコさんの勤務地、松江にあり構造上のユニークな工夫が見られる松江城、その土地の気候ならではのお城の設備を学べる高知城の3つをセレクト。
石垣が芸術的!石川県の金沢城
出雲勤務の前は、金沢の「星野リゾート 界 加賀」のスタッフだったエンリコさん。金沢勤務のときは、個人的に何度も金沢城に足を運んだそう。
「金沢城の見どころは、なんと言っても加賀・前田家が築いた美しい石垣でしょう。庭園に面した石垣は、形状も様々でバリエーション豊か。芸術性が高いことで知られています」
「週末はライトアップされて幻想的な雰囲気。昼間とはまた違った表情の石垣が楽しめますよ」
兼六園に隣接しているので、ぜひ合わせて見てまわろう。
山陰地方に唯一残る天守、島根県の松江城
エンリコさんが現在務める島根県にあるのが松江城。山陰地方に唯一現存する天守閣で、2015年に国宝に指定。千鳥が羽根を広げたような入母屋破風で「千鳥城」とも呼ばれているそう。
「木材不足が深刻だった松江城の建築は、随所に工夫の後がみられます。天守を支える大柱が使えず、寄せ木で補強した包板(つつみいた)が施されています。城の中に入ることができるので、ぜひじっくりと見てください。遊覧船での堀川めぐりも楽しいです。小舟に揺られながら、のんびりと松江城や武家屋敷などを眺めることができますよ」
雨の多い高知県ならでは。排水設備がある高知城
南海の名城として名高い高知城。このお城は土佐藩の初代藩主、山内一豊が築城。数年前のNHK大河ドラマ「功名が辻」の舞台だったので、特に歴史に詳しくなくても知っているという人も多いのでは?
「高知県は雨が多い土地柄なので、このお城は防災対策が多く施されています。そのひとつに城内の水を外に出す排水設備である石樋(いしどい)があります。流れた水が直接石垣に当たらないよう、石垣の上の方から突き出して設置してあります。石の雨樋は、雨が多い高知城ならではですね」
お城は、その時代の歴史的背景や土地柄で、様々な工夫がたくさん。「お城は見た目が美しいというだけでなく、歴史があるから面白い。お城を見に行くときは、事前にポイントを頭に入れておくと、楽しみが倍に増えると思いますよ!」(エンリコさん)
フライト+宿泊は、ANAの「旅作」が便利
お城を見に行く旅の予約は、航空券+宿泊、レンタカー等のオプションも含めて自由に旅を組み立てられるANAの「旅作」がお得で便利。金沢城へは小松空港、松江城へは出雲空港、高松城へは高松空港がそれぞれ最寄り。PCやスマホで24時間検索&予約ができて、とび泊や周遊などもOK。今なら、期間限定の「旅作」で使えるおトクなクーポンを先着順に配布中。
WRITING/AKIKO YOSHIDA