東京で旅を感じるイベント 東京ミッドタウンで開催「アリタノカタチ」
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【毎週金曜日 16:00更新】
週末、旅に出なくても都内や東京近郊で旅気分を味わえる、イベントやお祭りを紹介。地方や外国などのグルメ・伝統・文化を体験しながら、遠くの土地に思いを馳せて。
更新日:2016/09/16
東京ミッドタウンで、創業400年の有田焼に出会えるイベントが開催中
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日本の磁器として最も古い歴史を持ち、今年でなんと創業400年を迎えた有田焼。発祥の地である佐賀県では、今年に入ってからさまざまなイベントを実施していて、10月の「有田皿山まつり」や、11月の「陶磁器まつり」など気になる催しを開催予定。とはいえ、佐賀県まで行くのは難しいという人も多いのでは?
そんな人におすすめの企画「アリタノカタチ」が東京ミッドタウンで開催中。有田焼を「知る・感じる・買う・使う」をテーマに、有田焼の展示販売、絵付けやろくろの実演、ワークショップなどが行われている。期間は9月19日(月)までだから、ぜひ時間を見つけて訪れてみて。
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いろんな有田焼を見た後は、レストランで使って楽しんで
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今回のイベントには、多彩な有田焼が集合。有田焼創業400年事業の一環として生み出されたもので、例えば全国の伝統的工芸品の産地と共同で作った「産地間コラボ事業」の品。また、窯元ごとに異なる強みや特長を活かして新商品を開発したり、伝統的なデザインを現代的にアレンジした器を提案したりする「リバイタライズ・プロジェクト」の物も並ぶ。また、貴重な古陶磁も展示・販売されるそう。
また、青空レストラン「ARITA Bowls & Marche」では、レストランなどで使う業務用としての有田焼ブランド「PRODUCT JAPAN」の皿で、佐賀の食材を使った料理が食べられる。また、マルシェで佐賀の野菜を買うこともできるから、そちらも要チェック。
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ワークショップで体感して、もっと有田焼に近づこう
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ワークショップでは、実際に有田焼づくりの工程にチャレンジできる。有田焼の作り方のひとつである型押しの技術を使い、作るのは箸置き。無料で参加できるので、気軽に挑戦してみて。こちらは、伝統工芸士の実演もあるから、間近で匠の技を見ることも可能。有田焼が完成するまでのプロセスの一部を、見て体験することで、より深い魅力を感じることができそう。
値段が高いイメージやその伝統から、とっつきにくいイメージを持ってしまいがちな有田焼だけど、「アリタノカタチ」に足を運べば、ぐっと距離が縮まりそう。
「有田焼のファンの年齢層は高いのですが、若い方にももっと注目してほしいと思っています」と今回のイベントを企画した佐賀県有田焼創業400年事業推進グループの白石陽介さん。そのために、今回のプロジェクトでさまざまな有田焼の形を提案しているのだそう。
「有田焼の歴史や文化的な価値などを、改めて知ってほしい。その上で、有田焼に興味を持ち使ってもらえたら」と白石さん。長い伝統と歴史はあるけど新しい、そんな有田焼に出会えるこの機会をぜひ楽しんで。
アリタノカタチ
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東京ミッドタウン ガレリアB1
TEL.03-3475-3100(東京ミッドタウン・コールセンター)
東京都港区赤坂9-7-1
アクセス/都営大江戸線ほか六本木駅より直結、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩約3分
開催期間/~2016/9/19(月)
開催時間/11:00~21:00(※16日の16:00~20:00はプレス向けのレセプションを実施)
TEXT/MARIA KAWASHIMA ILLUSTRATION/HONGAMA