旅したくなる、日曜プチお悩み相談室 Vol.005/ナオト・インティライミさん【中編】
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日々の暮らしの中には悩みが尽きないもの。そんな日常がちょっぴり息苦しくなった時は、旅に出てみませんか? 旅好きのあの人が、あなたの悩みを解決して素敵な旅先や体験を提案する連載。今回は、世界一周を成し遂げた旅男、ナオト・インティライミさんが答える第2弾!
更新日:2016/08/21
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【Q お悩み >>>“自分だけの旅”をしてみたいのですが・・・。(読者Aさん)】
【A お答え >>>ガイドブックに頼らず自分の直感を信じてみましょう!(ナオトさん)】
ナオト・インティライミさん「ひとりで世界一周の旅に出た時は、ガイドブックを1冊も持って行かなかったんです。だって28カ国を回ったから、30冊近くも持っていたったら重いですし(笑)。そして何よりもいちばんホットで旬な情報は、現地の人が持っているもの。だから僕の旅は、現地の人に聞いて冒険するリアルRPGですね(笑)。
確かに見知らぬ土地に行くのは不安があるんですけど、いざ行ってみるとなんとかなっちゃう。僕の場合、まず空港に着いたらダウンタウンのどこかに向かう。そこで安宿に泊まって、どこにいけば現地の音楽が聞けて、地元の人とサッカーができるかを店主に聞くんです。そうすると、現地の人と関われて生の町の様子がわかってくるし、非日常な体験ができるんです。
僕が旅で大切にしているのは直感です。「この道を入ったらおもしろそう」って思ったら飛び込んでみる。そうすると、地元の人が通う食堂やかわいい服屋さんが、思いがけず見つかったりするんです。ケニアに行ったときは路地裏で出会った人と仲よくなって、一緒にセッションしたこともあった。きょろきょろして歩くことで、町には素敵な出会いがいっぱいあるんです。
旅先で遺跡や建物を見るよりも、いつも心を大きく動かしてくれるのは、旅で出会う人だと思うんです。だからガイドも現地の「人」。するとどんどん、人との出会いが満ちていく。そういう旅はあなただけの、オリジナルのものになると思いますよ!」
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ナオトさんが世界一周をした旅先でのショット
【Q お悩み >>>そんな私におすすめの旅の過ごし方は?(Aさん)】
【A お答え >>>好きなものを探求して「マイ旅」を作ろう!(ナオトさん)】
ナオト・インティライミさん「好きなものを突きつめる旅がおすすめ。建築が好きならヨーロッパ、サッカーならスペインや南米、グルメなら台湾といった感じで。僕は音楽を吸収する旅にしてますよ。先日も完全プライベートで、カリブ海のマルティニーク島、バルバトス、プエルトリコへひとり旅に行って。同じカリブ海にあるけど、実はそれぞれフランス領、イギリス領、スペイン領で、食や音楽など文化が違うんじゃないかと思ったんです。こんな風に自分が好きなものを追いかけると“マイ旅”になりやすいですよ」
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♪ PROFILE
世界一周、全48カ国を一人で旅したアーティスト。2010年にメジャーデビュー。2013年にはNHK紅白歌合戦に初出場。2015年には全国アリーナツアーで9カ所15公演、計15万人を動員。2015年年末には自身初となる大阪、京セラドームでのLIVEを4万人の観客と共に大成功のうちに収める。旅先では、現地の音楽に触れながらセッションやライブを行うことも。
♪♪ INFORMATION
9月14日、約2年ぶり6枚目のオリジナルアルバム「Sixth Sense(シックスセンス)」をリリース。「もう一度、インスピレーションで感じたままを音楽で感覚的に表現した」という原点回帰かつ先鋭的な音楽性が発揮されたオリジナルアルバム。
「資生堂SEA BREEZE」CMソング「いつかきっと」、「together」、「日本赤十字社 平成28年はたちの献血キャンペーンソング」の「未来へ」、そして、配信9サイト・18部門で1位を獲得し大ヒット中の
フジテレビ系「痛快TV スカッとジャパン 胸キュンスカッと」テーマソングの「Overflows~言葉にできなくて~」を収録。
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WRITING/MAKI FUNABASHI PHOTO/AYUMI OOSAKI