東京で買う、旅みやげ vol.002 並べたいTOOLS
【月曜日 16:00 更新】
丁寧に作られた日本各地のイイモノを揃えたショップが東京にもたくさん。作り手や産地のストーリーを知って手にすると、より旅気分を味わえる、とっておきのお土産をご紹介。
更新日:2016/07/11
シンプル&スマート&スタイリッシュ、なキッチン用具
ひとり暮らしを始めるときや新しい家庭を築くとき。まず料理をきちんと作りたい、と思う人は多いのでは? 料理を作るときに、道具との相性がいいと、より楽しくおいしくなりそう。
世にキッチンツールはいろいろあれど、日常使いで最低限これがあれば大丈夫というラインナップがこの「SALON TOOLS」。商品のシルエットをパッケージデザインに、ピーラーや泡だて器、トングやナイフなどが店の一角に整然とかかっている姿は、思わず“ジャケ買い”したくなるほどかっこいい。
このステンレス製キッチンツールの故郷は新潟県燕三条。最近は、金物の街として知名度もめきめきと上昇中。
「とにかく職人の技術が素晴らしい土地です。それぞれのツールの加工技術にふさわしい工場をひとつずつ選び、テーブルウェアのメーカーさんと一緒に、使い勝手を考えながら制作しました」と、SALONのバイヤー兼PRの増田りえさん。
ありそうでなかったコンパクトサイズは、女性の手にしっくりくる
例えばサラダバートング。手に取ってみると、広がりすぎず閉じすぎず、手のひらにすっぽり収まるサイズ。掴むのに大きな力はいらないけれど、先がぴったりと閉じる。片方は先が平らなスプーン(すくうのによさそう)、もう片方はゆるいギザギザ(しっかり挟んでくれそう)。そういえば自宅にあるトングはやたらと開いてしまい、柄の部分を輪ゴムでぐるぐる巻いて使っていたっけ。
「いちばんこだわったのは、女性が使いやすいこと。トングは女性の握力で力を入れすぎずに閉じられるか、開き方の角度はどれくらいかなどを研究しながら作っています。変わった形のホイッパーは、この斜めの角度がキモ。ボウルを傾けなくても底にフィットするので小さいけれどとても楽に早く泡立つんです」(増田さん)
包丁やナイフは、持ち手と刃の間に継ぎ目がないのが特徴。江戸時代の刀匠から技術を受け継いだ職人が手がけたもので、洋食器の製造技術と日本刀の鍛冶技術を活かした製品は、切れ味バツグン。
この「SALON TOOLS」は、日本はもとより、外国の方が珍しさと美しさに一目ぼれして、お土産に買っていくことも多いよう。世界に誇るメイドインジャパンが、さまざまな家庭でおいしい料理を作ってくれる姿を想像すると、ちょっと嬉しくなる。
SALON adam et rope' 東急プラザ銀座店
“DELICIOUS FASHION”をテーマに、食のあるライフスタイルを提案し、ものづくりにこだわりのあるアイテムを厳選して置いている。特に銀座店は外国からの観光客が多く、日本各地のフードや嗜好品、キッチン用品が豊富。定番品のほか、品ぞろえが頻繁に変わるので来るたびに新しい発見がありそう。
東京都中央区銀座5-2-1
TEL.03-6264-5910
営業/11:00~22:00
TEXT/YUKO MUKAI(OZmall) PHOTO/KAZUHITO MIURA