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【群馬県・桐生市】織物の町・桐生で注目!進化を続けるおしゃれの手仕事

更新日:2023/09/26

「西の西陣、東の桐生」と言われる、日本有数の織物の産地・群馬県桐生市。織物の技術は今なお進化を続け、手仕事を間近に見学できるアトリエショップも増加中。桐生の手仕事に触れつつ、町歩きの合間には、歴史ある町並みに溶け込むかわいいカフェでひと休みしよう。

新たな繊維産業が息づく桐生の手仕事に触れる

約1300年の歴史を持ち、「西の西陣、東の桐生」と呼ばれるほど織物の産地として発展してきた桐生。市内には、重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)など、産業の歴史を今に伝える町並みが色濃く残っている。町のシンボルと言えば、ギザギザと空を刻むノコギリ屋根の織物工場。現在も約200棟が現存し、織機の音を元気に響かせている工場も。

進化し続ける織物技術と、縫製や染色など腕利きの職人さんがいる桐生。近年は、全国から若いデザイナーや感度の高いクリエイターが集まり、老舗が手がける新しいブランドも誕生。手仕事が間近で見られるアトリエショップが増えているのも、桐生の魅力を次世代へ伝えていきたいという思いから。

立体の刺繍技術を活かしたアクセサリーブランドや、独特のデザイン、色合いの生地を桐生の縫製技術で仕上げる一点ものの服、シルク生地にこだわったブランド、ジャカード織りの工場見学もできるファクトリーショップの魅力を、手で触れて体感しよう。

上/約40色から選べる、スフィアプラスネックレス。60㎝各4400円、80㎝各5500円 左下/水溶性の不織布を使用した「立体刺繍」は、世界で唯一の特許技術 右下/ファクトリーショップでは、野村文子さんをはじめ製造に携わるスタッフが接客してくれる

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桐生で145年の歴史を刻む刺繍メーカー「笠盛」が、テクノロジーと熟練の職人技を融合させた、糸だけで作るアクセサリーのブランド。つけていることを忘れてしまう軽さ、金属アレルギーの人にも安心できる素材は、手洗いも可能だ。植物由来のキュプラ糸を使用したスフィアプラスネックレスはロングヒット中。

DATA

トリプル・オゥ
TEL.0277-44-3353
住所/群馬県桐生市三吉町1-3-3
営業時間/第1・3土、第3金10:00~18:00 ※そのほかは電話予約制
アクセス/桐生駅より徒歩19分

上/コットンやリネンなど天然素材を使用した、色とりどりの一点ものの服に気持ちが高まる 左下/かわいらしいパッチワークポーチ4400円~ 右下/リボンの結び方しだいで着こなしが楽しめる2wayドレス35750円

RIPPLE YōHINTEN

桐生の町を見下ろす高台でアトリエ兼ショップを構える、桐生出身の岩野夫婦。世界中を旅する妻の久美子さんがデザインを、夫の開人さんが草木染などの染色を行い、月に約300点の服を制作。時代や世代を選ばないデザインと、唯一無二の色彩に魅了され、月に7日だけの開店日には国内外からファンが訪れる。

DATA

リップル ヨウヒンテン
TEL.なし
住所/群馬県桐生市小曾根町4-45
営業時間/毎月1~7日の11:00~16:00 ※最新の営業日はInstagramを確認 
アクセス/桐生駅より徒歩16分

上/太いシルクの糸でふんわり編み立てたシルクソックス2200円~は、リピーターが多い商品 左下/年季の入ったシルク専用の織り機で、柔らかく優しい風合いに仕上げる 右下/種類が充実したショップで、自分好みの1品を見つけて

SILKKI shop

織物メーカー「桐生整染商事」が、2020年にスタートさせた、シルク生地に特化したライフスタイルブランド&ショップ。肌に当たる内側をシルク100%にしたシルッキパンツ28600円~は、動きやすいうえ、夏はサラリと心地よく、冬は保湿性が高いと評判。ストールや靴下など、シルクの魅力を再発見できる商品がずらり。

DATA

シルッキ ショップ
TEL.0277-22-0541
住所/群馬県桐生市巴町1-1123-6
営業時間/13:00~18:00
定休日/土・日・祝 ※最新情報はInstagramを確認
アクセス/桐生駅より徒歩4分

上/ブロックチェックにサテン織りのボーダーを重ねたトートバッグ8030円と、格子柄のジャカード生地をムラ染めしたエコバッグ3200円~ 左下/ノコギリ屋根の織物工場の一角に新設 右下/個々の経糸を上下させることで複雑な柄を織る「ジャカード織機」

Atelier shop Charrm

ジャカード織生地で知られる創業114年の織物メーカー「須裁」が、2020年に立ち上げたブランド&アトリエショップ。デザイナーの坂入さんが、隣接する織物工場で織りあげたオリジナル生地を使い、機能性が高く、優しい色合いのバッグに。ジャカード織りならではの立体的なデザインを活かした衣服も近々登場予定だそう。

DATA

アトリエショップ チャーム
TEL.080-5389-2750
住所/群馬県桐生市東5-4-9
営業時間/土・日13:00~18:00 ※平日は電話での予約制
アクセス/桐生駅より徒歩21分

桐生ならではのスイーツも。歴史ある町並みに溶け込みように佇むカフェによりみち

左/備長炭 色合わせふきん各605円、絵便りふきん各550円 右上/ふすま地ブックカバー990円~は絵柄が150種以上 右下/店内にはふきんから、タオル、ピローケース、バスマット、洗って繰り返し使えるスキンケア用コットンまで、オリジナルの蚊帳製品がずらり

くろほね野菜と煮込み料理の店 cafe Kisetsu

1945年に建てられた赤いノコギリ屋根の「旧須永織物」。この建物にひと目惚れした黒保根町出身の中島奈々瀬さんが、リノベを経て2023年4月にオープン。こだわりは、群馬県や隣県の旬の食材を使った無添加&手作りのメニュー。秋はブドウや梨などフルーツが彩る季節のスイーツが登場。土曜限定で、季節のカレーやラタトゥイユなどランチもいただける。

DATA

TEL.なし
住所/群馬県桐生市堤町3-7-25 
営業時間/13:00~17:00(16:30LO) 土ランチ11:30~14:00(LO) カフェ14:30~17:00(16:30LO)
定休日/日・月・金
予約/不可
アクセス/桐生駅より徒歩27分

左/約10種のフルーツが盛り込まれた、いちばん人気のフルーツヨーグルトパフェ1320円。生クリームやアイスなどが甘さ控えめなのも◎ 右上/パイン、キウイ、バナナなど旬のフルーツを使ったミックスサンド880円 右下/白を基調とした落ち着いた店内

Hashimoto Fruits

桐生で76年親しまれる高級果実店の3代目・橋本雄人さんが、旬のおいしいフルーツを味わってほしいとオープンしたパーラー。地産をはじめ、国内外から厳選したフルーツをデコレーションした一皿に心がときめく。秋はブドウや梨、柿なども登場予定。のどを潤したいときには、季節のフルーツスムージーや日替わりコールドプレスジュースもおすすめ。

DATA

ハシモト フルーツ
TEL.080-9884-7234
住所/群馬県桐生市錦町1-5-1
営業時間/11:00~18:00(17:30LO)
定休日/水
予約/不可
アクセス/桐生駅より徒歩10分

東京から桐生へのアクセスは?

東京駅より東北新幹線で小山駅まで約40分、両毛線に乗り換えて約1時間、片道合計約4400円(桐生駅まで)

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「手仕事の町へ行こう」特集

OZmagazine TRIP「手仕事の町へ行こう」特集

日本各地には伝統や歴史を今に受け継ぐ、手仕事のアイテムがたくさんありますよね。今回は、編集部が今こそお買い物に出かけてほしい手仕事の町を厳選しました。セレクト基準は、素敵な手仕事があること、そして観光も楽しめること。さぁ、お買い物の旅へ出かけましょう!

発売日/2023年9月26日(火)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/YUKO CHIBA  WRITING/NAOMI TERAKAWA
※OZmagazine TRIP(2023年9月26日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年9月11日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年9月26日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります