和歌山県那智勝浦町、紀伊勝浦、夏旅、オズモール、オズマガジントリップ

【和歌山県・那智勝浦町】昭和レトロな温泉街・紀伊勝浦で訪ねたいよりみちスポット5選

更新日:2023/09/07

昭和時代中期、新婚旅行のメッカとしてにぎわったのが、ノスタルジックな雰囲気が漂う勝浦漁港近くの温泉街・紀伊勝浦。レトロな町並みの中に、モダンなインテリアのカフェや、マグロ丼を提供する複合施設があったりと、のんびりそぞろ歩きするのが楽しい。熊野三山めぐりの後に立ち寄りたい、よりみちスポットをご紹介します。

和歌山県那智勝浦町、紀伊勝浦、夏旅、オズモール、オズマガジントリップ

生マグロ料理を味わい、足湯や温泉をハシゴ

JR紀勢本線の紀伊勝浦駅から、勝浦漁港へ至る駅前大通りを中心に、幾筋もの商店街が伸びる。勝浦漁港は、はえ縄漁法による生マグロの水揚げ日本一。マグロ料理店や物販店、特産のみかんを扱う店が点在。温泉も湧出し、多様な宿泊施設が揃うので、熊野三山めぐりの拠点にも。新婚旅行のメッカだった昭和中期のノスタルジックな空気が流れる。

■東京から紀伊勝浦までのアクセス

羽田空港より南紀白浜空港まで飛行機で約1時間10分、片道合計約35000円(南紀白浜空港まで)
※南紀白浜空港駅から紀伊勝浦駅までは、南紀白浜空港リムジンバス新宮駅行きで約1時間55分(1日2便)

上/ランチは那智勝ピザにサラダとドリンクがセットで1100円 左下/ピザは店主が高温の石窯で焼きあげる 右下/南紀白浜のナギサビールや三重県伊勢市の伊勢角屋麦酒など、厳選のクラフトビールを用意

kitchen nicori

駅前商店街の創作イタリアン。流木や紀州材を使ってリノベされた店内には石窯があり、注文ごとに薪火で焼きあげる香ばしいピザが自慢。人気は勝浦港で揚がったビンチョウマグロで作る自家製ツナたっぷりの那智勝ピザ。生地はもちもちのナポリ風とクリスピーなローマ風から選べる。

DATA

キッチン ニコリ
TEL.0735-30-4435
住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-2-33
営業時間/11:30~14:30(13:30LO) 18:00~22:30(21:30LO)
定休日/日・月
予約/可
アクセス/紀伊勝浦駅より徒歩2分 

上/鮪の脇口の元祖もち鮪丼2500円。日によりメバチマグロかキハダマグロの赤身が熊野米のごはんに盛り付けられる 左下/港を望むテラス席で食事を 右下/「YASHINOMI」のマグロのぬいぐるみは4種各1000円

勝浦漁港 にぎわい市場

勝浦漁港に隣接する、飲食店やみやげもの店が12店舗集まる複合施設。創業120余年の水産会社「ヤマサ脇口」の直営店「鮪の脇口」で提供する「もち鮪」は必食。深海を泳ぐため、水圧に耐えて身が引き締まり、弾力や粘りのある食感は一度食べたらクセに。マグロモチーフのかわいい雑貨もチェック!

DATA

にぎわいいちば
TEL.0735-29-3500
住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12
営業時間/8:00~16:00(飲食ブース15:30LO)
定休日/火
予約/不可
アクセス/紀伊勝浦駅より徒歩4分

上/はっさくのタルトとカフェオレのセット950円 左下/建物は築100余年。モダンな内装に古い調度品がなじむ 右下/入口の真横に両親が営む鮮魚店のセルフスタンドがあり、刺身やフライなどを販売

CAFE amaai

11年前、店主の鳥羽山恭兵さんが東京のカフェ文化を地元に持ち帰り、紹介した先駆店。地元食材を活かした手作りのワンプレートランチ6種やケーキ4種のほか、エスプレッソベースのドリンクが充実。夜お茶したり電車や船の待ち時間を過ごしたり、ささやかな時間を過ごすのに貴重。

DATA

カフェ アマアイ
TEL.0735-52-0181
住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-2-10
営業時間/11:30~17:00(16:30LO) 金・土11:30~17:00(16:30LO) 19:00~22:00(21:30LO)
定休日/水・第1木
予約/可(ディナーのみ)
アクセス/紀伊勝浦駅より徒歩2分 

上/フルーツのシフォンサンド473円と和歌山産オレンジの角切りを入れたオレンジティーソーダ660円 左下/天井が高く自然光の注ぐ空間 右下/いとこ同士という店主の野生さん(右)と濱田さん(左)

hers table

お菓子作りの好きな女性ふたりが3年前にオープン。アンティーク家具やドライフラワーが飾られた店内には、地元の旬の果物がこぼれんばかりのタルトやシフォンサンド、マフィンやクッキーが並び、女性客が引きも切らない。各種ドリンクとともに居心地のよい空間でくつろいで。

DATA

ハーズ テーブル
TEL.0735-29-7613
住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日1-86-2
営業時間/11:30~19:00(18:00LO) 金13:00~
定休日/月~水
予約/不可
アクセス/紀伊勝浦駅より徒歩5分

上/天然洞窟に覆われた大洞窟風呂「忘帰洞」は荒波の音と硫黄の香りが印象的 左下/勝浦港の観光桟橋からカメの送迎船で約5分、ホテルに到着 右下/12畳の本館和室からは太平洋と勝浦の町並みが

ホテル浦島

勝浦港に迫り出す岬に4つの宿泊棟が点在。天然洞窟の中に自然湧出する大洞窟風呂「忘帰洞」のほか、5カ所の効能豊かな温泉をめぐろう。全長約154mのエスカレーターで海抜約80mの狼のろし煙山遊園に上れば、展望台から熊野の山々と太平洋、勝浦の町並みを360度見渡すことができる。

DATA

ホテルうらしま
TEL.0735-52-1011
住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
客室数/393 
通常宿泊料金/1泊2食付き2名1室1名15400円~、土・祝前日17600円~
アクセス/紀伊勝浦駅より徒歩6分、観光桟橋から送迎船で約5分 

めぐり方のアドバイス

東京から和歌山へのアクセスは、羽田空港から飛行機利用で南紀白浜へ入るのが最短ルート。南紀白浜空港から熊野本宮、那智勝浦、新宮へのバスは本数が限られているため、空港近くでレンタカーを借りてアクセスするのがベター。熊野三山を効率よくめぐるなら、紀伊勝浦を拠点にプランニングするのがおすすめ。

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

気兼ねなく旅行に行けるようになった今だからこそ、いざ日本の世界遺産の旅へ。今号では、季節、話題、近隣エリアの観光充実度などから厳選した、国内の8つの世界遺産の楽しみ方をご案内。

圧倒的な大自然と南国の雰囲気が楽しめる2021年登録の世界自然遺産・奄美大島のエコツアー、2013年に登録された世界文化遺産の「富士山」を眺める河口湖ポタリングほか、青森の白神山地&弘前、日光、島根の石見銀山ほか、夏におすすめグランピングなど内容盛りだくさんでお届けします。

発売日/2023年6月28日(水)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/CHIE KUSHIBIKI  WRITING/SHIOTA NORIKO
※OZmagazine TRIP(2023年6月28日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年6月16日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年9月7日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります