世界自然遺産、奄美大島、オズモール、オズマガジントリップ

【鹿児島県・奄美大島】世界自然遺産・奄美大島へ。大自然に包まれる島時間

更新日:2023/06/29

世界的にも稀少な野生動植物に出合える、国内最新の世界遺産・奄美大島の旅をご案内。マングローブの森をカヌーで散策したり、太古の姿を残す原始の森を歩いたり、大自然の中で冒険感を楽しもう。さらに、奄美リピーターが足しげく通うグルメの名店もチェック。

世界自然遺産、奄美大島、オズモール、オズマガジントリップ
世界遺産登録地域の金作原には、生きた化石と呼ばれる巨大なヒカゲヘゴが群生

奄美固有の動植物がすむ太古の森を探検

2021年7月、沖縄島北部・西表島とともに世界自然遺産に登録された奄美大島・徳之島。奄美大島の世界遺産登録地域を気軽に散策するなら、金作原(きんさくばる)のツアーに参加を。金作原の散策は認定エコツアーガイドの同伴が必須で、解説を聞きながら厳格な保護区に整備された散策道を歩くことができる。アマミノクロウサギやルリカケスなどの固有種も生息する金作原は希少な動植物の宝庫。ヒカゲヘゴなどの巨大な植物が生い茂る森を進む冒険感も楽しい。

世界自然遺産、奄美大島、オズモール、オズマガジントリップ
サンゴ礁と青い海、白い砂浜も奄美を代表する風景

世界遺産登録地域に隣接するマングローブ林も、奄美ならではの自然体験ができるスポット。マングローブは海水と淡水が交わる場所に生育する植物の総称で、奄美のマングローブは主にメヒルギとオヒルギで構成。ガイドに導かれながら、カヌーで気ままに散策できる。マングローブパーク内には、「奄美大島世界遺産センター」も誕生。島在住の絵本作家・ミロコマチコさんによる、奄美の自然の成り立ちを描いた展示にもほっこり。たくさんの“初めて”に出会える奄美大島の森で心を潤そう。

左上/亜熱帯植物が茂る森を歩いていると小人になった気分 右上/歩き出しそうな板根が特徴のオキナワウラジロガシ 左下/絶滅危惧種に指定されているアマミハナサキガエルも生息 右下/落葉したヒカゲヘゴの幹。小判のような楕円模様がユニーク

原始の森を歩く!金作原のツアー

奄美大島の自然や文化を知り尽くしたベテランガイドによる自然体感ツアーが人気。世界遺産登録地域にある金作原のツアーをはじめ、マングローブカヌーや、アマミノクロウサギなどの野生動物を観察するナイトツアーなど、豊富なプログラムが揃う。ツアーは名瀬市内発着なので、車がなくても参加できる。

観光ネットワーク奄美

かんこうネットワークあまみ
TEL.0997-54-4991
住所/鹿児島県奄美市名瀬幸町19-5
営業時間/9:00~18:00
定休日/無休
料金/金作原探検コース4500円
アクセス/奄美空港より名瀬方面行きバスで約50分、奄美市役所前下車すぐ 

左上/陸上で漕ぎ方のレクチャーを受けてから出艇 右上/満潮時に探検できるマングローブのトンネル。1艇通るのがやっとの狭い水路もあり、冒険気分が味わえる 左下/開けた水路からは雄大な景色が楽しめる 右下/「ウルトラマンの実」の愛称で親しまれるサキシマスオウの実

マングローブの森をカヌーで

国内でも有数の大きさを誇るマングローブ林に隣接し、ガイド付きのカヌー体験やセグウェイ散策ツアーなどアクティビティが充実。カヌー体験は1日5回開催なので予定が組みやすく、迷路のような水路の奥まで探検するなら満潮時が狙いめ。一方、干潮時は干潟にすむ生き物が観察でき、それぞれ楽しみ方が異なる。

黒潮の森 マングローブパーク

くろしおのもり マングローブパーク
TEL.0997-56-3355
住所/鹿児島県奄美市住用町石原478
営業時間/9:00~18:00
定休日/無休
料金/カヌー体験2000円
アクセス/奄美空港よりせとうち海の駅行きバスで約1時間40分、マングローブパーク下車すぐ

ここならではのごはんを食べよう!中心地・名瀬のマストグルメ

上/2種あいがけカレー1500円とマンゴーココナッツスムージー600円。カレーのごはんは黒米で、自家製の麻炭パンも付く 左下/店内の机や棚は店主のご主人が手作りしたもの 右下/アジアの町角にありそうな異国情緒が魅力。メニューはすべてテイクアウトもできる

インドやネパールを旅してスパイスに開眼した女性店主が作るカレーが名物。定番のオリジナルチキンカレーは、オーガニックスパイスとマンゴーや黒糖を使い、小麦粉を使わず軽やかに仕上げている。本日のカレーとの2種盛りが人気で、カレーやピクルスを混ぜながら味わうのが本場流。スパイスが香るチャイや、南国フルーツを使ったスムージーもおすすめ。

NOMAD

ノマド
TEL.0997-57-1333
住所/鹿児島県奄美市名瀬伊津部町10-13迫田ビル1F
営業時間/12:00~20:00(カレーがなくなりしだい終了)
定休日/不定休
予約/可
アクセス/奄美空港より名瀬方面行きバスで約50分、しまバス本社前下車すぐ 

上/豆や焙煎具合で選べるコーヒーは1杯450円~。奄美の純黒糖を使った黒糖くるみマフィン350円など、店主手作りの焼き菓子も充実 左下/2020年にコーヒースタンド兼焙煎所としてオープン 右下/空港連絡バスも発着する停留所が近く、待ち時間に立ち寄る人も多い

旅の途中で立ち寄った奄美に魅せられ移住した、店主の高橋由美子さんが営む自家焙煎コーヒーの店。10年前、古い市場に2坪の店を開業し、2022年3月に港町の店舗に一本化。厳選したスペシャルティコーヒーを店内で焙煎し、丁寧にハンドドリップしたコーヒーが味わえる。豆は7種類から選べて、アレンジコーヒーも魅力的なラインナップ。

珈琲こん日和

こーひーこんにちは
TEL.0997-69-4363
住所/鹿児島県奄美市名瀬港町22-18
営業時間/11:00~18:00
定休日/月
アクセス/奄美空港より名瀬方面行きバスで約50分、しまバス本社前下車徒歩2分

世界自然遺産、奄美大島、オズモール、オズマガジントリップ、焼酎Dining SAKE工房 心
上/おまかせコース3000円~。心流油ぞうめんや赤ウルメのふわふわつきあげなど、名物料理を含む8 ~ 9品が楽しめる。黒糖焼酎の品揃えにも定評あり 左下/1Fはカウンター席で、2Fにはゆったりとしたテーブル席もある 右下/2022年9月、雑居ビルから2階建ての店舗に移転

島の食通におすすめを聞くと必ず名前が挙がる名店。人気の理由は、ここでしか味わえない料理の数々で、たっぷりのスープで仕上げる油ぞうめんや、ふわふわ食感がたまらない「つきあげ」など、メジャーな島料理も感動があるおいしさ。店主は焼酎唎酒師でもあり、黒糖焼酎の品揃えも圧巻。奄美大島全島の銘柄を揃えているので、飲み比べも楽しめる。

焼酎Dining SAKE工房 心

さけこうぼう こころ
TEL.080-3988-1081 
住所/鹿児島県奄美市名瀬入舟町18-9
営業時間/18:00~23:00
定休日/日
予約/可
アクセス/奄美空港より名瀬方面行きバスで約50分、名瀬郵便局前下車徒歩3分 

世界自然遺産、奄美大島、オズモール、オズマガジントリップ、郷土料理かずみ
上/おまかせコース3500円~。赤ウルメの唐揚げや油ぞうめん、豚骨と野菜の煮物など、奄美の家庭料理が味わえる 左下/毎晩19:30頃には唄者の男性が三線を弾き、西和美さんが歌い始める。お客さんは太鼓や手拍子で参加 右下/地元で41年愛される老舗

奄美を代表する民謡歌手の西和美さんが営む郷土料理店。毎晩シマ唄ライブを行う貴重な店で、奄美民謡大賞を受賞した和美さんの生歌が堪能できる。ライブは約30分間で、しっとり聴かせる曲から始まり、後半はにぎやかな曲が続き、最後は店内総立ちで盛り上がる。料理も和美さんの手作りで、素材の持ち味を活かした滋味深い島料理が味わえる。

郷土料理かずみ

きょうどりょうりかずみ
TEL.0997-52-5414
住所/鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
営業時間/17:00~22:00(早仕舞いあり) 
定休日/不定休
予約/可 ※現金のみ
アクセス/奄美空港より名瀬方面行きバスで約50分、奄美市役所前下車徒歩2分

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

気兼ねなく旅行に行けるようになった今だからこそ、いざ日本の世界遺産の旅へ。今号では、季節、話題、近隣エリアの観光充実度などから厳選した、国内の8つの世界遺産の楽しみ方をご案内。

圧倒的な大自然と南国の雰囲気が楽しめる2021年登録の世界自然遺産・奄美大島のエコツアー、2013年に登録された世界文化遺産の「富士山」を眺める河口湖ポタリングほか、青森の白神山地&弘前、日光、島根の石見銀山ほか、夏におすすめグランピングなど内容盛りだくさんでお届けします。

発売日/2023年6月28日(水)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/MANABU SANO  WRITING/CHIAKI TANABE(Choki!)
※OZmagazine TRIP(2023年6月28日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年6月16日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年6月29日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります