新潟県十日町市・津南町の里山で開催中の「越後妻有 大地の芸術祭 2022」では、夏シーズンが始まり、300点を超える全作品が公開! 100点の新作あり、イベントありなど話題いっぱいの芸術祭から、広報スタッフ・山口さんよりお便りが届きました。普段は見られない制作過程から地元の人々との交流まで、大地の芸術祭の裏側を11/13の会期終了まで定期的にレポート。1回目は淺井裕介さんの巨大な壁画「physis」の制作風景をお届け!
淺井裕介「phsis」の制作風景
「大地の芸術祭」スタッフレポート~7/30より公開が始まった、淺井裕介「physis」の制作の裏側
淺井裕介さんの「physis」は、横幅70mと超巨大な壁画
土や横断歩道に使われる白線など、さまざまな素材を使って絵を描いてきた淺井裕介さん。今回は「越後妻有里山現代美術館MonET」の外壁に塗料を使って巨大な絵を描きます。そのサイズ、なんと70m×10m。タイトル「physis」は、ギリシャ語で「ありのままの自然」を表すそう。人間の主観が入らない、動物と植物の間のような生きものが描かれていく過程をご紹介します。
■7月初旬 制作がスタートしました
足場を組んでネットを張った内側での作業となりました。淺井さんやスタッフはもちろん、地元のお父さんたちも毎日参加してくださり、ヘルメットと高所作業用ハーネスを付けての必死の作業。淺井さんの大ファンである若手広報スタッフ(写真左下)は、作品担当に名乗りを上げ、汗だくで毎日走り回っていました。広報とサポーター運営と制作を兼務する彼女が、寝不足で足場から落ちるのではないかとハラハラしながら見守る日々。
■7月中旬 色付け作業が始まりました。
スタッフ有志やMonET近隣住民の方など、1日10~30人もの方々が集まり、塗り進めていきます。延べ300人を超える方々が参加してくださり、絵柄の全貌が少しずつ見えてきました。
■7月17日 地元子どもたちとのワークショップを開催しました
芸術祭では、地元の方や子どもたちと協働で作品を作ることもよくあります。今回は、地元の子どもたちが10人ほど集まり、お父さんたちやボランティアも手伝って、作品を観るための「お立ち台」をみんなで作りました。校長先生が立ってお話しする、あの「お立ち台」です。その周りに、みんなで描いたオブジェを設置していきます。
■7月26日 完成直前のプレスツアーを開催しました
完成直前。この日はプレスの方々をお招きし、新作の早撮りツアーを開催。ネットから作品の一部が顔を覗かせた壁画の下で、淺井さんが作品への想いを話してくださいました。作家さんご本人にお話しいただける貴重な機会。広報チームも一言も聞き漏らさないようメモを走らせます。
■7月29日 ついに完成! 写真撮影を行いました
夏シーズンが始まる前日、ついにお披露目となりました。水をイメージした青だけでなく、冬は寒々しく見えてしまうので茶色とあわせて温かみを表現したという生きものたちは、とにかく迫力満点。西側の壁は線路側に位置するため、北越急行ほくほく線の車窓からも目に留まるはず。この迫力をぜひ体感しにきてください。ちなみに、この日はカメラマンの木奥惠三さんに撮影していただきました。どんな写真になるか楽しみです。
夏シーズンは始まったばかり! 夏休みには、おいしい地元グルメも味わいながらのんびりと里山を巡るアートさんぽを楽しみにぜひおでかけください。(広報スタッフ山口さん)
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越後妻有 大地の芸術祭 2022
- スポット名
- 越後妻有里山現代美術館MonET(芸術祭拠点施設)ほか
- 電話番号
- 0257572637 0257572637 (大地の芸術祭 実行委員会事務局)
- 住所
- 新潟県十日町市本町6-1-71-2ほか
- 開催期間
- 開催中~2022/11/13
- 開催エリア
- 越後妻有地域全域(十日町市・津南市)
- 展示作品について
- 作品数/333点(内新作123点) 参加アーティスト組数/263組
- 作品鑑賞パスポート料金
- 通常料金/一般4500円、大学・高校・専門3500円、中学生以下無料
- 交通アクセス
- 電車/東京駅から上越新幹線で越後湯沢駅まで。北越急行ほくほく線に乗り換え、十日町駅で下車(約1時間50分)
- ホームページ
- 越後妻有 大地の芸術祭 2022