OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第16回目は秋田県・男鹿市の「児玉冷菓」で生まれた、秋田の夏の風物詩「ババヘラアイス バラモリカップ」をご紹介します。
画像/児玉冷菓の「ババヘラアイス バラモリカップ」(8個セット)2592円
ピンクと黄色、2色のアイスは、シャリシャリとした独特の舌触り
子どもの頃の夏休みの思い出は、姉妹で出かけた市民プールの帰り道、二人でおやつにアイスを食べながら歩いたこと。今も夏場にアイスをほお張りながら、まぶしい夏の光と甘い口溶けを思い出す。それから変わらず大がつくほどアイスが好きで、冷凍庫の中身は年中アイスがぎっしりと。新たな種類を見つけると試さずにいられないのだけれど、秋田県のアンテナショップで出会ったのが「児玉冷菓のババヘラアイス」。
昭和23年にアイスキャンディー店として創業した児玉冷菓。いちご味とバナナ味の、さっぱりとしたシャーベット状のアイスをコーンにのせて、国道でパラソルをたてて販売したところ、秋田の夏の風物詩として定着。売り子のおばあさんがヘラでアイスを盛り付ける様子から、一風変わった呼称がついた。児玉冷菓の売り子さんのひとりがバラ盛りを始めると、その愛らしさがますます評判に。以前は秋田の屋台でしか購入できなかったが、カップに盛り付けられた状態で取り寄せもできるようになって嬉しい。この夏はアイスのバラを愛でながら、猛暑を乗り越えよう。
取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門
おやつDATA
- ババヘラアイス バラモリカップ
- 児玉冷菓
TEL.0185-46-2515
住所/秋田県男鹿市角間崎字百目木30
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PROFILE
甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。旅や散歩、お菓子や地元パン、クラシックホテル、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍・雑誌・WEBに執筆。各地の観光案内パンフレットも手がける。著書は『にっぽん全国おみやげおやつ』(白泉社)、『たべるたのしみ』(ミルブックス)など40冊以上。
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この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「お気軽アウトドア」
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発売日/2022年6月28日(火)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!
※OZmagazine TRIP(2022年6月28日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2022年6月16日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください