歴史ある旧い町並みが残る福島県・会津若松は、伝統工芸やグルメをひとり気ままに楽しむのにぴったりの町。史跡や歴史的な建物、メインストリートの七日町通りなど、のんびり歩くだけで気分はほっこり。蔵造りのカフェや行列のできる菓子舗、美しい漆器に出会える瀟洒な洋館も訪ねて、1dayひとり旅を満喫しよう。
【モデルコース】長く愛される店が立ち並ぶレトロな会津若松を歩く
会津藩の城下町として栄え、史跡や歴史的な建物が守り継がれている会津若松。メインストリートの七日町通りには、江戸時代から続く老舗や、蔵造りのモダンなカフェやショップが軒を連ね、町歩きが楽しめる。大通りから1本入った通りにも、地元で愛される名店が点在し、明治時代に創業した「吉田菓子舗」は、全種類のパンが揃う朝10時半には行列ができる人気ぶり。町の歴史が長い会津若松を歩けば、店の数だけ素敵な物語に出会えそう。
会津若松を巡る1Dayモデルコース
10:30「吉田菓子舗」でパンを買う
11:30「福西本店」で買い物
12:00「満田屋」でお昼ごはん
13:30「白木屋漆器店」で買い物
14:30「ほしばん絵ろうそく店」で絵付け体験
15:30「鶴乃江酒造」で酒蔵見学と買い物
17:00「長門屋 七日町店」でお土産を買う
【10:30】丁寧に作られたお菓子と懐かしのパンがずらりと並ぶ「吉田菓子舗」へ
明治時代に七日町で創業し、昭和に入って長屋造りの現店舗へ移転。昔懐かしいパンは「ころっけ」「えっぐ」「ぶどう」など毎日約15種類が並び、平仮名の商品札も味わいがある。和菓子では「巴最中」や、バターで練った生地でつぶあんを包んだ「四道将軍」が有名。
吉田菓子舗
よしだかしほ
TEL.0242-22-0985
住所/福島県会津若松市馬場町1-22
営業時間/9:00~19:30
定休日/日 ※現金のみ
アクセス/七日町駅よりまちなか周遊バスハイカラさんで約8分、会津若松市役所前下車徒歩3分
【11:30】往時の栄華を今に伝える文化施設「福西本店」
江戸時代中期から12代続いた会津若松の大商家・福西家が100年前に建てた蔵と商家建築。母屋では福西家の調度品や商家建築を見学でき、ギャラリーでは企画展も開催。会津の特産品を集めたショップや、蔵を改装したレストランとカフェもある。
福西本店
ふくにしほんてん
TEL.090-9422-2924
住所/福島県会津若松市中町4-16
営業時間/10:00~17:00(16:30最終入館) ショップ~18:00
定休日/無休
入館料/300円
アクセス/七日町駅よりまちなか周遊バスハイカラさんで約6分、野口英世青春館前下車すぐ
【12:00】囲炉裏で焼き上げる味噌田楽が絶品!「満田屋」でお昼ごはん
創業は1834年。味噌の製造販売からスタートした発酵食品店で、オリジナルの味噌や手搾りのごま油などを販売。食事処で人気のみそ田楽コース1500円は、里芋や身欠きニシン、おもちなど6種類の食材を4種類の味噌で味わえる。
満田屋
みつたや
TEL.0120-30-8803
住所/福島県会津若松市大町1-1-25
営業時間/10:00~17:00 食事処10:30~16:30(16:20LO)
定休日/第1~3水(1~3月は水定休)
予約/不可
アクセス/七日町駅より徒歩10分
【13:30】瀟洒な洋館の「白木屋漆器店」で美しい漆器に出会う
江戸時代初期に創業し、1720年代から漆器問屋を営む。会津塗の得意とする技法・消金地をほどこした酒器や、モダンな文具やアクセサリーまで、1000種類以上の漆器を扱う。ルネッサンス様式を取り入れた建物も見どころがいっぱい。
白木屋漆器店
しろきやしっきてん
TEL.0242-22-0203
住所/福島県会津若松市大町1-2-10
営業時間/9:30~17:30
定休日/水(8~11月は無休)
アクセス/七日町駅より徒歩9分
【14:30】「ほしばん絵ろうそく店」で、炎も美しい鮮やかな絵ろうそくの絵付け体験
1772年創業の絵ろうそく専門店。雪深い冬に、仏様に供える花の代わりに誕生した絵ろうそくは、牡丹や菊、椿などの花柄が伝統的。植物の蝋と和紙の芯を使っていて、やわらかい灯りに癒される。事前予約制で絵付け体験1870円(2名~)もできる。
ほしばん絵ろうそく店
ほしばんえろうそくてん
TEL.0242-27-1873
住所/福島県会津若松市七日町3-33
営業時間/9:00~18:00
定休日/無休
アクセス/七日町駅より徒歩3分
【15:30】「鶴乃江酒造」の丹精込めて醸すこだわりの日本酒を楽しむ
創業は1794年。全国でも珍しい母娘の杜氏がいる蔵としても有名。昔ながらの手作業にこだわり、黄綬褒章を受章したベテラン杜氏が醸す「会津中将」シリーズをはじめ、母娘が仕込んだ辛口の「ゆり」など、食中酒向きの日本酒が揃う。
【17:00】会津の食材を使った郷土菓子を提案する「長門屋 七日町店」でお土産を購入
1848年創業の老舗和菓子店。会津特産の鬼クルミをこしあんで包んだ「香木実」や、会津身しらず柿を使った「是山」など、郷土にちなんだ銘菓が揃う。新作の「チョコ羊羹ファンタジア」は、カカオニブやドライフルーツがアクセントの大人の味わい。
長門屋 七日町店
ながとや なぬかまちてん
TEL.0242-29-7070
住所/福島県会津若松市七日町3-30
営業時間/9:30~17:30
定休日/無休
アクセス/七日町駅より徒歩3分
福島県・会津若松市へのアクセス
東京駅より東北新幹線やまびこで郡山駅まで約1時間20分、磐越西線に乗り換えて快速で約1時間、合計約9500円(会津若松駅まで)
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この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「春のひとり旅」
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発売日/2022年3月22日(火)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!
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PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/CHIAKI TANABE(Choki!)
※OZmagazine TRIP(2022年3月22日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2022年3月4日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください