「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催
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東京湾の無人島“猿島”がナイトミュージアムに!2019年12月1日(日)まで曜日限定アートイベント開催

更新日:2019/11/01

47都道府県では、まだ知らなかったローカルのいいものに出会えるイベントを編集部がご案内。今回は東京湾の無人島“猿島”で2019年11月3日(日)から12月1日(日)の期間、曜日限定で夜間開催されるアートイベント「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」をご紹介します。11月1日(金)正午より一般チケットの販売が開始しているので早めにチェックして!

夜の闇と静寂に包まれた無人島“猿島”で五感を刺激する神秘的なアートイベントを体験

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催
猿島は東京から約1時間半。気軽に訪れることのできる歴史遺産の無人島。豊かな緑に覆われ自然がいっぱい

2019年11月3日(日)から12月1日(日)までの木・金・土・日、および祝休日限定で開催される「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」。こちらは、国内外で活躍するさまざまなアーティストたちの作品を、これまで夜間に渡る機会が少なかった無人島“猿島”で公開するという類いまれなアートイベントだ。猿島は東京湾に浮かぶ唯一の自然島。縄文時代の土器などが出土し人々の生活の痕跡が確認されているほか、明治時代からの砲台跡は史跡に指定されており、歴史遺産としても貴重な島とされている。土を掘ってつくられた弾薬庫や兵舎、トンネル、フランス様式のレンガ造りの建造物など、かつての要塞をひと目見ようと訪れる人も多いよう。

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催
フランス積といわれるレンガ造りのトンネル。先にある出入口が見えないよう傾斜がつけられ自然光が遮られられるしくみ

今回のイベントでは、ノスタルジックな魅力にあふれる猿島が舞台となるうえ、日没後に開催されるというのも注目すべきポイント。なぜなら、夜の猿島に踏み入ることができる、またとない機会となるから。また、展示方法も通常のアートイベントとは少し違っているよう。暗闇と静寂の中に点在する全14点の多様な作品を通して、島や自然のこと、そして本来の自身の感覚を知ってもらおうと設計されているとか。散策しながら自由に鑑賞するのもいいけれど、知識を深めたいなら、11月9日(土)・10日(日)・17日(日)に予定されている鑑賞ツアーに参加するのもよし。15名程度のグループになって、キュレーターやアーティストの案内のもと島内を巡るというツアーで、作品の解説やエピソードを聞くことができる。アートや猿島の自然がより身近に感じられるはず。

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催
「日田の山と川と光と音」/作・齋藤精一(Rhizomatiks Architecture) ※写真はイメージ

展示される作品の多くは新作。たとえば、アーティストであり、今回のプロデューサーでもある齋藤精一の「JIKU」は、古くからある猿島の伝説に絡めた光を使った作品になるそう。建築で培ったロジカルな思考で多くの作品を世に送り出してきた作家だけに、そのスケールと立体感に期待が高まる。ほかに、猿島が信仰の対象だったことを思い起こさせる佐野文彦による「磐座」など、観客1人ひとりの感覚を呼び覚ますような作品があちこちに出現する。すべてを鑑賞した後、島全体がまるでひとつの作品に感じられるかも。通常は歩いて一周するのに40分程度で回れる島だけれど、1時間半くらいかけてじっくり鑑賞して回るのがおすすめ。これまでにない“美術島”を体験して。

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催
「空気の人」/作・鈴木康広、撮影・中川正子 ※写真はイメージ

会期中は、鑑賞ツアーのほかに、ダンスパフォーマンス、地ビールの提供など、日ごとにさまざまなイベントが用意されている。ダンサーにより体現される作品の世界観を楽しんだり、アーティストの感性を可視化した作品に刺激されたり。視覚、聴覚、嗅覚など、すべての感覚を研ぎ澄ませば、自分の中に潜んでいた感情や感性に気づくかもしれない。この機会にしか体験できない夜の自然島・猿島でのアート巡り。気になったなら今すぐサイトをチェックして、充実の日帰り旅を計画してみよう。一般チケットの販売は11月1日(金)の正午開始なので、お早目に!

会期中イベント

■11/16(土)18:00頃〜/作品「空気の人」を空中に浮かばせる鈴木康広特別イベント 
■11/24(日)/ダンスパフォーマンスイベント ダンスユニット“Atachitachi”によるダンスパフォーマンス「texture of memory」(出演:Atachitachi)ほか
※詳細、および、その他のイベントについては、HPをご確認ください。

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催

「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」開催

開催場所
猿島公園(神奈川県横須賀市猿島1番)
開催日程
2019年11月3日(日)〜12月1日(日)の木・金・土・日、および祝休日
開催時間
17:30〜21:30 ※日没以降
料金
一般3500円(往復乗船料、夜間乗船料、入園料、観覧料を含む)、中学生以下2350円、未就学児・幼児無料
チケット購入について
Peatixのサイトより事前購入制。猿島行きの船の特別便(1日4便)のうち、希望の出発時間を選んでその時間が記載されたチケットを購入してください。
※公式HPよりチケットページへ遷移して予約して可能
アーティスト
【タイアップアーティスト】鮫島慧、博展、Atachitachi(飯森沙百合、西山友貴) 
【参加アーティスト】齋藤精一(ライゾマティクス・アーキテクチャー)、ワイルドドッグス、後藤映則、佐野文彦、鈴木康広、スティーブン・ノムラ・シブル、マシュー・シュライバー、菊池宏子、ジェニー・秦・ブルーメンフィールド
アクセス
京急「横須賀中央駅」より徒歩15分の「三笠桟橋」より船で10分
お問い合わせ
TEL 046-822-9284(平日9:00〜17:00) yokosuka8294@gmail.com (横須賀都市魅力創造発進実行委員会/横須賀市都市魅力創造発進課内)
ホームページ
「Sense Island-感覚の島-」HP

WRITING/KAZU SASAKI

※記事は2019年11月1日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります