世界のお茶の魅力に触れる博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」がOPEN

更新日:2018/03/27

言わずと知れた日本一の茶どころ静岡県。全国の茶園面積と収穫量の約40%を占め、県内には20を超える産地があるのだとか。その中のひとつ、日本随一の大茶園である島田市の牧之原台地に、お茶をテーマとした博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」が2018年3月24日(土)にオープン! 文化や歴史を学べる常設展や期間限定の企画展のほか、抹茶挽き体験、お茶を使ったグルメにお土産などを通してお茶の魅力に触れよう。

文化や歴史、グルメにお土産までお茶尽くし!本格的なお茶の博物館

Tea Station(ティーステーション)

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の常設展では文化や歴史、機能性などを資料だけでなく映像や実演によってわかりやすく紹介。世界のお茶を知るコーナーでは、国内外の60種類に触れ、香りを嗅ぐことができる。インドやスリランカ、中国などの代表的な産地をはじめ、お茶の産地というイメージがないアフリカのウガンダやブルンジなどの国のお茶もラインナップ。国内なら、茶せんで泡立てるバタバタ茶(富山県)やボテボテ茶(島根県)、漬物のように桶で発酵させる碁石茶(高知県)などのめずらしい種類に出会える。
また、4月中は世界の喫茶習慣を紹介するTea Station(ティーステーション)でトルコの「チャイ」を現地の茶器を使って実演するので、その場で体感しよう。内容は月替わりで、今後は中国や台湾のジャスミン茶や烏龍茶が予定されているそう。
そのほか、お茶と健康のコーナーも。「熟睡したいならテアニンの働きでぐっすり眠れるよう低カフェイン茶を水出しでいれて飲む」など、体の気になる項目に関係するお茶の効用を解説し、おすすめのお茶とそのいれ方をアドバイスしてくれる。

左から抹茶挽き体験(100円)、茶道体験(500円)

展示以外にも、お茶にまつわるさまざまな体験ができるのも魅力的。抹茶挽き体験(100円)は、自分で石臼を使って抹茶を挽き、挽いた抹茶はお持ち帰りOK。本格的な茶室で行われる茶道体験(500円)では、目の前で点ててもらった抹茶と和菓子をいただこう。希望をすれば、抹茶を実際に点てることもできるのでぜひトライしてみて。
また、4月28日(土)から6月10日(日)の間、新茶フェアの開催も。初夏の新緑まぶしい茶畑で茶摘み体験やお茶と食のワークショップ、茶娘衣装の着付け体験ができる。そのほか、陶芸体験やお茶のアロマ作り講座など、充実した体験メニューを予定。いずれも事前予約は不要で気軽に楽しめるのが嬉しい。

「茶姫膳」(1728円)

ひと通りお茶について学んだら、美しい富士山を望む館内のカフェレストラン「丸尾原」でひと休みを。おすすめは、人気のお茶料理が並ぶ「茶姫膳」(1728円)。煎茶を専用の機械で微粉末にして生地に練りこんだ丸尾原特製緑茶そばや、お茶と生桜海老かき揚げ、茶めしなど、まさにお茶尽くし。さらに、茶葉としらすと桜えびを使ったお茶の駿河煮など静岡ならではの旬を堪能できる。お茶オリーブオイルライスのビーフカレーなど、普段は味わえない新しいお茶料理もたくさん。

TEA CHOCOLATE 「MATCHA7」(8種類各4個入り 1080円)

県内外の茶葉やお茶に関連する商品が並ぶミュージアムショップも見逃せない。ネット通販は行っておらず、ここでしか手に入らない商品ばかりなのでお土産にぴったり。
注目は、濃い緑色とコクが特徴の深蒸し茶「朝比奈原」(100g 1080円)。来客用にも使える今年取れた一番茶で、太陽の恵みをたっぷり受けて育つので、葉肉が厚く力強い味わいになるのだとか。また、人気商品のななやの「静岡抹茶レモンティ」(80g 390円)は、レモンの爽やかな香りがたまらないおいしさ。抹茶がまるごと入っているため食物繊維も取れて健康にもよく、ミルクに入れるとフルーツ牛乳のような感覚に。
また、TEA CHOCOLATE 「MATCHA7」(8種類各4個入り 1080円)は、濃さが異なる7種類の抹茶チョコレートの食べ比べとほうじ茶チョコレートを楽しめる。茶葉の香味を最大限にいかすように乳成分を極力控えて作られており、後味もすっきり。世界中でもっとも濃い、最高濃度29.1%の抹茶チョコレートを味わってみて。
さらに、静岡抹茶を使用したジェラートが販売されているスペースも。「ふじのくに茶の都ミュージアム」で1日お茶を満喫しよう!

DATA

スポット名
ふじのくに茶の都ミュージアム
電話番号
0547465588 0547465588
住所
静岡県島田市金谷富士見町3053-2
営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで) ※茶室は、9:30~16:00(入館は15:30まで)
定休日
毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
交通アクセス
【車】東名高速道路「相良牧之原IC」から約10分、新東名高速道路「島田金谷IC」から約10分、国一バイパス「大代IC」から約10分 【電車】東京駅からJR東海道新幹線ひかり号でJR静岡駅(約1時間)、JR東海道線に乗り換えてJR金谷駅(約30分)、JR金谷駅からバスまたはタクシーで約5分、徒歩約20分
オープン日
2018年3月24日(土)
観覧料
一般300円、大学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方無料
※有料観覧者が20名以上の団体には、団体料金(一般200円)が適用されます
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料で観覧可能です
※観覧料の割引が適用される大学生以下の学生及び70歳以上の方は、年齢の分かる証明書を受付でご提示ください
※体験に参加する場合は、別途料金がかかります
体験について
■抹茶挽き体験
場所:博物館2階体験コーナー
料金:100円
申込方法:博物館2階の総合案内で体験チケットをご購入ください

■茶道体験
場所:茶室 鎖の間「臨水亭」
料金:500円
申込方法:茶室玄関のチケット売り場(自動発券機)でチケットをご購入のうえ、係員にご提示ください。なお、参加者が混みあっている場合は、席が空くまでお待ちいただくことがありますので、ご了承ください。

■新茶フェア
イベント日時:2018年4月28日(土)から6月10日(日)まで
場所:ふじのくに茶の都ミュージアム敷地内
定員:体験メニューによって異なる
料金:体験メニューによって異なる
申込方法:申し込み不要
ホームページ
ふじのくに茶の都ミュージアム

WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2018年3月27日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります