OZ発、プチトリップ
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もうすぐ花の見頃。香り立つ梅林に囲まれて、梅シロップ作り体験

更新日:2018/02/28

日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、オズモール編集部Yが、秋間梅林を訪れました。

いきなりですがクイズです。日本一の梅の産地といえば? 紀州梅で有名な和歌山県。では第2位は?と聞かれると答えられる人は少ないかもしれません。実は群馬なのです。群馬県には「秋間梅林」「榛名梅林」「箕郷梅林」の三大梅林と呼ばれる観光地としても人気の梅林があり、梅の花は東京よりもやや遅く、例年3月に見頃を迎え、下旬まで楽しめます。山に囲まれた風景も含めてとても美しい花と香りにあたりが包まれるそう。

訪れた時期は梅の開花には早すぎたのですが、このぐんま三大梅林のひとつ、安中市にある秋間梅林を訪れたレポートをお届けします。

都心では見られない、梅の壮大な景色は圧巻

都心では見られない、梅の壮大な景色は圧巻

東京近郊でも梅まつりが2月から3月にかけて行われますが、規模というか見える景色が全然違います。秋間梅林は丘陵地帯にあり、山がまるごと360度どこを見ても梅だらけ。なんと35000本もの梅が植えられていて、間近には紅白の美しい梅の花、遠景にはぼんやりかすむ梅の山が見え、景色が壮大です。今は3月末まで「秋間梅林祭」を開催中。週末は3月3日(土)の開花祭りを皮切りに、もちつき大会やいも煮会、野点など楽しそうなイベントが目白押し。

秋間梅林で梅のシロップ作りを体験

秋間梅林で梅のシロップ作りを体験

秋間梅林では、地元のお母さんたちによる梅を使ったさまざまな体験ができます。私が体験した梅シロップ作りは本当に簡単。まず、消毒したボトルの中に氷砂糖と梅の実を交互に入れます。そして殺菌・消毒のために少しリカーを入れて蓋をするだけ(リカーをたくさん入れれば梅酒になります)。梅の実は冷凍されたものを使用しました。梅が実るのはその名の通り梅雨時期。でも梅の実を凍らせておけば、1年中梅酒や梅ジュース作りが楽しめます。さらに凍らせることによってカビや発酵を防ぎ、エキスの抽出も早まるというメリットもあるのだとか。

秋間梅林で梅のシロップ作りを体験

自宅に持ち帰ったら、砂糖が溶けるまでときどき上下を逆さまにしてかきまぜながら、1カ月くらい常温で置いておけば完成です。水やソーダ、お酒で割ってもおいしいし、バニラアイスにかけるのもおすすめです。WECKのおしゃれなボトルに入れて持ち帰ることができるので、飲み終わってからも再利用できるのがポイント高いです。
今なら梅シロップと梅酢ピクルス作りが体験できるので、梅林の観光と合わせてチャレンジしてみては? 要予約です。

お母さんたちによる心づくしの料理にほっこり

お母さんたちによる心づくしの料理にほっこり

シロップ作り体験のあとは、梅林内にある「やまいち食堂」でランチタイム。「おまちどうさま~」と食事を持ってきてくれたのは、あれ、さっきのお母さん。インストラクターとシェフ兼任でした! このお母さんたちが作ってくれるお料理が、本当においしいのです。群馬のおもてなし料理のひとつである「おっきり込み」は、具だくさんの太い煮込みうどんのようなもの。カボチャが煮崩れて汁が黄色くなっていて(ほうとう?と言ったら群馬の人に怒られます)、お芋やお肉や野菜やきのこがしっかりとお味噌と一緒に煮込まれていてまさにおふくろの味。ほかにも地元野菜の天ぷらやお肉と野菜の小鍋仕立て、炊きたてほかほかのごはん。
シンプルだけど幸せなランチ。体育会系の男子並みのボリュームだったのですが、しっかりと食べ尽くしました。

プニプニがかわいい、多肉植物の寄せ植え

帰りにもう一つ、立ち寄ったのが「松井田多肉植物園」。ここはご夫婦が経営されている小さな植物園で、入場無料。元々はバラ専門だったのですが、多肉植物のかわいらしさに目覚め、どんどん多肉植物の面積が広がっていったそう。多肉植物だらけの園内は、寄せ植えで作られたオブジェや鉢植えがところ狭しと並び、形や大きさや色のバリエーションを見ながら歩いているだけで、なんだか心が癒されます。

ここでは多肉植物の寄せ植え体験をしました。まずは小さな植木鉢に色を塗ったりシールを貼ったりして思い思いにデコレーション。底の穴に小さな網を置いて(土がこぼれるのを防止)土をかけていきます。植物を好きなように配置してできあがり。当日は10人くらいで一緒に体験したのですが、同じ材料なのにそれぞれ全く違う仕上がりになり、面白かったです。
今は多肉植物をあしらったウェルカムボード作りの体験ができます。

後日談:帰りの途中、この寄せ植えを駅でガッシャーン!と落として鉢が真っ二つに・・・。家に帰ってすぐにほかの鉢に植え替えたら無事に根付きました。今では写真の2倍くらいの大きさに成長しています。

群馬県安中市は温泉記号発祥の地として有名な磯部温泉もあり、1泊2日でたっぷりと楽しめます。梅の見頃に合わせて春の訪れを感じてみるのもおすすめです。

PHOTO/YUKO CHIBA WRITING/YUKO MUKAI(OZmall)

※記事は2018年2月28日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります