日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、「オズマガジントリップ」編集部Hが、西武鉄道沿線を訪ねるプレスツアーに参加してきました。
紅葉の名所・飯能市の東郷公園
西武鉄道池袋駅から特急レッドアロー号で飯能駅まで40分。まずは飯能市にある「東郷公園」を訪ねました。秩父御嶽神社の神苑でもある広大な園内には、たくさんのモミジやカエデが植えられていて、例年11月中旬~12月初旬に紅葉が見頃を迎えます。ここは日露戦争で活躍した軍人・東郷平八郎とも縁が深く、敷地内にはその銅像や日露戦争の遺物なども。社務所でお話を聞いて驚いたのは、この公園も銅像も、一個人が整備したものだということ! この地に生まれ育ち、木曽御嶽山の行者になった鴨下清八さんという人が作ったんだって。今年の紅葉シーズンはもうすぐ終わりだけど、春の青もみじもきっときれいだろうなー。
炭火焼きで味わう埼玉県産のブランド豚
続いて、名栗湖近くの「山の茶屋」でランチタイム。こちらは、名栗温泉にある大正3年創業の老舗温泉旅館「大松閣」が営む炭火焼きレストラン。旅館の総料理長が厳選した食材を、備長炭で自分で焼きながらいただけるんです。なかでも、飯能市のお隣・埼玉県日高市産のブランド豚・三元豚は甘みがあってジューシー。今回は特別に豚肉と鶏肉の2種を盛り合わせてくれましたが、通常は日高産三元豚コース5400円などが用意されています。コースにはサラダや茶碗蒸し、イワナの塩焼き、デザートも付いて大満足! 炭火焼きコース以外にも、御膳や、うどん、そばといった一品料理、冬はぼたん鍋(要予約)も。また、「大松閣」の温泉に浸かれる日帰り入浴とのセットプランもあります。
自然豊かな名栗湖でのんびりカヌー体験
次に立ち寄ったのは、名栗湖畔にある「名栗カヌー工房」。実は飯能・名栗は、江戸時代から良質な木材の産地として知られ、その木材は「西川材」と名付けられています。こちらの工房では、その西川材のキットを購入して、カヌーを手作りすることができるんです。要予約でカヌーレンタルもできるので、私たちも体験させてもらいました。もちろん初心者ですが、コツがわかってくると意外と簡単に漕げて楽しかった! レンタルはカナディアン、カヤックが1日1艇2000円とリーズナブルなので、暖かい日はお弁当を持って湖上でのんびりピクニック、というのも気持ちよさそう。11月~3月末はワカサギ釣りもできます。
園内を彩るイルミネーションにうっとり
夕闇が迫る中、所沢市の狭山丘陵にある「西武園ゆうえんち」へ。こちらでは、2018年4月8日まで「イルミージュ」と題されたイルミネーションイベントを開催中。今回のテーマは「ワールド・エキスポ・ナイト」。世界7カ国をイメージしたイルミネーションが、園内を華やかに彩ります。シャンゼリゼ通りのワイングラス型イルミをモチーフにしたフランスエリアや、エキゾチックなランプがともる光のトンネルのようなトルコエリア(写真)など、多彩なイルミにうっとり・・・。あいにく雨が降り出したのですが、路面に光が反射して、より幻想的な光景を見せてくれました。
<西武園ゆうえんちへのアクセス>
西武鉄道池袋駅より池袋線急行で約30分、西所沢駅で狭山線に乗り換え約6分、西武球場前駅下車。山口線(レオライナー)に乗り換え約5~7分、遊園地西駅または西武遊園地駅よりすぐ
狭山茶入りの炒飯も絶品! 中国料理のディナー
ディナーは多摩湖が望める中国割烹旅館「掬水亭」にて。最上階にあるレストラン「天外天」で本格的な中国料理をいただきました。3600円の「天外天コース」は、冷菜の盛り合わせに始まり、スープや主菜3品、炒飯、デザートまで。上海料理をベースにした品々はどれも上品な味付けで、本当においしかった! 特に印象に残ったのが、地元の特産品である狭山茶の茶葉が入った炒飯。香りよくさっぱりした味わいで、レンゲが止まらない! 「もうお腹いっぱい」と思っていたのに、ペロリと平らげてしまいました。
今まで知らなかった西武鉄道沿線の魅力にふれられた今回の旅。都心から行きやすいので、気軽な日帰り旅にもおすすめです。
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WRITING/SEIKO HATAZAWA(OZmagazine TRIP)