旅の目的にしたい イベント・祭り・フェス 全国の名だたる「国宝」が京博に集結!
365日の中で、この日だけしか見られない景色、会えない人、体験できないことが日本中にはたくさん。旅の目的にする価値のある、イベントやお祭り、フェスをご紹介。
更新日:2017/09/23
記念すべき国宝イヤーは、京都まで行く価値あり!8週間だけの夢のひととき
「国宝」という言葉が誕生し、同年に京都国立博物館が開館して120周年。その2017年の“国宝イヤー”を記念し、満を持して特別展覧会「国宝」を京都国立博物館で開催。
「国宝」とは“国民の宝”という意味。だからもっと多くの人に知ってもらいたいという意味も込められている。人類が文明を築いてきた時代から、数々の名品を生み出してきた文化人の息遣いが聞こえるような素晴らしい作品の数々が、日本芸術の花が開いた京都で鑑賞できるなんて、最高のシチュエーション。
現在国宝に指定されている美術工芸品は885点、そのうちの約4分の1にあたる200点以上が一堂に展示されるというから本当に貴重。この機会を逃すと一生実物にお目にかかれないかもしれないお宝も登場するので、日本美術ファンならずともぜひ足を運びたいもの。
縄文時代から近世にかけて大事にされていた貴重なお宝がズラリ
8週間の会期中、2週間ずつ4期にわたって展示品の入れ替えがあるので、お目当ての作品がある人は事前にサイトで展示品をチェックするのがおすすめ。普段は金網越しの暗いところでしか見られなかったり、一般の目には触れない奥深くに保管されていたものが、間近に見やすく展示されているだけでもまたとないチャンス。また、遥か遠いところにそれぞれ展示されているものが、作られた当時のように同じ空間に展示されるなど、展示の工夫もそれぞれ。例えば祥雲寺(現在の智積院)の障壁画を手がけた長谷川等伯「松林図屏風」と、その息子久蔵「桜図」の親子共演がこの場所で叶うなど、作られた当時の背景や歴史を知ってから見ると、一層趣の深いものになりそう。
特別列車「国宝新幹線」も走る!「国宝応援プロジェクト」も鋭意活動中
当然ながら、首都圏から見に行きたい!という人も続出する中、京都の魅力を紹介し続けてきたJR東海からは、新幹線の臨時列車「国宝新幹線」が登場。こちらは国宝展に行く人だけの特別臨時列車で、日本美術といえばこの人「日本美術応援団」として活躍している山下裕二さんと、「日曜美術館」のMCとしてもおなじみの井浦新さんという2人の車内特別アナウンスも楽しみ。会期中は混雑が予想される中、夜間の貸切観覧ができる特別ツアーも予定されているので、じっくり見たい人は利用するのも手。これは、各企業が共同で発足した「国宝応援プロジェクト」の活動のひとつ。
国宝を身近に感じるまたとないチャンス。縄文土器とまさかのコラボも!?
「国宝応援プロジェクト」では、今年の国宝イヤーを皮切りに、国内外に向けて国宝を身近に感じられるような試みを各地で実施。京都国立博物館の「国宝」展、それに伴う国宝新幹線やツアー。小学館からは「週刊 ニッポンの国宝100」が全50巻の予定で発刊され、それを公式テキストとする初の「国宝検定」を日本出版販売が2018年に実施。日清食品はなんとカップヌードルがスッポリ入る国宝・火焔型土器風の容器を作るプロジェクトを進行中。今後、雑誌やテレビなどでも特集が続々と組まれてますます注目を浴びる「国宝」。日本の美意識により深く触れるいい機会になりそう。
京都国立博物館開館120周年記念 特別展覧会「国宝」
会期/2017年10月3日(火)~11月26日(日) 月休館※ただし10月9日(月・祝)は開館、10日(火)休館
※期間中、2週間ずつ4期に分けて展示入れ替えあり
時間/9:30~18:00(入館は~17:30)※金・土曜日は20:00まで夜間開館(入館は~19:30)
会場/京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
住所/京都市東山区茶屋町527
アクセス/JR・近鉄京都駅からバスで博物館・三十三間堂前すぐ
問い合わせ/TEL.075-525-2473(テレホンサービス)