旅の目的にしたい イベント・祭り・フェス 「燕三条 工場の祭典」でものづくりの現場へ潜入

東京で旅を感じるイベント

365日の中で、この日だけしか見られない景色、会えない人、体験できないことが日本中にはたくさん。旅の目的にする価値のある、イベントやお祭り、フェスをご紹介。

更新日:2017/09/22

工場見学やワークショップ、秋の味覚ツアーも。ものづくりの聖地が賑わう4日間

旅の目的にしたいイベント
「日野浦刃物工房」の刃物作りの工程(C)「燕三条 工場の祭典」実行委員会

新潟県の燕三条地域は、三条市・燕市からなる“ものづくりの町”。江戸時代から続く鍛冶職人の技や多様な金物に近年、注目が集まっている。そんな燕三条で、普段は見ることのできないものづくりの現場に潜入できる「燕三条 工場の祭典」が、2017年10月5日(木)から10月8日(日)の4日間に渡って開催される。期間中、金属加工で知られる名だたる企業の工場100カ所以上が開放され、舞台裏を知る貴重なチャンス! 5回目となる今年は、「工場(KOUBA)」に加え、米や果物などの農業を営む「耕場(KOUBA)」とアイテムを販売する「購場(KOUBA)」も登場し、ワークショップやバスでの見学ツアーが開催される。

旅の目的にしたいイベント
「武田金型製作所」のマジックメタル(C)「燕三条 工場の祭典」実行委員会

「燕三条駅」に到着したら、まずは臨時バスでメイン会場であり、オフィシャルイベント「産地の祭典」が開催されている「三条ものづくり学校」へと向かおう。情報や交通手段については、イベントの拠点となるここでチェック。
そして、日本トップクラスの技術を持つ「工場」見学へ。文字の浮かびあがる金属「マジックメタル」が話題となり、精度の高い技術力が注目された「武田金型製作所」や、「パンくずが出ない!」「切り口がなめらか」と評判で2年待ちのパン切り包丁を産んだ「庖丁工房 タダフサ」など、世界に誇る日本の技術を間近で感じられる。それぞれ、金属製定規づくりやキーホルダーづくり、庖丁研ぎ直し教室の開催も。そのほか、自動車部品工場「米山工業」では3Dプリンターを使用した製作体験、宮内庁御用達の「茂野タンス店」では桐ペン立て製作などさまざまなワークショップが行われるので、事前にサイトなどでチェックして日時や場所を確認しておくのがおすすめ。

旅の目的にしたいイベント
「三条果樹専門家集団」(C)「燕三条 工場の祭典」実行委員会

また、農業の現場を見学できる「耕場」も見逃せない。実は燕三条は、ミネラル豊富な雪解け水と豊かな大地が上質な農作物を育む農業地域でもあり、米をはじめとした野菜、果樹などの農業も盛んなのだそう。三条市内広域で稲作を中心とする農業法人「亜倶璃さんじょう」では、個人農家ではなかなかみられない大規模な機械の見学もできる。毎日食べているお米が作られている現場を知ると、ますますありがたみを感じられるはず。ほかにも、朝粥の作り方講座や試食会、ぶどうや新高梨の収穫、アスパラガスやキュウリの収穫など、各農園で種類豊富な体験が盛りだくさん。畑で採れたての旬の野菜や果物を味わうのも楽しみ。

旅の目的にしたいイベント
燕三条の風景(C)「燕三条 工場の祭典」実行委員会

レンタルサイクル(1日500円)やレンタカーで周遊するのもいいけれど、初めて訪れる人にはオフィシャルバスツアーがおすすめ。工場・耕場・購場の中から3社を訪問する全12種類の旅のコースがラインナップされる。「秋の味覚堪能ツアー」では、新高梨の収穫や果物の加工、産地直売所で野菜や果物、ジャムやジュースなどの購入ができ、まさに果物づくしの一日に。鰹節削り器や米、野菜、スパイス加工品など、食卓に料理が並ぶまでを知る「食卓を支えるもの」、味噌や家電製品、出汁パックなど家電と食品に触れ合う「家庭を支えるもの」など、テーマごとに楽しめる。個性豊かなガイドが案内してくれるバスの旅では、訪問先の工場をはじめ、燕三条地域のさまざまな魅力に出会えるはず。
秋の連休は、「燕三条 工場の祭典」へ、普段は知ることのできないものづくりの現場を見学・体験しに出かけよう。

燕三条 工場の祭典

旅の目的にしたいイベント

(C)「燕三条 工場の祭典」実行委員会

開催日時/2017年10月5日(木)~10月8日(日) 9:00~16:00(12:00~13:00除く)
会場/新潟県三条市・燕市全域 及び 周辺地域
新潟県三条市桜木町 12-38(メイン会場:三条ものづくり学校)
参加工場数/103拠点(工場:83社 耕場:11社 購場:9社)
アクセス/上越新幹線・JR弥彦線「燕三条駅」から「三条ものづくり学校」まで臨時バスを運行予定 ※便数に限りがあります
問い合わせ/0256-35-7811(「燕三条 工場の祭典」実行委員会)
参加費/無料 ※一部ワークショップ有料
■「燕三条 工場の祭典」 オフィシャルイベント「産地の祭典」
開催日/10月5日(木)~10月8日(日)
時間/10:00~17:00
会場/三条ものづくり学校多目的ホール
新潟県三条市桜木町 12-38(信越本線「三条駅」より徒歩10分)
■オフィシャルバスツアー
開催日/10月5日(木)~10月8日(日)
時間/午前・午後の2部制
集合場所/燕三条地場産業振興センター メッセピア入口前
新潟県三条市須頃1-17(JR上越新幹線「燕三条駅」燕側出口から徒歩5分)
参加費/4500円~5500円(ツアーによって異なる)

WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2017年9月22日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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