<OZmagazine TRIP掲載>地元ごはんの旅 1泊2日 東伊豆編

東京駅から約2時間20分、獲れたての旬がどっさりの海鮮丼が食べられる東伊豆の伊豆稲取へ。電車を降りれば、東伊豆の稲取は穏やかな空気が漂う静かな港町。町自慢の金目鯛や伊勢エビをはじめ、おいしい海の幸がいっぱい。豪快な海鮮丼を堪能しに旅に出よう。

更新日:2017/09/14

稲取漁港に揚がった金目鯛。地元の人は「ギンデェ」と呼ぶのだそう

東伊豆の金目鯛や伊勢エビがおいしいわけ

稲取で穫れる金目鯛は、小ぶりな分、身が厚くて脂ののりがいい。漁場が近く、魚が傷つきにくい「立縄釣り」という一本釣りで漁をしているので、鮮度は抜群。伊勢エビは流れの早い海域で育つため、身が締まり、プリッと弾力のある食感が楽しめる。

1拍2日のモデルコース

DAY1
09:00 東京駅より特急踊り子に乗車
11:23 伊豆稲取駅に到着
12:00 おいしい海鮮丼のランチ
13:00 港町をのんびり散歩
15:00 周辺の絶景を見に行こう
18:00 沿線の温泉宿にステイ

DAY2
09:00 港の朝市でお買い物
10:37 伊豆稲取駅から普通電車に乗車
11:00 途中下車して周辺を観光
12:00 ランチは別の種類の海鮮丼
16:29 熱海駅から特急踊り子に乗車
17:46 東京駅に到着

東伊豆稲取漁港の金目鯛
(左)金目鯛をはじめ、伊勢エビやクロムツ、クロダイなどの魚介が揚がる稲取漁港。水揚げ後の港は静かで、のどかな空気が流れている (右上)稲取の金目鯛について教えてくれた、伊豆漁業協同組合・稲取支所の運営委員長・鈴木精さん (右下)獲れたばかりの金目鯛を選定中の鈴木勉さん。金目鯛はサイズごとに5つのランクに分かれていて、「なぶらとと」では脂のノリが特にいい中ランクのものを使用

一度は食べに行きたい
贅沢な地金目の丼

東伊豆の稲取は、穏やかな空気が漂う静かな港町。町の自慢は金目鯛で、近くの漁場で獲れる「地金目」は味のよさで知られている。「稲取の地金目は脂ののりが格別。海の水温が低いから、脂をしっかり蓄えているんです」と話すのは、地金目専門店「なぶらとと」ご主人の鈴木勉さん。お店のきんめ鯛どんぶりを食べて、その言葉に納得! 口に入れると上質な脂身がとろりとほどけ、まろやかな甘みがふわり。稲取の地金目は希少なため、ここに来ないとまず食べられないそう。金目鯛以外にも東伊豆にはおいしい海の幸がいっぱい。地元だからこその豪快な海鮮料理を堪能して!

実食して厳選! 絶対食べたい海鮮丼

「なぶらとと」のきんめ鯛どんぶり2646円は、刺身、たたき、なめろうの3つの食べ方で金目鯛を味わえる贅沢な1品。脂が上品で、口の中がとろけていくよう

きんめ処 なぶらとと

稲取で穫れた地金目のみを扱う、金目鯛専門店。人気のきんめ鯛どんぶりや、きんめ鯛煮つけ膳2484円のほか、刺身や炙りなど、さまざまな調理法で金目鯛を提供。上品な脂が口の中に広がり、まったりとした甘みが楽しめる。

DATA

TEL.0557-95-5155 
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取396 
営業/11:00~15:00 火定休 
予約不可 カード不可 
アクセス/伊豆急行伊豆稲取駅より徒歩10分

日替わりで9種類の魚介がのるゴージャスな丼。あごだしのお吸い物や、ところてんの黒蜜がけなどが付く

網元料理 徳造丸本店

創業90年以上の歴史を持つ老舗。魚屋直営なので、地魚を中心とした質のいい魚介をリーズナブルに食べさせてくれる。編集部のおすすめは、その日いちばん新鮮な魚介をのせた海鮮どんぶり2484円。どれから食べようか迷ってしまうほどの豪華版で、それぞれの味や食感の違いが楽しめる。ほかにも丼や定食から単品まで、メニューは豊富。

DATA

TEL.0557-95-1688 
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取798 
営業/11:00~17:45(17:00LO) 水定休(祝の場合営業) 
予約可 カード可 
アクセス/伊豆急行伊豆稲取駅より徒歩12分

ミックス丼3780円は、マグロやウニなど、日によって変わる約10種類の魚介がてんこ盛り! 大きくカットされた刺身は、食べ応えも◎

大衆磯料理 磯辺

駅から少し離れているけれど、わざわざ足を運びたい1軒。なんといっても鮮度がピカイチで、朝穫れた魚を昼にはお店で提供。具が器からあふれるほどのったミックス丼は、インパクト抜群。最初はボリュームに圧倒されるけれど、新鮮な魚のおいしさに、箸が止まらなくなる。

DATA

TEL.0557-23-1160 
静岡県賀茂郡東伊豆町白田1733-82 
営業/10:00~20:00 不定休 
予約不可 カード不可 
アクセス/伊豆急行伊豆稲取駅より大川公民館行きバスで約7分、磯部下車すぐ。または伊豆稲取駅よりタクシーで約6分

ねごめし1365円にのせるたたきは、注文が入るたび、丁寧にたたいているから舌ざわりもいい。ぐちゃぐちゃに混ぜて、かき込むように食べるのがツウ

味の店 五味屋

17種類もの魚介がのった豪華な五味屋おまかせ丼2500円も人気だけれど、ぜひ食べてほしいのが伊東の伝統的な漁師めしであるねごめし。赤身・白身・イカのたたきと自家製味噌をのせたごはんに、あつあつのカツオだしをかけていただく。海鮮のうまみと味噌のコク、カツオだしの香りがあいまって、止まらないおいしさ!

DATA

TEL.0557-38-5327 
静岡県伊東市湯川1-12-18 
営業/11:30~14:00(13:50LO) 18:00~21:30(21:20LO) 木・第3水定休
予約可 カード可 
アクセス/伊豆急行伊東駅より徒歩5分

足を延ばして、素敵なカフェと秋の絶景

cafe TATI sweets

伊東きってのおしゃれカフェ。写真のぐり茶シュー248円をはじめとするスイーツや、自家製ハーブを使ったドリンクなど、オリジナリティあふれるメニューはどれも絶品。遊び心あるインテリアにもセンスを感じる。

DATA

TEL.0557-36-3732 
静岡県伊東市渚町2-6 
営業/11:30~18:30 月定休(月に一度連休あり) 
予約可 カード可 
アクセス/伊豆急行伊東駅より徒歩10分

おおむろ軽食堂

大室山のふもとにある食堂で、素揚げうどん1458円など伊東の野菜や魚を使用したランチが人気。ランチはすべて地野菜を使った日替わりの前菜とスイーツが付く。かわいらしいオリジナル陶器にも注目!

DATA

TEL.0557-51-1455 
静岡県伊東市富戸1317-5大室山リフト乗り場1F 
営業/10:00~16:00 大室山リフト運休時定休 
予約可 カード不可 
アクセス/伊豆急行伊豆高原駅よりシャボテン公園行きバスで約16分、大室山登山リフト下車すぐ

古民家カフェ DJARM12

築約70年の建物を改築した古民家カフェ。店内にはジャズが流れ、居心地がいい。ジャルーンパフェ648円などのスイーツのほか、生地から手作りするピザやパスタなどフードメニューも。夜はバーとしても利用可。

DATA

TEL.0557-95-2746 
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3031-227 
営業/10:00~深夜0:00 水定休 
予約可 カード不可 
アクセス/伊豆急行伊豆稲取駅より伊豆稲取高校上行きバスで約3分、伊豆東部総合病院前下車徒歩3分

稲取細野高原

9月中旬~11月中旬頃まで、高原のすすき野原が見頃に。黄金色に輝くすすきと相模湾&伊豆七島を一度に眺められるのはここだけで、特に夕暮れ時は幻想的な光景だ。10月6日(金)~11月10日(金)はイベントも催される。

DATA

TEL.0557-95-0700(東伊豆町観光協会) 
静岡県賀茂郡東伊豆町細野高原 
開10:00~16:00 イベント期間中無休 
入山料(イベント開催期間のみ)600円 
カード不可 
アクセス/伊豆急行伊豆稲取駅よりシャトルバスで約30分(土・日・祝のみ運行)。またはタクシーで約15分

ムーンロード

ムーンロード

満月の前後数日間だけ見られる、海面に映る月光の道。北川温泉の海岸沿いにある「ムーンロードテラス」では、ベンチに座ってその絶景を眺められる。「ムーンロードにお祈りをすると願いが叶う」というウワサも。

DATA

TEL.0557-23-3997(北川温泉観光協会) 
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1127付近 
アクセス/伊豆急行伊豆北川駅より徒歩8分

大室山登山

大きな火口跡が特徴の大室山は国の天然記念物。リフトで山頂まで上れば、伊豆の海と山のパノラマを一望でき、天気がいい日は富士山を見ることも。深くくぼんだ火口跡でアーチェリーができるのもユニーク。

DATA

TEL.0557-51-0258(代) 
静岡県伊東市富戸1317-5 
営業/9:00~17:15 10/1~3/15 ~16:15 
乗車料金500円(往復) 
アクセス/伊豆急行伊豆高原駅よりシャボテン公園行きバスで約20分、大室山登山リフト下車すぐ

東伊豆稲取へのアクセスと現地の交通

◆東京からのアクセス
JR東京駅より伊東駅までは、特急踊り子で約1時間45分、片道3610円。伊豆稲取駅までは約2時間20分、片道5200円

◆現地の交通
伊東や稲取の町だけなら、徒歩でも十分めぐれる。レンタカーを使わずに広い範囲を回りたいなら、伊豆急行線と路線バスを組み合わせて。人気の観光スポットをめぐる路線バスは比較的本数も多い。

OZmagazine TRIP 最新号「地元ごはんの旅」

東伊豆紹介記事の詳細は、オズマガジントリップ「地元ごはんの旅」特集P16~23に掲載されています。他にも、編集部が日本全国を駆け回って食べまくったおいしいものが満載!

OZmagazine TRIP「地元ごはんの旅」特集
発売日/2017年9月14日(木)
価格/593円+税
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売

撮影/三浦一仁 取材・文/石部千晶(六識)

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※記事は2017年9月14日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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