都内で気軽に行けるアンテナショップで買える、ご当地グルメ。今回は、富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」の売れ筋ランキング1位、「ます寿し」をご紹介します。薄紅色のマスが酢飯にのった富山の郷土料理「ます寿し」。現在、ます寿しを作っているお店は、富山市内だけでも20軒以上あり、マスの厚み、酢加減、酢飯の押し具合など、味や製法はさまざま。食べ比べてみて、推しの逸品を見つけてみては?
幕府の献上品がきっかけで生まれた「ます寿し」
ます寿司の歴史は、江戸時代半ば。富山藩士で料理人でもあった吉村新八が「鮎寿司」を作り、これを気に入った三代目藩主・前田利興が、将軍吉宗へ献上。将軍吉宗が味のよさを賞賛したことで富山名物と謳われるように。
その後、アユの代わりに春になると神通川へやってくるサクラマスを使うことになり、これが現在の「ます寿司」の原型となったのだとか。
木製の丸いわっぱに笹を敷き、塩漬けしたマス、酢飯を重ね押しながら詰めた「ます寿し」は、一段と二つ重ねた二段がある。また、マスの厚み、酢加減、酢飯の押し具合など、味やスタイルはお店によって異なるため、県民はそれぞれお気に入りのお店があるそう。
毎日、味、形が異なる逸品と出会える
「日本橋とやま館」には、県内15の名店のます寿しが日替わりで入荷。船上で活〆にされた、厳選天然サクラマスを厚く切った「元祖関野屋」の「特選本鱒船上活〆」(2861円)や、脂のった肉厚のマスを秘伝の酢でとろけるうま味に仕上げた「寿し工房大辻」の「幻のますのすし」(2701円)など個性豊か。
火曜日に入荷する「川上鱒寿し店」の「鱒寿し一段」は、マスを肉厚にスライスし、特製の甘酢に漬け込み酸味を利かせた半レア。やや強めの押しでうま味を凝縮させ、それでいてやわらかな食感が楽しめる。
平日と日曜日は2店舗のます寿しが、土曜日のみ3店舗4種類のます寿しが店頭に並ぶのでお見逃しなく。
アイテムDATA
- 商品名
- 「日本橋とやま館」で提供する「ます寿司」
- 価格
- 1901円~3601円
- 内容量
- 1箱
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PHOTO/MANABU SANO、WRITING/NAOMI TERAKAWA