2014年に東京・銀座にオープンしたホレンディッシェ・カカオシュトゥーベといえば、青×白のパッケージに入ったバウムクーヘンを思い浮かべる人も多いはず。実はドイツ・ハノーファーで約100年の伝統を刻む老舗で、今でも世界中のスイーツ好きに愛されている。
そこで、今回来日したオーナーシェフのフリードリッヒ・バルテルス氏に、職人が手間ひまかけて作るドイツ菓子のおいしさを教えてもらった。
厳しい修行をした職人だけが作ることを許された、ドイツ伝統の「生キャラメル」
「両親の背中を見ながら、毎日ドイツ菓子の特訓。イヤなときもあったけれど学校を卒業したときに志したのは、やはり厳しい製菓マイスターの道でした」というフリードリッヒ・バルテルス氏は、バウムクーヘンでお馴染みのホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ3代目オーナーシェフ。
100年続くホレンディッシェ・カカオシュトゥーベの伝統あるレシピを、今の時代でもモダンに感じてもらいたい。毎日工房に立ち、お客様の声を聞きながらレシピを調整してきたシェフが、ぜひ食べて欲しいと教えてくれたのが「生キャラメル」。
ドイツでは昔からお菓子屋さんの店頭に、この生キャラメルが並んでいたのだそう。そんな伝統あるお菓子を口溶けなめらかなミルク味に仕立てた、ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのキャラメルは、バターの香りにほのかなバニラが心をくすぐる。それだけでなく、流行に合わせてスイスの老舗チョコレートメーカー・フェルクリン社のチョコレートを使ったカカオ味も登場。
さらにパッケージにもひと工夫。包み紙をあけると中からキャラメルが出てくる仕掛けは、なんだか懐かしい気持ちで癒される。小ぶりでデスクに置いていても絵になるデザインだから、プチギフトにぴったり。
生キャラメルとナッツの香ばしさが後を引く、ビスケットサンド「エンガディナー」
キャラメルを挟んだドイツ伝統の焼き菓子・エンガディナーも、今の時代に合わせてモダンに生まれ変わった。
くるみが入った塩キャラメルを、バターリッチなビスケットでサンド。スライスアーモンドが入った香り高いコーヒーキャラメルを、ココアビスケットでサンドしたものとどちらも楽しめるセットになっている。ナッツがぎっしりと詰まって、食べこたえも香ばしさも抜群。
スタイリッシュな青のパッケージに、2色のエンガディナーがレンガタイルのように並べられたルックスは、なんとも愛らしい。
お花をイメージしたかわいらしいバターケーキ「マルガレーテンクーヘン」
今の時期におすすめなのが、100年前から愛されているマルガレーテンクーヘン。マーガレットの花をイメージした、華やかでかわいらしいバターケーキは、テーブルに乗せると歓声があがる。バニラが香るしっとり濃厚な生地に、アンズジャムとマジパンの花びらをのせた。無添加、無着色で作られるリューベッカ社のマジパンを使っているのも、ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベならではのこだわり。
すべて職人のハンドメイドで作られる伝統的なドイツ菓子。生地を手や目で感じて、愛情をかけながら作る素朴で奥深い味わいを、ティータイムにぜひ並べてみて。
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ
- スポット名
- ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ(HOLLANDISCHE KAKAO-STUBE)
- 電話番号
- 0335660951 0335660951
- 住所
- 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越B2F Map
- 営業時間
- 月~土10:00~20:00、日~19:30(銀座三越に準ずる)
- 定休日
- 不定休(銀座三越に準ずる)
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線ほか「銀座駅」直結
- ホームページ
- ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベの公式HP
PHOTO/AYUMI OSAKI WRITING/YUKO ARATAKE(OZmall)