15年以上続く、東京の夏の風物詩「夏のアートアクアリウム」が今年は銀座で開催中。光彩と音楽、香りに包まれた空間の中を優美に泳ぐ金魚を鑑賞するモダンアートが並ぶ館内に、新たに5つの水槽が登場する。そのほか、夏仕様に様変わりした常設展示や、ミュージアムショップの新作や期間限定アイテムも見逃せない。金魚鑑賞という江戸の文化に思いを馳せながら楽しむ、唯一無二の幻想世界へ出かけよう。
左/天空リウム、右/風鈴
新緑や風鈴の音色も。夏を連想させる演出にときめく
「アートアクアリウム美術館 GINZA」で2023年9月26日(火)まで開催中の「夏のアートアクアリウム展2023~銀座の金魚~」。館内最大級の作品「天空リウム」をはじめとした新作水槽5作品が公開され、スケールアップした幻想的なアート空間が出迎えてくれる。
生い茂る新緑や涼やかな風鈴の音色など夏を感じる館内には、約5000匹の金魚が泳ぐ合計19の作品エリアが。暗闇の中で幻想的にライトアップされ優雅に泳ぐ金魚、涼やかな水の音とBGMに、外の暑さや喧騒を忘れて心ときめくひとときを満喫でき、この夏のお出かけにぴったり。
圧倒的なスケールや伝統美に胸躍る5つの新作
夏の特別企画展で登場する新作5作品の中でも圧倒的な存在感を示すのが、天空に咲き誇る空想の花をイメージした「天空リウム」。青、緑、赤、ピンクなど刻一刻と変わりゆく色合いと、この作品のために調合されたオリジナルアロマによって「天空リウム」の世界観に惹き込まれ、いつまでも眺めていられそう。
また、日本の伝統的な遊具である毛毬を水槽で表現した「毛毬リウム」にも注目を。色とりどりの18個の手毬が躍るように壁一面を飾り、近づくと多彩な糸で織られた紋様の合間から、優美な金魚の姿を覗くことができる。
そのほか、古来より魔除けや福を招く意味合いで使われている猪目をモチーフとした「猪目リウム」、御影石の石灯籠の灯火のように金魚がゆらめく「金魚の石灯籠」、伝統的な照明器具をモチーフにした「新行灯リウム」といった、日本で古くから親しまれているものがアートアクアリウムとして現代によみがえる。
常設展示も今だけ衣替え。館内が夏一色に!
新作だけでなく、そのほかの作品も夏らしく様変わりするのが魅力のひとつ。流れる滝の中を金魚が泳ぐ「金魚の滝」の上には青紅葉が瑞々しい色を添え、まさに新緑が生い茂る山間の滝のよう。実際に水が流れるせせらぎの音とともに、夏だけの幻想的な光景を楽しめる。滝の裏側に回り込めば多彩な金魚が泳ぐ姿を間近で見られるので、ぜひご覧あれ。
国内認定品種34種類をはじめ珍しい金魚を上から鑑賞する作品「新金魚品評」は、期間限定で夏に咲き誇る蓮の花に彩られる。夏らしく爽やかな色合いの蓮の花と、色も形も大きさもそれぞれに個性豊かな金魚たちの供宴にうっとり。自分好みの組み合わせを見つけ、とっておきの1枚を写真に残しても。
夏限定アイテムも!金魚モチーフの新作グッズが続々登場
美術館に行くお楽しみのひとつであるミュージアムショップ。ここには、アートアクアリウム美術館 GINZAならではの金魚モチーフのグッズが揃い、新作や夏限定のものも。
老舗のてぬぐい専門店「かまわぬ」からは、アートアクアリウム美術館 GINZA限定カラーのカラフルな金魚柄のてぬぐいが新登場。てぬぐいの中をたくさんの金魚が泳いでいるようなデザインで、使い勝手のよさも抜群。
華々しく美しい土佐金の尾ひれをドレープで表現した「華」など、ここでしか手に入らない、耐熱ガラスメーカー「HARIO」とのコラボアクセサリーの新作も必見だ。HARIOのガラス職人が1つひとつ手作りする、きれいなガラスの輝きで表現された金魚たちはお気に入りになるはず。
そのほか、期間限定のお菓子や新作のビアグラスなど、心くすぐるアイテムを多数ラインナップ。作品を観た後に、足を運んでみては。
イベントDATA
- イベント名
- 夏のアートアクアリウム展2023~銀座の金魚~
- 開催場所
- アートアクアリウム美術館 GINZA
- 開催日程
- 2023/6/30(金)~9/26(火)
- 開催時間
- 10:00~19:00 ※最終受付時間18:00
- 入場料
- WEBチケット2300円(WEBチケット購入はこちら)
当日券2500円(当日券は銀座三越新館9階にて発売)
- 注意事項
- ※ベビーカー、スーツケースの持ち込み、ペットを連れての入場はできません
※お荷物用のロッカーはございません
- 電話番号
- 0335286721 0335286721 (平日10:00~17:00)
DATA
- スポット名
- アートアクアリウム美術館 GINZA
- 住所
- 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 新館8F(入場受付:新館9F) Map
- 営業時間
- 10:00~19:00 ※最終受付時間18:00
- 定休日
- 公式サイトをご確認ください
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」、有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩5分、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座駅」銀座駅方面地下通路経由徒歩2分、JR「有楽町駅」中央口・銀座口より徒歩9分
- 料金
- 当日券売機入場券:大人2400円(WEB限定2300円)
※大人1名につき小学生以下2名まで入場無料
- ホームページ
- アートアクアリウム美術館 GINZA公式ホームページ
WRITING/NOZOMI SUZUKI