これから注目の“次世代いちご”図鑑2023!いちご好き編集部&苺研究家・渡部美佳さんが選ぶ、いちごの新品種をご紹介
いちご特集2023

これから注目の“次世代いちご”図鑑2023!いちご好き編集部&苺研究家・渡部美佳さんが選ぶ、いちごの新品種をご紹介

更新日:2023/03/13

オリジナル品種の開発が盛んないちご。品種によって香りや味わいはもちろん、色合いや形もさまざま。そこで今回、いちご好きの編集部と苺研究家で、京都のいちごのお菓子専門店「メゾン・ド・フルージュ」を営む渡部美佳さんが選ぶ、次世代スターとも言えるいちご品種を集めた。知れば知るほど奥深い“いちご”の世界に足を踏み入れてみて!

とちあいか(栃木)

とちあいか(栃木)

いちご生産量日本一の栃木県で、10番目のオリジナル品種として誕生した。「とちおとめ」よりも果肉は硬めで、ヘタの部分が窪んでいるのでカットするときれいなハート型になる。

「花がつぎつぎに咲いて、収穫量の多い品種です。栃木を代表する品種『とちおとめ』よりも、甘味がつよい印象ですが、いちごらしさのある味わい。形もきれいなので、いちごのタルトなどにすると良さそう」(渡部さん)

ならあかり(奈良)

ならあかり(奈良)

「古都華」に「とちおとめ」や「かおり野」を交配した系統から育成。適度な酸味がありながらも、安定して糖度が高く、甘さを感じられるのが特徴。

「メゾン・ド・フルージュでは、以前から使用しています。味わいが濃く、酸味もある。お菓子の材料と合わせても負けない、芳醇な甘みがケーキ作りに向いています」(渡部さん)

みおしずく(滋賀)

みおしずく(滋賀)

ジューシーさと華やかな香りが特徴。適度な酸味と強い香りの「かおり野」と、甘味が強く酸味の少ない「章姫」を交配し、新しい魅力を生み出した。

「甘い香りと甘味があります。適度な酸味があって、そのまま食べるのがおすすめ。どちらかというと爽やかな味わいで、鮮やかな赤色が美しいです」(渡部さん)

かなこまち(神奈川)

かなこまち(神奈川)

大粒でやや長めの円錐形をしている、鮮やかな赤色が美しい品種。高い糖度をもつが、程よい酸味があるので味わいのバランスが良い。本格的な栽培が始まったばかり。

「かすかに酸味があり、そのおかげで甘さをより強く感じます。生食に向いていると思いますが、果肉の断面が赤くきれいなので、シンプルないちごサンドなどに使用しても良いかも」(渡部さん)

ゆうやけベリー(福島)

ゆうやけベリー(福島)

10年間かけて開発された福島県のオリジナル品種。ややだいだい色がかった鮮やかな赤色が名前の由来となっている。

「いちごらしい、しっかりとした甘みと、少しの酸味があって王道の味わいだと思います。形もまるっこくてかわいいですね。いちご大福にすると、きれいな形を活かせるのではないでしょうか」(渡部さん)

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渡部美佳(わたべ・みか)

協力してくれたのはこの人

渡部美佳(わたべ・みか)
京都のいちごのお菓子専門店「メゾン・ド・フルージュ」の店主。大切にしているのは、お菓子を通して見た目や味わい、つぶつぶ感など、いちごの魅力を伝えること。今後は、それぞれの品種の特徴をもっと味わってもらえるお菓子を作っていきたいという。
ホームページ
「メゾン・ド・フルージュ」公式HP

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※いちごの味の評価・コメントの内容については、サンプル品を実食した際の感想によるものです。贈答や常食向けなど、個体差があることをご了承ください
※いちごの特徴をわかりやすくするため、カメラ位置を固定して撮影しています

PHOTO/KATSUMI SATO WRITING/KANA IZUMI

※記事は2023年3月13日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります