とちおとめ(栃木)
1996年(平成8年)に品種登録されたとちおとめは、今や日本を代表するいちご品種のひとつ。日本でもっとも多く栽培されているいちごで、主に関東から東北を中心に栽培されている。糖度が高めでほどよい酸味があり、果汁も豊富。
「やさしい甘さと程よい酸味が広く好まれ、誰もがその名を知るシェア日本一のいちごです」(渡部さん)
あまおう(福岡)
「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字から名付けられたあまおうは福岡県生まれ。食べ応えのある果肉はやや堅めで、なかにはあまい果汁がたっぷり。年々人気が高まり、お菓子やデザートに使われることも。
「甘さだけでなく酸味もあり、しっかりした味わいのいちご。その名の通り、大きめサイズも特徴です」(渡部さん)
紅ほっぺ(静岡)
静岡県生まれの紅ほっぺは、章姫にさちのかを交配して育成された品種。名前は、果皮や果肉が美しい紅色をしていること、そしてほっぺが落ちるような食味のよさに由来する。
「甘味と酸味のバランスがよく、味わいも濃いのが特徴。そのまま食べるのはもちろん、デザートに使われたりと幅広く好まれる品種です」(渡部さん)
章姫(静岡)
静岡県生まれで、紅ほっぺの生みの親でもある。名前は生産者の萩原章弘さんの名前から一文字とって付けたそう。果皮、果肉ともにやわらかく、ジューシーで、細長い円錐形が特徴的。
「果肉が柔らかく、酸味が少なくやさしい甘みがあるのが特徴で、昔から根強い人気がある品種です」(渡部さん)
さがほのか(佐賀)
生まれ故郷である佐賀県をはじめ主に九州で栽培されている品種。光沢のある紅色の果皮に包まれた果肉は真っ白で、酸味は控えめ。他の品種と比べて香りが濃いのも特徴的。
「さわやかな甘味が印象的ないちごです。完熟しても断面が白いままなのも特徴ですね」(渡部さん)
こちらもチェック!注目の“白いちご”図鑑
ほんのりピンク色がかわいい淡雪や、真っ白な果皮とやさしい甘味が魅力のパールホワイトなど、いちご好きの編集部とメディアでも話題の苺研究家・渡部美佳さんが注目する、近年話題の“白いちご”を一挙ご紹介。それぞれの特徴やおいしさを実食レポ!
協力してくれたのはこの人
- 渡部美佳(わたべ・みか)
- 京都のいちごのお菓子専門店「メゾン・ド・フルージュ」の店主。大切にしているのは、お菓子を通して見た目や味わい、つぶつぶ感など、いちごの魅力を伝えること。今後は、それぞれの品種の特徴をもっと味わってもらえるお菓子を作っていきたいという。
- ホームページ
- 「メゾン・ド・フルージュ」公式HP
【特集】私の“推しいちご”を探しに!最新いちご案内2022
あなたが好きなのは、いちごがてんこ盛りのパフェ? ホテルのこだわりがつまったいちごアフタヌーンティー? それとも、いちごのすべてを愛する究極ラバー? あと少しの我慢が続く日々だけれど、かわいくておいしいいちごは、今シーズンもキラキラと輝いている。あなたが好きな“推しいちご”を探して、愛して、ハントして。ご褒美にたっぷりいただこう。
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※いちごの味の評価・コメントの内容については、サンプル品を実食した際の感想によるものです。贈答や常食向けなど、個体差があることをご了承ください
PHOTO/HIROSHI KIYONAGA(MAIN)、KAZUHITO MIURA STYLING/ANRI TSUCHIYA CRAZY KITCHEN(MAIN) WRITING/MINORI KASAI