人との繋がりを大切に感じる今だから、クリスマスにも新しい価値観を取り入れたい。今回は、“シェアライフ”の価値を発信し続けているシェアリングエコノミー活動家の石山アンジュさんからクリスマスシーズンにおすすめのシェアリングサービスを教えてもらいました。アンジュさん自身のサステナブルな取り組みに対するインタビューも! シェアすることで、暮らしを豊かに、よりよい未来へと繋げるためのヒントにして。
今回のサステナブルチャレンジは“シェアすることで私も誰かも幸せなXmasを過ごすこと”。注目サービス3選
自宅がレストランに。クリスマスディナーは出張シェフにおまかせ
いつもなら、ホテルやレストランで楽しみたいクリスマスディナーだけれど、まだまだコロナ禍でステイホームが続きそう。そこで注目したいのが、外食するような気分でプロのシェフの料理が楽しめる“出張シェフのシェアリングサービス”「SHAREDINE(シェアダイン)」。
レストランシェフや、管理栄養士、調理師などの資格を持つ食の専門家が自宅に来てくれて料理を振舞ってくれる出張シェフサービス。シェフのプロフィールをチェックし、フレンチ、イタリアン、オーガニック系などの得意料理やスタイルなどを見ながら指名したら、買い物からすべておまかせ。自宅にある食材も上手に使ってもらえて、一緒に料理作りを楽しむこともできちゃう。
気になるお値段も、1回(3時間)7480円~と思いのほかリーズナブル。なにより、特別感があってテンションが上がること間違いなし。パートナーや友達とのクリスマスディナーにいかが?
「プロの料理を自宅でいただく特別感は一度味わうとやみつき。出張シェフって敷居が高いように思えますが、こちらはファミリーや少人数でも気軽に利用できます。コロナ禍で時短営業しているお店のシェフなども登録しているので、利用することで誰かのためになるのも嬉しいですよね」(石山アンジュさん、以下同)
クリスマスコーデの主役に。憧れのハイブランドバッグが借り放題
普段よりちょっぴりおしゃれしたいクリスマスのおでかけ。バッグを上質で品格のあるものにするだけで、いつものコーデが洗練される。
そこでおすすめなのが高級バッグのシェア&サブスクサービス「ラクサス」。エルメスやシャネル、ロエベなどのハイブランドを中心に60近いブランドをラインナップ。月額7480円でレンタルし放題という贅沢なサービス。1回につき1点という制限はあるものの、何度でも交換でき、ファッションにあわせて憧れのハイブランドバッグをコーデできるから、ファッション好きにはたまらない。
「何十万円もする高価なハイブランドバッグ。仕事用にはありだけど、お財布しか入らないようなミニバッグを所有するのはもったいない・・・。そんな価値観にぴったりです。SDGsの側面でも、ファッション業界が環境負荷を指摘されるのは作って捨てるの繰り返しで二次流通を考えてこなかったから。シェアリングの基本は“作らない、捨てない”なので、そこに付加価値を見出し、必要な人にマッチングしていく。作らない、捨てない。でも、届け、循環していく。ファッションの新しい二次流通の在り方だと思います」
モノではなく、想いを贈る。似顔絵や歌のサプライズギフトを
いつも悩むパートナーや友達へのクリスマスプレゼント。迷った挙句、無難なファッション小物やコスメ、お菓子に落ち着くということも。それなら、いっそモノを買うのをやめてみる。
そこで注目したいのが、石山さんもよく使うというシェアリングサービス「ココナラ」。「一人ひとりが自分のストーリーを生きていく世の中をつくる」というビジョンのもと生まれたオンラインスキルマーケットで、プライベートで利用できる似顔絵やカラー診断からビジネス利用のwebサイト制作、動画制作まで450種類40万件以上のサービスが並んでいる。その中から、ユーザーが気に入った知識やスキルを買うというユニークなもの。
「プレゼントというと、モノを買って贈るのが当たり前に思うけど、サプライズで歌を歌ってもらったり、イラストレーターに友だちとかの似顔絵を書いてもらったり。その人を思ってカスタムしたギフトっていうのも今の時代、素敵なんじゃないかな。私も似顔絵はよく利用してて、1000円くらいからオーダーできるんだけど、とても喜んでもらえる。スキルを出品している人もハッピーだし、皆が幸せになれるソーシャルグッドなサービスだと思います」
SDGsを自分ごとにする修行みたいなもの。石山アンジュさんが考えるサステナブルチャレンジ
まずは身近なソーシャルグッドから。自分がアクションを起こせば社会は変わる
「私は、“サステナブルチャレンジ”というのを自分が暮らさせてもらっているこの地球をもっと『自分ごと化』するための消費の意思表明だと思っています。誰もがエアコンは環境に悪いとわかっている。それなのに、つけてしまう。どこか遠いものと思い、アクションに繋がらず、ずっと他人事のまま。そういうことを自分のこととして捉えるための修行みたいなものなんじゃないかなと思うんです。
最初は、SDGsなんてどうでもいいと思っていた人が、小さな積み重ねの行動をすることで、地球環境にも興味を持ちはじめ、深めていくことに繋がっていく。最終的には、自分の住んでいる地球が崖っぷちだと気付くんです。世の中で叫ばれている脱炭素問題も、若い世代は直接的にその影響を受ける。もっと災害が起きるリスクが高まるかもしれない、もっと疫病が発生するリスクが高まるかもしれない。自分の行動ひとつひとつがリスクに直結する。そういう当事者意識が「自分ごと化」していく先にあり、そうならないと社会って変わらないと思うんです。
じゃあ、どうしたらそういう意識になるか。それが今お伝えしているようなソーシャルグッドサービスを使ってみること。
私は普段は大分県の集落に住んでいるのですが、集落って湧き水を共同管理していて、誰かが水を使いすぎたら他の家が水不足になってしまう。そういう連帯責任の中で生きている。ところが、資本主義かつ近代化によって、私たちの世代や都会の人はエアコンや水を自分勝手に使いすぎても大丈夫という世の中で生きてきた。使いすぎたら、誰かがどうなってしまうかみたいなことを考えたり、みんなで意思表明することで世の中が良くなっていくことの実感値がないと思うんです。
地球問題ってひとりで解決できるものじゃない。一人ひとりが消費を変えていった、その結果として環境負荷をどれくらい解決するかに繋がる。だから、ソーシャルグッドサービスを使い、みんなでアクションを起こすことで社会全体がよくなっていく成功体験を重ねることが未来に繋がると信じています」。
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PROFILE
- 石山アンジュさん
- 一般社団法人Public Meets Innovation代表、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 常任理事。1989年生まれ。「シェア(共有)」の概念に親しみながら育つ。シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事。2018年ミレニアル世代のシンクタンク一般社団法人Public Meets Innovationを設立。シェアリングエコノミー活動家としてテレビや講演など多方面で活躍している。
- 一般社団法人シェアリングエコノミー協会公式HP:https://sharing-economy.jp/ja/
石山アンジュさんの公式Twitter:https://twitter.com/Anjurian
石山アンジュさんの公式Instagram:https://www.instagram.com/anjuishiyama/?hl=ja
- ホームページ
- 石山アンジュさんの公式HP
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SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。
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