デビューした新商品・新スポットなどを、オズモール編集部が深掘りする「#コレ気になる」。第2回目はハウス食品グループ本社が取り組む「もっとカレーだからできることプロジェクト」について、担当の生田さんにお話を伺ってきました。
ついつい余らせてしまいがちな食材たちを、カレーでおいしくいただき、家庭の食品ロス削減をめざす。そんな取り組みの詳細や、余りがち食材を救済する意外なカレーレシピとは?
ちょっと意外な食材の組み合わせでも、カレーならおいしくまとめてくれる
まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物(=食品ロス)が、日本の家庭から1年に約284万トンも出ていると言われているそう。そんな“もったいない”を減らすために食品メーカーとしてなにかできることはないか、せっかくの食材をおいしく食べてほしい。そんな想いでハウス食品グループ本社が立ち上げたのが「もっとカレーだからできることプロジェクト」。
「冷蔵庫や棚に眠る期限が近付いた食材たちを、まとめてカレーにしておいしく食品ロスを減らそう、という取り組みです。じゃがいも、人参、玉ねぎといった定番の食材以外にも、豆腐やキャベツ、もやし、きゅうりといった、ちょっと意外な食材の組み合わせでも、スパイスがおいしくまとめてくれるのが、カレーの魅力です」と生田さん。
豆腐やきゅうりをカレーに入れてもいいとは、カレーの懐の広さに驚き。実はこれは合わないみたいなものはないの?
「ホームページに掲載しているレシピの試食をしましたが、どれも本当においしいんです(笑)食材をカレーに合わせるコツも掲載しているので、ぜひ見てください」(生田さん)
家庭での食品ロスを、カレーでおいしく減らしたい
このプロジェクトのゴールを聞いたところ、「明確なゴールはないですが、まずは家庭でも食品ロスが起きているということに、多くの方に気付いていただきたいですね。このプロジェクトをきっかけに、冷蔵庫の奥の“見なかったゾーン”をキレイにする日を1日でも作っていただければうれしいです」と生田さん。
自炊をする機会が増えた最近、余ってしまった食材をどうしようと思っている人も多いのでは。そんなときに、カレーという存在を思い出せたら、おいしく食品ロスを減らせそう。
ちなみに、家庭によってさまざまな隠し味があるカレーだけど、生田さんが考えるおいしい作り方は?
「パッケージの裏に書いてあるレシピ通りに作っていただくのがいちばんです! バーモントカレー、ジャワカレー、こくまろカレーなど、商品によって実は皿数や水の量も異なるので、一度レシピ通りに作ってみてくださいね」(生田さん)
読者アンケートでの余りがち食材トップは「葉物野菜」!カレーアレンジのコツは?
オズモールのアンケート(※)によると、余りがちな食材として8割の人があげたのが野菜。特にキャベツ、白菜、レタスといった葉物野菜が余ってしまうことが多いよう。根菜だとカレーに入れやすいけれど、葉物はクタクタになってしまうイメージが。
そこで、ハウス食品のレシピ開発担当者に、食材別にカレーにアレンジするコツを伺いました。
■キャベツ・白菜
残りがちな芯の部分は薄く(白菜は細く)切り、葉の部分はざく切りやちぎるなど、部位の固さに合わせて切り方を変えると食べやすくなります。
また軽く焼き目が付く程度、焼いてから使うと香ばしさがプラスされるのでおすすめです。
長く煮込むとトロトロとした食感で甘さが増し、短時間で調理するとシャキシャキした食感が残るので、加えるタイミングを分けて、2種類の食感を楽しむのもいいでしょう。芯は長めに加熱してください。
■レタス
残っているレタスはしんなりしていることが多いと思うので、50℃くらいのお湯で洗うと元気が戻ります。
長く煮込むとしんなりしてしまうので、手でちぎったものをカレーの仕上げに加えて、ひと煮立ちさせるくらいが、食感が残り彩りもきれいでおすすめです。
■小松菜
やはり長時間の加熱には向かないので、さっとゆでて水気を絞ったものをひと口大に切り、カレーの仕上げに加えてひと煮立ちくらいにしましょう。
ゆでたものを細かく刻んで、ごはんに混ぜたものを、カレーと一緒に食べるのも彩りがよくおすすめです。
余りがち食材「キャベツ」のアレンジカレーレシピ
1玉買っても使いきれずに余らせてしまうという声が多かった「キャベツ」。そこで数多くのカレーレシピのなかから、簡単に作れるおすすめキャベツカレーレシピを教えていただきました。豆腐を豚肉で巻いてボリュームアップしているのがポイント。
■豆腐とキャベツのカレー
<材料 6皿分>
バーモントカレー<中辛>230g 1/2箱、豚肉(薄切り)150g、薄力粉大さじ1、豆腐(絹ごし) 半丁、玉ねぎ 中2個、にんじん 中1/2本、キャベツ1/6個、サラダ油大さじ1、水 800ml
<作り方>
1.豆腐は水切りし、一口大に切り、薄力粉を振った豚肉で巻く。玉ねぎはくし切り、にんじんは皮ごと短冊切りにし、キャベツはざく切りにする
2.フライパンにサラダ油(大さじ1)を熱し、(1)の肉を巻き終わりが下になるように並べ、全体に焼き色がつく程度焼いたら取り出す
3.(2)のフライパンで玉ねぎ、にんじん、キャベツをよく炒める
4.水を入れ沸騰したらあくを取り、弱火~中火で約5分煮込む
5.いったん火を止め、ルウを割り入れて溶かし、再び弱火で時々かき混ぜながらとろみがつくまで約5分煮込む。(2)の肉を加えてさらに5分煮込む
このレシピのほかにも、ハウス食品グループのサイトには、余りがち食材を使ったアレンジカレーレシピがたくさん。みなさんも冷蔵庫で眠っている食材を使って、おいしく食品ロスに取り組んでみませんか?
もっとカレーだからできることプロジェクト
【特集】今日から始める小さな一歩 世界とミライとわたし
最近よく耳にするようになった“SDGs(エスディージーズ)”という言葉。「社会課題の解決」と言われても、ピンとこないけれど、自分の小さな選択と行動が、いつか誰かの笑顔につながるかもしれないから。
その小さな一歩で、私と世界がつながって、きっと昨日よりもちょっといい、大切な人のミライを創れるはず。この特集をきっかけに、一緒に考えて、今日からなにか行動を始めてみませんか。
PHOTO/KYOKA MUNEMURA WRITING/AYAKA WAKE
アンケート:2020/8/6~8/18 オズモール調べ N=934