ブッチのカロリーや原材料は?成分表一覧や総合栄養食かどうかも徹底解説
生肉風のウェットフード「ブッチ」を試してみたいけれど、カロリーが高くないか気になっている飼い主さんもいるのでは。今回は、ブッチの100gあたりのカロリーや原材料、栄養成分を徹底的に解説。成分表一覧をはじめ、アレルギーになりにくいか、総合栄養食かどうかもご紹介。ブッチを体重管理やダイエットに役立てられるか心配な人は、ぜひ参考にしてみて。
更新日:2023/10/18
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お話を聞いたのは・・・
「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩さん
酪農学園大学獣医学部卒業。大学卒業後、自身が代替療法と出会ったことで、動物の体に優しい治療法や食事・環境の見直し、飼い主の心のケアの大切さ等を伝えていくため、2018年に『chicoどうぶつ診療所』を開業。往診を中心に、精力的に診療を続けている。
<著書>
「獣医師が考案した 長生き犬ごはん」(世界文化社)2019/12/18
「獣医師が考案した 長生き猫ごはん」(世界文化社)2020/11/13
『獣医師が考案した一汁一菜長生き犬ごはん こだわりの安心レシピ&作り置きOK!』(世界文化社)2022/1/26
<公式サイト・SNS>
chicoどうぶつ診療所HP
Instagram:@chico_ah_323
Amebro:https://ameblo.jp/tinkerbell19850323/
※2章・4章と3-2のみ監修いただいています。
※掲載の商品は監修者が推奨するものではありません。
1.ブッチの栄養成分や原材料一覧
ブッチには「ブラックレーベル」「ホワイトレーベル」「ブルーレーベル」の3種類があり、それぞれ原材料に違いがある。まずは、ブッチ3種類の栄養成分や原材料一覧から見ていこう。レーベルごとに詳しく解説しているので、どれを選ぼうか迷っている人もチェックしてみて。
1-1.ブッチ3種の違いは?成分を解説
一番人気の「ブラックレーベル」は、ビーフ33%・ラム25%・チキン18.5%が主原料。魚も少量使用しているが、メインは赤身肉で、食いつきのよさが期待できる。野菜はニンジン・エンドウ豆・コーンを配合。食いつきにムラがある犬や、ビーフ・ラムなどの赤身肉が好きな犬には特におすすめ。
「ホワイトレーベル」は、チキン80%と魚を少量使用している。野菜の種類はニンジン・エンドウ豆・コーンで、ブラックレーベルと同じ。ホワイトレーベルはチキンの味・香りが好きな犬や、赤身肉が苦手な犬、赤身肉に含まれる鉄分の影響で涙やけが気になる犬に向いている。
「ブルーレーベル」は、チキン67%・フィッシュ25%をメインに使用。フィッシュの主体はサバかマグロ(両方入ることも)。ほかのレーベルに比べると野菜は少ないが、代わりにパセリを配合している。魚の配合量が多いので、魚の香りが好きな犬や、普段から魚系のフードを食べ慣れている犬におすすめ。
1-2.ブッチ3種の原材料一覧
ブッチの原材料と、それぞれの配合割合は以下の通り。どれを選ぼうか迷ったら、愛犬が好きな食材が入っているものをチョイスして。
ブラックレーベル
33%:ビーフ
25%:ラム
18.5%:チキン
10%未満:フィッシュ(サバand/orマグロ)、野菜類(ニンジン、エンドウ豆、コーン)、大豆、ココナッツ、穀物(米、コーンを含む)植物性繊維
1%以下:凝固剤(カラギーナン等)、ケルプ、天然香料、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD、E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)
ホワイトレーベル
80%:チキン
10%未満:野菜類(ニンジン、エンドウ豆、コーン)、大豆、穀物(米、コーンを含む)、植物性繊維、フィッシュ(サバand/or マグロ)
1%以下:凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)、ココナッツ、ケルプ、天然香料、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD、E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)
ブルーレーベル
67%:チキン
25%:フィッシュ(サバand/or マグロ)
10%未満:穀物(米、コーンを含む)、植物性繊維、ココナッツ
1%以下:パセリ、大豆、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)、ケルプ、ユッカ、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD、E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)
1-3.ブッチ3種の成分表
それぞれの成分表もチェックしておこう。塩分などの数値も公開されているので、気になる人は参考にしてみて。
ブッチの成分で特徴的なのが、水分量の最大値が74.5%と高い点。ドライフードの水分量が10%程度なのに対し、ブッチでは水分を豊富に摂取できる。
ブラックレーベル
粗タンパク質 10.5%以上、粗脂肪 8.0%以上、粗繊維 1.0%以下、水分(最大) 74.5%、塩分 0.3%以下、オメガ3脂肪酸 140mg/100g以上
ホワイトレーベル
粗タンパク質 10.5%以上、粗脂肪 8.0%以上、粗繊維 1.0%以下、水分(最大) 74.5%、塩分 0.3%以下、オメガ3脂肪酸 140mg/100g以上
ブルーレーベル
粗タンパク質 11%以上、粗脂肪 8.0%以上、粗繊維 1.0%以下、水分(最大) 74.5%、塩分 0.3%以下、オメガ3脂肪酸 140mg/100g以上
1-4.添加物は入っていない?
「無添加フード」といわれるブッチには、合成色素・人工調味料・合成香料・エトキシキン・プロピレングリコールといった添加物は使われていない。
一方、凝固剤は使用している。一般的に、凝固剤はウェットフードの形を保つために使われるもの。ブッチでは、カラギーナン・ローカストビーンガム・カシアガム・グアーガムなど、天然由来の多糖類を採用している。
1-5.ブッチはグレインフリー?
ブッチは米・コーンなどの穀物を含んでいて、グレインフリーではない。そのため、とうもろこしアレルギーがある犬や、穀物全般にアレルギーを持っている犬には不向き。
しかし、ブッチは3種類ともすべてグルテンフリーなので、小麦アレルギーのある犬なら食べても問題ない。
2.【獣医師監修】ブッチはダイエットに使える?
生肉みたいな水分量と豊富な栄養素が魅力のブッチ。しかし、「愛犬にブッチを与え続けたら太る?」「ダイエットには使えるの?」と疑問に思っている人もいるのでは。ここではブッチのカロリー・糖質・脂質と、ダイエットに活用できるかご紹介する。
2-1.ブッチ3種のカロリー
ブッチには「ブラックレーベル」「ホワイトレーベル」「ブルーレーベル」の3種類がある。それぞれ主な原材料などが違うが、100gあたりのカロリーは116kcalと共通している。
ドライフードの場合、100gあたりのカロリーは340~370kcal前後が主流。しかし、ウェットフードはドライフードの約3分の1とカロリーといわれていて、110~120kcalが目安となる。そのため、ブッチのカロリーはごく標準的といえそう。
2-2.ブッチ3種の糖質
犬のダイエットには、カロリーよりも糖質量が重要。実は、犬は糖質の消化があまり得意でない。糖質量の多い食事では、肥満をはじめ糖尿病・消化器症状・膵炎などのリスクが高くなるという報告もある。
しかし、糖質量は公開していないメーカーが多い。ブッチも米・コーンなどの穀物を配合していて糖質を含んでいるが、具体的な糖質量については公開していない。
そのため、タンパク質量で判断するのがおすすめ。水分を抜いた値で換算した際に、タンパク質が35%以上かどうかを目安にしよう。ブッチの場合、水分を抜いた値で換算すると、タンパク質量が約40%となる。
2-3.ブッチ3種の脂質
ブッチの脂質量の割合は、3種類とも8%以上。ドライフードの場合は脂質量が13~15%だが、ウェットフードは水分量が豊富なため脂質量が3~6%程度のものが多い。これらの数値から考えると、ブッチはウェットフードとしては特に低脂肪といえなさそう。
2-4.ブッチはダイエット向き?
ブッチはカロリーが標準的で、脂質量はやや多め。しかし、適切な量を守って与えれば、ダイエットにも十分に使える。ダイエットには糖質制限が有効なものの、単純に与えすぎてしまえば「摂取カロリー>消費カロリー」となり、肥満の原因に。ダイエットさせる場合は、与える量に注意して。
愛犬をダイエットさせたいなら、こちらの低脂肪ドッグフードの記事もチェックしてはいかが。
おすすめ低脂肪ドッグフード9選!シニアや膵炎の犬にも向いている?
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3.アレルギーの犬にブッチは大丈夫?
食物アレルギーがある犬にとって、ドッグフードの選択は難しい問題になりがち。ブッチは食物アレルギーのある犬にも与えられるのか、飼い主さんなら気になるのでは。そこで、ブッチにはアレルゲンとなりやすい牛肉・豚肉・小麦・とうもろこし・大豆といった食材が使われているか紹介。併せて獣医師の林先生に、ブッチはアレルギーになりにくいかどうかも教えてもらった。
3-1.アレルゲン別!うちの犬にブッチを与えてもいい?
牛肉アレルギーの場合
愛犬に牛肉アレルギーがある場合、ブラックレーベルは避けよう。ブラックレーベルはメイン原料にビーフを使用している。ホワイトレーベル・ブルーレーベルなら、ビーフを含まないので与えてOK。
豚肉アレルギーの場合
ブッチはビーフ・ラム・チキン・フィッシュなどを使っているものの、豚肉を原材料に使用したレーベルはない。そのため、豚肉アレルギーのある犬には、3種類のどれを与えても問題ない。
小麦アレルギーの場合
ブッチは小麦も一切使っていないので、小麦アレルギーの犬にも与えられる。原材料表記には「穀物(米、コーンを含む)」と書かれているが、メーカーに確認したところ小麦やグルテンは配合していないよう。
とうもろこしアレルギーの場合
とうもろこしアレルギーの犬にはブッチを与えないで。3種類すべてにコーンが使われているうえ、ブラックレーベル・ホワイトレーベルの2種類にはごろっとしたコーンも入っている。
大豆アレルギーの場合
愛犬に大豆アレルギーがある場合も、ブッチを避けよう。3種類とも原材料に大豆を含んでいるため注意して。
3-2.【獣医師監修】ブッチはアレルギーになりにくい?
通常、アレルギー対策としては単一タンパク源のフードがよいとされている。しかし、ブッチは3種類ともタンパク源を2つ以上含み、大豆などの植物性タンパク質も含まれているため、アレルギーになりにくいとはいえなさそう。
しかし、単一タンパク源のフードばかりを食べていてもアレルゲンは蓄積する。ブッチは原材料が異なるレーベルが3種類あるので、ローテーションして与えることで、それぞれのアレルゲンの蓄積度合いを抑えることは可能。ブラック・ホワイト・ブルーを交互に使う与え方がおすすめ。
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4.ブッチを食べた犬にこんな症状が見られたら?
もしもブッチを与えてから愛犬の様子に変化が見られたら、次の原因を疑って。ここでは、ブッチを食べた犬に便秘や軟便などの症状が起きた場合の、原因・対処法を解説した。
4-1.便秘になる場合の原因・対処法
犬が便秘になる原因は、運動不足、ストレス、病気など。ほかには水分不足の場合や、食物繊維の摂取量が多すぎる場合も便秘になることがある。
ブッチには穀物やココナッツなどが使われていて、十分な食物繊維を摂取できる。トッピングやおやつとして食物繊維の多い食材を与えると、便秘になってしまうかも。与えすぎには注意して。
また、水をしっかり飲ませる、散歩や遊びで体を動かすなどの対処法もおすすめ。
4-2.軟便になる場合の原因・対処法
犬が軟便になるなら、食べすぎ、消化不良、感染症、食物アレルギー、水の飲みすぎなどの原因が疑われる。
ブッチの水分含有量は70%と高いので、ブッチを食べてウンチがゆるくなることは十分ありえる。また、急なフードの変更で消化がうまくいかなかった可能性も。これまでのフードからブッチに変更する場合は、2週間ほどかけて徐々に切り替えよう。
ほかには、給餌量が適切か見直すことも大切。軟便が治らない場合は動物病院を受診して、食物アレルギーかどうかの診断を受けることも視野に入れて。
4-3.ウンチの色がいつもと違う
ウンチの色は食べたものによって影響を受けやすい。例えば、鉄分豊富な食事を摂ったときは色が黒っぽくなることも。また、カボチャやサツマイモなどの黄色いものを多く食べると、黄色っぽい色になることがある。
注意したいのは、色が黒や赤の場合。血が混じっている可能性があるので、すぐに動物病院を受診して。ほかにも黄色・緑色・白色などのウンチが続くようなら、獣医師に相談してみて。
なお、健康で正常なウンチとは、茶色でツルンとした1本の形をしているもの。鼻をつくほどのキツい臭いはせず、拾ったときにややしっとり感が残る状態が理想的。
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5.ブッチに関するQ&A
ブッチは総合栄養食?
総合栄養食とは、栄養バランスが整っていて、そのフードと水だけで健康を維持できるドッグフードのことです。犬の主食には、総合栄養食を選ぶのがよいとされています。
ブッチはもちろん総合栄養食。全犬種・オールステージ対応なので、どんな犬にも与えやすいでしょう。
ブッチは人が食べることができるグレード?
ブッチに使っている肉類は、ニュージーランドが輸出認定したヒューマングレードの食肉のみ。そのため、ブッチの各レーベルに使われているビーフ・ラム・チキン・フィッシュは、人間でも食べられる品質です。ニュージーランドの省庁から認可を受けた製造工場で作っているのも嬉しいポイントです。