魚ベースの人気ドッグフードおすすめ3選!ヒューマングレードやグレインフリーも。アレルギー対策に
牛や豚などの肉にアレルギーを持つ犬にぴったりな、魚ベースのドッグフード。愛犬のためにおいしいものを手に入れたいけれど、各ブランドからさまざまな商品が販売されており、使われている魚の種類も異なるので、どれを選べばいいのか迷っている人も多いのでは?そこで今回は、編集部が厳選した魚ベースのドッグフードを3つご紹介。愛犬の好みやこだわりに合うフードを見つけてみて。
更新日:2024/10/23
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お話を聞いたのは・・・
「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩さん
酪農学園大学獣医学部卒業。大学卒業後、自身が代替療法と出会ったことで、動物の体に優しい治療法や食事・環境の見直し、飼い主の心のケアの大切さ等を伝えていくため、2017年に『chicoどうぶつ診療所』を開業。往診を中心に、精力的に診療を続けている。
<著書>
「獣医師が考案した 長生き犬ごはん」(世界文化社)2019/12/18
「獣医師が考案した 長生き猫ごはん」(世界文化社)2020/11/13
『獣医師が考案した一汁一菜長生き犬ごはん こだわりの安心レシピ&作り置きOK!』(世界文化社)2022/1/26
<公式サイト・SNS>
chicoどうぶつ診療所HP
Instagram:@chico_ah_323
Amebro:https://ameblo.jp/tinkerbell19850323/
1.「魚ベースドッグフード」の定義とは?魚ベースならではの魅力も紹介
魚ベースドッグフードとは?
「魚ベースドッグフード」とは、主原料に魚類を使用したドッグフード。愛犬の肉類アレルギー対策として活躍し、「魚系ドッグフード」や「お魚フード」などとも呼ばれる。動物性原料なので消化しやすく、消化機能が低下した犬にとっても食べやすい。魚の産地や調理法にこだわったもの、人間が食べても問題のない質を意味するヒューマングレードのものなど、品質を重視した製品にも注目が集まっている。
魚ベースドッグフードの魅力をチェック
肉類からは摂取しにくい魚類特有の栄養素に注目。魚ベースフードならではの特徴を確認しよう。
犬にとってうれしい栄養素が豊富
魚油に豊富に含まれるEPAやDHAなどの「オメガ3脂肪酸」は、皮膚の調子を整えて被毛を艶やかに保つ。
また、脳の健康を維持する効果も期待できる。魚からはほかにも「カルシウム」や「タウリン」を摂取可能。カルシウムは骨や関節、歯の健康を、タウリンは肝臓や心臓の機能維持を支える。
低脂肪高タンパクでヘルシー
タンパク質を豊富に含みつつ、肉に比べて脂肪を抑えられ、筋肉を維持しながらの健康的なカロリーコントロールが可能。魚は犬が消化吸収を行いやすい食材なので、胃腸が弱い犬にも適している。
アレルギー対策に
魚ベースフードは、肉類にアレルギーがある犬が動物性タンパク質源を摂取できる食事。皮膚を健やかに保つ「オメガ3脂肪酸」が豊富なので、皮膚アレルギーがある子にもおすすめ。
ただし、魚ベースといってもチキンや乳製品など、アレルゲンになりやすい原料を使用している製品もある。犬が肉類にアレルギーを持っている場合は、表示の原材料をすみずみまで確認しよう。
2.魚ベースドッグフード選びのポイント
フードを選ぶ際のチェックポイントや注意点について詳しく解説。飼い主さんも愛犬も安心して利用できる、質の高い魚ベースドッグフードを見つけよう。
原材料である魚の配合量や種類をチェック
魚の配合率は50%以上がおすすめ
犬はもともと肉食寄りの雑食で、動物性原料の消化が得意。胃腸に負担をかけず、健康的な皮膚や被毛を維持するには、原材料の50%以上に魚を使用しているものが望ましい。コスト面などで高配合フードの継続が難しい場合は、主原料に良質な魚を使用しているドッグフードを選ぼう。
魚の種類が明確か
主原料の魚の情報が明確に表示されているか確認しよう。「白身魚」「魚肉」「魚介類」などの表記が一概に悪いとは言えないが、「サーモン」「マス」「乾燥タラ」などと具体的に書かれていたほうが、魚の種類がわかりやすく信頼性が高め。ただ、メーカーによっては季節によって使用する魚を変えており、あえてアバウトに記載しているケースも。パッケージ表示で詳細が確認できない場合は、公式ホームページなどをチェックして。
製造に関する情報が開示されているか
主原料となる魚や使用している原材料の産地、飼育環境、製造方法などの情報が開示されている製品は、品質に対するメーカーのこだわりが強い。さらに「遺伝子組み換え原材料不使用」など、詳細な情報があるとベター。
添加物をチェックして安全性を確認
大切な愛犬の健康を守るため、添加物の確認も重要なポイント。ドッグフードの見た目をよくするために、犬に必要のない添加物が含まれている場合も多い。とくに注意が必要な添加物を紹介するので、安全性を見極める際の参考にしてみて。犬の健康に不要な着色料や香料の摂取はできるだけ避けよう。
・着色料:青2、赤102、黄4、黄5など
・香料:具体的な成分表記をしていないことが多い
3.魚ベースの人気ドッグフードおすすめ3選
ECサイトなどで人気の魚ベースのドッグフード3選をご紹介。製品ごとに、対象年齢や主原料、タイプ、100gあたりのカロリー、原産国も記載しているので、魚ベースのドッグフード選びで迷っている人はぜひ参考にしてみて。
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※この記事の監修者がおすすめする商品ではありません
アカナ
パシフィカドッグ
8580円/2kg
カナダ産の新鮮な魚を使用。豊富な必須脂肪酸で毛並みや皮膚の健康もサポート
カナダの太平洋で穫れるサーモン、カレイ、ニシンを、原材料の約60%使用。魚を冷凍することなく、新鮮な状態でカナダの自社工場に送り加工しているから、海鮮の自然な風味を楽しめる。
魚だけでなく、同じくカナダ産のリンゴ、梨、ニンジンなどの野菜やフルーツもブレンド。犬の健康維持に欠かせないビタミン、ミネラル類をバランスよく摂取できる。天然ニシン由来の必須脂肪酸オメガ3が配合されているので、愛犬の皮膚や毛並みの状態が気になる飼い主にもおすすめ。
犬本来の食生活を考え、米やトウモロコシといった穀類は一切使用していない。アレルギーに配慮しつつ、できるだけ天然由来の成分で栄養を摂れるフードがほしいなら検討してみて。
機能 | 総合栄養食 |
---|---|
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 骨抜きサーモン、乾燥サーモン、乾燥ニシン、乾燥ホワイトフィッシュ、グリーンピースほか |
タイプ | ドライフード |
100gあたりのカロリー | 351.2kcal |
原産国 | --- |
その他 | グレインフリー |
グッドスマイルインターナショナル
フィッシュ4ドッグ スーペリア
1232円/400g
栄養豊富なサーモンをベースに、4種類の天然海洋サプリメントを配合
アスタキサンチンを豊富に含むサーモンを、原材料の約26%とふんだんに使った総合栄養食。オメガ3脂肪酸が多く含まれるサーモンオイルを配合し、皮膚の健康にも配慮している。サーモンの香りや旨みがたっぷり詰まっているので、食いつきのよさが期待できる。
さらに健康効果を高めるため、オキアミ、緑イ貝、海藻、スピルリナの4つの天然海洋サプリメントをプラス。関節の健康に関わるグルコサミン、コンドロイチンや、ビタミン、ミネラル類をたっぷり配合することで、あらゆる面から愛犬の健康をサポートする。
バリエーションは、成長期の子犬や授乳中の母犬にぴったりなパピーと、成犬からシニアにまで対応したアダルト、体重管理が必要な犬に適したウエイトコントロールの3種類。それぞれにこだわりポイントがあるので、愛犬のライフステージや体調に合わせて使い分けて。
機能 | --- |
---|---|
対象年齢 | 成犬、シニア犬 |
主原料 | サーモン、ポテト、サーモンミール、エンドウ、サーモンオイルほか |
タイプ | ドライフード |
100gあたりのカロリー | 352kcal |
原産国 | --- |
その他 | --- |
CHAMPION PETFOODS
オリジン オリジナル
1958円/340g
新鮮な魚の旨みがたっぷり。犬本来の自然な食事に寄せた高タンパクフード
地元アメリカの新鮮食材にこだわり、25年以上にわたって生物学に基づくフードの開発を進めている、チャンピオンペットフーズ社の商品。犬の自然な食事に寄せるため、タンパク質の量を38%以上と高く調整しつつ、炭水化物量を抑えて低GIなフードに仕上げている。
原材料の約85%に使われている天然魚は、アメリカのニューイングランド沖で漁獲したサバ、ニシン、カレイ、レッドフィッシュ、アンコウ、シルバーヘイクの6種類。身や内臓を丸ごと使用しており、オメガ3やDHA、EPAといった必須脂肪酸が豊富に含まれる。
犬の関節や軟骨をサポートするのに欠かせないグルコサミン、コンドロイチンも、合成物質ではなく魚の自然な栄養から摂取できる。フリーズドライのタラレバーを配合して嗜好性を高めているから、好き嫌いのある愛犬でもおいしく食べられそう。
機能 | 総合栄養食 |
---|---|
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮丸ごと大西洋カレイ、新鮮丸ごとアカディアンレッドフィッシュほか |
タイプ | ドライフード |
100gあたりのカロリー | --- |
原産国 | --- |
その他 | --- |
※アイテム掲載基準:Amazonや楽天、ほかWebサイトで出現頻度が高いアイテムをセレクト
4.愛犬に最適な魚の種類は?
ドッグフードの原材料となる魚は、赤身魚と白身魚の2種類に大きく分けられる。愛犬にぴったりのフードを選ぶため、それぞれの特徴を理解しておこう。
赤身魚
表的な赤身魚はマグロ、イワシ、アジなど。風味豊かで濃厚な味わいが特徴。良質な脂肪が多く鉄分も豊富なので、夏バテしている子や食欲のない子におすすめ。
白身魚
代表的な白身魚はサーモン、タラ、カレイなど。赤身魚より脂肪が少なく淡白な味わいが特徴。コラーゲンが豊富なので、関節が気になる子やカロリーを抑えたい子におすすめ。
5.魚ベースのドッグフードに関するQ&A
シニア犬に魚ベースドッグフードを与えてもいい?
もちろんOKです。魚類は犬が消化しやすい動物性タンパク質源で、「オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)」「カルシウム」「タウリン」など健康をサポートする栄養素が豊富。シニア犬のほか、免疫力をつけたい子犬や、成長期段階の子にもおすすめです。
魚ベースドッグフードは涙やけにいい?
消化しづらいフードを食べ続けると、腸内環境が乱れて免疫力が低下し、涙や目やにが増えてしまう原因に。体質に合ったフードは涙やけを目立たなくする可能性が期待できます。消化がスムーズにできるという点では、魚ベースのドッグフードを続けてみるのもよいでしょう。
ただし、マグロやカツオなど、鉄分が多い魚の場合には、鉄分が影響して涙が濃くなることがあります。
魚類を100%使用したグレインフリーの方がいい?
消化性やアレルギーなどは犬によって個体差があり、一概には言えません。穀物アレルギーがない子には、穀物を使用したフードは食物繊維やビタミンなどの栄養素がバランスよく摂取できるというメリットも。消化しやすいイモ類や豆類などの炭水化物源なら、犬の胃腸に負担をかけにくく、魚の栄養素もより吸収しやすくなります。
水銀の影響など、魚ベースのフードは危険?
ドッグフードによる水銀被害は報告されておらず、水銀の影響を受けている可能性は低いと考えられています。不安な人は、マグロやカツオなど大きな魚を原料としたフードを避けるとよいでしょう。
魚ベースのドッグフードをあげると塩分過多にならない?
1日に必要な塩分量は犬の個体差によって異なりますが、腎臓機能が正常で十分な水分を摂っていれば、不要な塩分は排出されます。過度な心配は不要ですが、腎臓病や心臓病など塩分調整が必要な子は、かかりつけの獣医師に相談してください。