避妊、去勢後の猫におすすめの人気キャットフード11選!下部尿路やダイエットをサポートできるタイプも
避妊、去勢手術後の猫はデリケートでストレスを感じがち。下部尿路の問題を抱えてしまったり、代謝が落ちて体重が増加したりすることも。愛猫の身体を気遣ったフードを与えたい人のために、今回は避妊、去勢後の猫向けのキャットフードを11個ピックアップ。避妊、去勢後の健康問題だけではなく、フードごとに猫には必須のミネラル(灰分)量や、脂質やカロリーも調査したので参考にしてみて。
更新日:2024/08/22
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お話を聞いたのは・・・
「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩さん
酪農学園大学獣医学部卒業。大学卒業後、自身が代替療法と出会ったことで、動物の体に優しい治療法や食事・環境の見直し、飼い主の心のケアの大切さ等を伝えていくため、2017年に『chicoどうぶつ診療所』を開業。往診を中心に、精力的に診療を続けている。
<著書>
「獣医師が考案した 長生き犬ごはん」(世界文化社)2019/12/18
「獣医師が考案した 長生き猫ごはん」(世界文化社)2020/11/13
『獣医師が考案した一汁一菜長生き犬ごはん こだわりの安心レシピ&作り置きOK!』(世界文化社)2022/1/26
<公式サイト・SNS>
chicoどうぶつ診療所HP
Instagram:@chico_ah_323
Amebro:https://ameblo.jp/tinkerbell19850323/
避妊、去勢後の猫にキャットフードを選ぶ3つのポイント
避妊、去勢後の猫にはどんなフードを選べばいいのか分からないと、お悩みの方もいるのでは?ここではそんなお悩みを解決するために、避妊、去勢後の猫に適したキャットフードの成分や注意するポイントを紹介。
カロリーや脂質、糖質が控えめかどうか
避妊、去勢を行った猫は繁殖に使うエネルギーが少なくなり、代謝機能が低下する傾向にある。メスの場合は食欲が増進し、フードを食べすぎてしまうことも。
そのため、避妊、去勢後はカロリーや脂質、糖質が控えめのフードに切り替えをするのがおすすめ。
肉食動物の猫に合わせ、高タンパクでありながら低脂肪、低カロリー、低糖質な設計のフードを選んでみて。
尿路ケアが徹底されているか
オスの猫は去勢後に太ってしまうと、尿路疾患にかかりやすくなりがち。オス猫の尿路は元々狭いため、尿石症を発症すると尿路閉塞のリスクが高まってしまう。
そんな尿路トラブルを防ぐには、灰分10%以下のキャットフードを与えるのがおすすめ。去勢後の体重管理をしつつ、ミネラルの量や配分にも気を配るようにしてみて。
また、去勢、避妊猫のために作られたフードのなかには、ミネラルバランスに考慮した設計のものも。おしっこを作る器官に負担をかけないよう、去勢後の猫ちゃんにはこれらのフードを与えてみよう。
バランスよく繊維質が含まれているかどうか
術後の太りやすい愛猫には、食欲の抑制をした方が良いケースもあるので注意。
特にメスの猫は避妊後に食欲が増しやすく、一般的な成猫用フードを食べすぎて太ってしまうことも。術後に食欲を抑え、体重ケアをサポートしたいなら、食物繊維がしっかり含まれているフードを選んでみて。
食物繊維にはお通じをよくするだけでなく、キャットフードを食べた際の満腹感も得られやすくなる効果も期待できる。特にたくさんフードを食べすぎてしまう猫ちゃんには、水溶性、不溶性両方の食物繊維が含まれるフードを食べてもらおう。
胃と消化管に作用する2種類の食物繊維をバランスよく摂れば、愛猫の食欲を抑えられるはず。
避妊、去勢をした猫の食事を変えるタイミング
避妊、去勢後の猫の食事を変える適切なタイミングは、個体によって変わってくる。
しかし、抜糸のときに体重の増えている子や、手術後1ヶ月経って体重が増えてきた子には要注意。このような猫は避妊、去勢が原因で太りやすい体質の可能性があるため、フードを切り替えてあげた方が良さそう。
また、大型猫のように時間をかけて成長する猫種は、生後6ヶ月以降も体重が増えやすい。避妊、去勢のせいで太ったのか、成長して太ったのか分からない時は獣医さんに相談をしよう。
1.人気の避妊後、去勢後向けキャットフードおすすめ11選
ECサイトなどで人気の避妊後、去勢後向けキャットフード11選をご紹介。製品ごとに、対象年齢や主原料、100gあたりのカロリー、脂質、灰分(ミネラル)量も記載しているので、避妊や去勢後のキャットフード選びで迷っている人はぜひ参考にしてみて。
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レティシアン
モグニャン キャットフード
5038円/1.5kg
白身魚たっぷりの食欲をそそる風味!避妊後のストレスで食いつきが悪くなった猫におすすめ
白身魚を63%とたっぷり含んだ、愛猫の食欲をそそる風味が特徴。避妊後の痛みやストレスなどで愛猫の食欲がなくなっているなら、試してみて。
白身魚は風味がよいだけでなく、消化吸収がよくお腹にやさしい食材。お腹の調子を整えるサツマイモやセイヨウタンポポも使用されているため、愛猫のお通じがよくなりそう。
グレインフリーで、穀物アレルギーの猫が食べやすいのもポイント。穀物の代わりにジャガイモやセルロースを使用し、愛猫がよく噛んで満足感が得られる固めのフードに仕立てている。
※ヒューマングレードの食品工場から仕入れた魚を使用。
※乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用。
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レティシアン
カナガンキャットフード チキン
5038円/1.5kg
ヒューマングレードのチキンを60%配合!猫に必須の栄養素「タウリン」も豊富
ヒューマングレードの厳選されたチキンが60%も配合されている。タンパク質が34%以上と豊富に含まれているのもポイント。食いつきのよさと健康管理のしやすさの両方にこだわりたいときにおすすめ。
猫に必要な栄養素の「タウリン」は、1kgあたり2200mgも配合されている。ホウレンソウやニンジン、クランベリーなど、野菜と果物を摂取できるのも魅力的。「ビタミン」「ミネラル」「カルシウム」「オメガ6脂肪酸」などをまとめてしっかり補えそう。
穀物は使われていないから、アレルギー体質の猫でも食べやすい。フードを丸飲みしないよう粒の固さや大きさにこだわっているため、食事をする際に満足感を得やすい設計。サクサクしたフードの食感を楽しみながら、食べすぎを防止できるのはうれしい。
※ヒューマングレードの食品工場から仕入れた魚を使用。
※乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用。
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ベッツワンベテリナリー
猫用 避妊・去勢ケア
3795円/2kg
避妊、去勢後の猫の身体をサポートする、低カロリー設計。筋肉維持を助けるL-カルニチンを配合
避妊、去勢後の猫が太らないよう、カロリーを低くしたキャットフード。筋肉をしっかり維持したい猫がぜひ摂りたい、「L-カルニチン」を配合している。
お腹の調子を整える善玉菌の餌となる、「セルロース」を配合。穀類には消化しやすい「小麦タンパク分離物」を使用し、炭水化物の吸収とエネルギー利用がしやすい設計。
皮膚や毛を健康的に保ってくれる、「オメガ脂肪酸を」バランスよく配合。愛猫の毛艶を良くし、健やかな皮膚を保ちたいという願いをかなえる。
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ヒルズ
ヒルズ プリスクリプション・ダイエット〈猫用〉 メタボリックス ドライ
10990円(Amazon)/4kg
避妊後の体重ケアに。ヒルズならではの食物繊維ブレンドで小腹がすくのを防ぎダイエットをサポート
避妊後の体重増加が気になる猫のために開発されたフード。ヒルズならではの食物繊維ブレンドで小腹がすくのを防ぎ、ダイエットをサポートしてくれる。
猫にできやすい尿路結石を気遣って、ミネラルの量を調整。ストルバイトとシュウ酸カルシウム尿石の形成に配慮できる。フードの酸化防止には、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物などの自然派成分を使用。減量しながらも愛猫の活力維持に貢献する。
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ロイヤルカナン
ニュータードケア ドライ
3380円(Amazon)/500g
避妊、去勢手術後でダメージを負った猫の身体を配慮したカロリー配合。下部尿路も気遣える
タンパク質、脂肪、カロリーを避妊手術後のダメージを負った猫の身体に配慮して調整。適切な体重、健やかな筋肉にアプローチしアクティブな毎日を支える。
マグネシウム等のミネラルを調整し、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石に配慮。避妊や去勢後に気になる下部尿路を気遣っている。
さらに、食後に満足感を得られるように食物繊維を独自のバランスで配合し、食べすぎを防止。避妊や去勢手術後の猫の体重増加が気がかりな人におすすめ。
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ピュリナ ワン
避妊・去勢した猫の体重ケア チキン
2079円(Amazon)/2kg
適切な栄養設計で術後の猫の健やかな毎日をサポート。ミネラルを調整しており腎機能のケアに役立つ設計
低カロリー設計で術後の体重管理をサポート。ビタミン、アミノ酸類などの栄養を適切に設計。新鮮な肉や魚を使用しているため食いつきも良く、愛猫が喜んで食べてくれそう。
毛玉の排出を助ける食物繊維が配合されているので、吐き戻しの予防にも。ミネラルバランスが調整されているので、下部尿路の健康維持にも期待できる。
歯や被毛、骨格や関節にもしっかりアプローチしたフード設計。避妊去勢後の愛猫が健やかに生活できるよう、体の内側、外側の両方から免疫をサポートしてくれる。
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ロイヤルカナン
アペタイト コントロール ドライ
1280円/400g
避妊や去勢後の体重増加対策に。食物繊維で空腹感を抑制し、健やかな毎日をサポート
食欲が増しやすい避妊や去勢手術後の体重増加対策にぴったりのフード。バランスのよい食物繊維を配合することで空腹感を抑制する。
適切な量のタンパク質と脂肪、脂肪代謝を助ける「L-カルニチン」で健やかな毎日をサポート。低カロリーで低脂質、高たんぱくな七面鳥の肉を第一原料に採用している。
泌尿器の健康を保持するために灰分の割合を調整した設計。400g、2kg、3.5kgのラインナップがあるので、多頭飼いにも単頭飼いにも対応しやすいのは嬉しい。
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アニモンダ
フォムファインステン ライト 避妊去勢
1540円/250g
低灰分な肉類を使用した、愛猫の腎臓をいたわる設計。グルテンフリーで猫の消化器に負担をかけにくい
避妊、去勢をした猫の腎臓をいたわり、灰分を控えめに設計したキャットフード。良質な鶏やガチョウ、アヒル、七面鳥の肉を使用し、筋肉を維持しやすい高タンパクでおいしい食事をかなえた。
歯石を付きにくくする効果が期待できる、ビタミンC化合物を配合。歯磨きを嫌がる猫ちゃんには、ぜひこのフードを試してみて。
アレルギーや消化不良の原因となりやすい、小麦グルテンは一切使用していない。大豆、砂糖のような猫の体に負担をかけやすい素材も使っていないため、
手術後に体力が落ちた猫でも問題なく食べられそう。
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HAPPY CAT (ハッピーキャット)
ステアライズド (避妊去勢) - 全猫種
9317円/4kg
ヒューマングレードの素材をふんだんに使用。泌尿器や関節をいたわる設計で愛猫の健康をサポート
脂肪分が少ないハラミやポルトリープロテインなどの内臓肉を主原料に使用し、低脂肪、高タンパクをかなえたキャットフード。カロリーを抑えつつ食物繊維で腹持ちを抑えた設計で、愛猫の肥満を防止する効果が期待できそう。
関節の動きを良くする、「グルコサミン」や「コンドロイチン」を配合。運動で関節を傷めないようケアできるフード設計で、愛猫の健やかな成長をサポートする。
室内で猫を飼育する人にうれしい、便臭を控えめにする成分も配合。尿のpHコントロールを促す成分も含まれているため、オス猫が尿路結石にならないよう考慮したいならこのフードを試してみて。
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ニュートロ
ナチュラル チョイス™避妊・去勢猫用 アダルト 白身魚 [成猫用]
4793円/2kg
術後に嬉しい低カロリー、高タンパク仕様。腸内環境、皮膚、毛並みの健康維持のサポートも
太りやすい避妊手術後に魅力的なカロリー、高タンパクな設計。第一主原料にすり身の白身魚を使用して、おいしさをアップ。DHAやEPAなど身体の機能を支える成分が含まれているのも嬉しい。
皮膚や毛並みの健康に役立つリノール酸や亜鉛を配合。オートミールやビートパルプに含まれるプレバイオティクスのおかげで、便の臭いも少なくなりそう。
適正な尿のpH維持のためビタミンCを配合。ミネラルをバランスよく調整することで尿路結石をできにくくしている。適切な量の食物繊維も配合されているので、毛玉の吐き戻し防止にも期待が持てる。
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ミスターフルーツ
ミスターフルーツ 避妊・去勢猫用
2420円/1.5kg
免疫機能や下部尿路に配慮したイエローフルーツ配合。果物の力で健康を気遣う
術後に気になる免疫機能の保持や下部尿路に配慮し、黄プラム、セドロ、バナナ、黄メロンといったイエローフルーツを配合。果物の力で健康を気遣い、避妊や去勢後のデリケートな身体をサポートする。
腸内環境にアプローチするフラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖を配合。室内で一緒に過ごすときに気になる便の臭い軽減にも役立つ。
酸化防止剤には、自然由来の天然トコフェロールとローズマリー抽出物を使用。全身の健康に配慮して、コリン、タウリンも配合している。
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4.総合栄養食と他のフードの違いって?それぞれの機能を解説
総合栄養食
それ単体で主要な栄養、エネルギーを賄うことを目的としたフードのこと。総合栄養食の場合は、プラスで水を与えるだけで必要な栄養バランスを満たし、健康な食生活を目指すことができる。
ペットの成長段階は、大まかに成長期、繁殖期、維持期の3つ(※)。それぞれの成長段階に合わせたものを購入しよう。特に子犬や子猫は必要な栄養素がおとなのペットに比べて多いため、子犬、子猫用か、全成長段階対応用を選ぶのがベスト。
※AAFCOが養分基準を規定している成長段階
副食
嗜好増進などを目的としたもので「一般食」や「副食」、「ふりかけ」といった表示で販売されていることが多い。
夏バテや老化による小食、いつもの食事に飽きてしまったペットの食欲増進等のために、ペットフードに混ぜてあげるとよい。ただし、副食だけを与えていると偏食になる上に栄養バランスが崩れてしまうので、必ず総合栄養食などと一緒にあげるよう意識して。
栄養補完食
特定の栄養を調整したものや、嗜好性を高めるためのフード。
副食の一種で、人間で言うビタミンサプリやプロテインドリンクのような役割。ペットにとって、特に必要な栄養素をピンポイントで補いたい時におすすめ。獣医師と相談の上で与える場合も多いので、気になる人はかかりつけの動物病院で相談してみて。
おやつ
その名の通りおやつやスナック、またはご褒美として、限られた量を与えることを意図したフードのこと。
一般には「おやつ」、「スナック」、「トリーツ」などの表示で販売されることが多い。適切な栄養量を維持するために、与える回数や主食とのカロリーの兼ね合いに注意が必要。与える上限量は、原則として1日当たりのエネルギー所要量の20%以内に抑えるとよいとされている。