「本の町さんぽ」特集のサイドストーリーその3
このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はスドウがお届けします。
更新日:2017/07/05
飾って幸せな「ひと目ぼれ本」と出会える町
現在発売中の特集「本の町さんぽ」を開くと、国内外の素敵な本がたくさん掲載されています。本は、読むもの。それは間違いないのですが、私にとって本は「愛でるもの」でもあります。素敵な表紙の本や雑誌を見ると、もう我慢ができなくなって、レジに直行することもしばしば。家のテーブルやお気に入りの棚の上に飾って楽しみます(もちろん中も読みますよ!)。
そんな、雑貨的に本を楽しむ私が担当したのが「中目黒~代官山」エリア。ファッションの町という印象が強いかもしれませんが、実は本屋さんやブックカフェが充実している「本の町」でもあるんです。そして、なんといっても置いてある本のビジュアル偏差値がどこも高い!
美しいアートブックを中心に取り揃える古書店「dessin」や、海外雑誌が充実している「代官山 蔦屋書店」、サンフランシスコの出版社「クロニクルブックス 代官山」によるポップな洋書など・・・。見ているだけで楽しい本が、この町にはあふれています。
気張らず、リラックスして本を楽しもう
表紙買いしがちな私ですが、中身が素敵なことだって大切です。そこで今回は、素敵なビジュアルであることはもちろん、きちんと読み応えのある本を各店に選んでもらいました。
たとえば、目黒川沿いの古書店「COW BOOKS」セレクトの『未明01』は、美しい表紙と佇まいの、飾っておきたくなる文芸アンソロジー。400ページ越えという大ボリュームですが、挿絵や写真も多く、とても軽やかな印象です。
また、ブックカフェ「Under the mat」では、大人がグッとくる絵本を選んでもらっています。絵本といってあなどるなかれ。どれもじんわり心に効くストーリーなんですよ。
「本を買う」「本を読む」というと少し構えてしまう部分もあるかもしれませんが、もっと気軽に、「ビビッときた」という理由で本を選んだり、「眺めているだけで幸せ」という読み方があっていいと思っています。まさに、雑誌なんかは「眺めて楽しむもの」ですよね。
リラックスしたいときや気分転換したいときに、素敵なビジュアルの「ひと目ぼれ本」はピッタリ。ぜひ皆さんも運命の出会いをしに、中目黒~代官山の書店を訪れてみてください。
誌面に華を添えるイラストにも注目を
そしてもうひとつ。ぜひ注目してもらいたいのが、各ページに散りばめられたファニーなイラストたち。以前、私スドウが「いい1日リポート」でグループ展の様子をご紹介したイラストレーターHONGAMAさんによるものです。これが絶妙にシュールで、見るたびにニヤニヤしてしまう不思議な魅力にあふれています。毎回イラストレーターさんからイラストが届いたときはウキウキなのですが、今回は特に大興奮でした。
個人的オススメは、絵本を読んでグッときているシロクマ! 「谷根千」エリアのかわいい雑貨にときめいてるシロクマ&女の子もキュートなので、ぜひチェックしてみてください。
来週7月12日にはいよいよ「中央線さんぽ」特集が発売です。編集部員クリヤマが皆さんに見どころをお伝えしていきますので、ぜひそちらも楽しみにしてくださいね。
それでは、皆さん今日もいい1日を。
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