編集部の「いい1日」リポート VOL.003
この連載では、編集部員が見つけた「いい1日」のヒントをご紹介していきます。特集のためのリサーチから、個人的な趣味の散歩、その他もろもろ、よりみちで出会ったことや感じたことをつづります。第3回目は、スドウが都内のアートスポットを訪れるシリーズです。
更新日:2017/06/23
スロースタートな休日。
15時から、アートでいい1日を
はじめまして。オズマガジン編集部のスドウです。
この連載も3回目。私の担当回では、大好きな美術館や展覧会、アートスポットについてのレポートを書いていこうと思います。
突然ですが、皆さん朝は得意ですか? 私は正直苦手で、布団がささやく「あと5分」誘惑を断ちきれず、ついギリギリまで寝てしまう毎日を送っています。そんなお布団ラバーな私の休日は、やっぱりスロースタートになりがちです。
ある土曜日、目覚めると時刻はもうお昼近く。のそのそベッドを這い出して、朝ごはんを食べたり溜まった家事をしたり、ときどき二度寝しそうになったりとしているうちに、気付けばもう15時近く。もう半分以上1日が終わっていますが、そこは普段からスロースターターな私。
さぁ、これからお出かけです。
20時までオープンするイラスト専門ギャラリーへ
明治神宮前駅を出てすぐという抜群の立地にある、イラストレーション専門のギャラリー「ギャラリー・ルモンド」。こちらは、火~土は20時、日は17時までオープンしているので、私のような休日スロースターターな人に優しいアートスポットなのです。
美術館や展覧会って、だいたいは17時や18時に終わってしまうので、この時間まで開いているアートスポットは貴重!
この日は、現在発売中の「本の町さんぽ」で素敵なイラストを描いていただいた、イラストレーターのHONGAMAさんが参加するグループ展が開催中でした。
ひっそりとしたビルの2F。扉を開けると、ギャラリー内は予想以上の混雑ぶり。かわいい女子やオシャレな男子が多いのも、原宿という場所柄でしょうか。「ギャラリー」と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、こちらはとてもフレンドリーな雰囲気なので、アート初心者さんもご安心を。
4人のイラストレーターによるイラストレーションは、どれもとってもクール! 今っぽい雰囲気なのに、どこか毒っ気を含んでいて、そのバランスがかなり絶妙。ギャラリーのセンスのよさを感じます。
自分の目で見て、感じることを大切に
こちらのギャラリーのオープンは2015年。以前はイラストレーターとしても活動していた田嶋吉信さんが、イラストレーターと鑑賞者をつなぐリアルな場所を作りたいと立ち上げたそう。
お話を伺うなかで、田嶋さんがなにげなく放った、「今の時代、アートやイラストも簡単にSNSで見れるけど、実際に見ると全然違うものがあるんです」という言葉にハッとしました。
最近は美術館や展覧会もSNS投稿OKのものが増え、インスタグラムなどで検索をすれば、展示風景を写した写真がこれでもかというほどあがっています。もしも、それを見て「行った気」になったり、「知った気」になってしまったら…。それってすごく寂しいことです。それはあくまで、誰かが切り取った誰かの視点だし、カメラを通して見た世界のこと。
実際、HONGAMAさんのインスタをフォローしている私は、毎日のように彼女の作品を見ていましたが、実物を目にすると「この作品ってこんなに鮮やかだったんだ」とか、「思ってたよりも小ぶりなんだな」とか、SNSで見ているだけではわからなかった発見がたくさんありました。
それに、ご本人に会って直接お話できるのだって、実際に足を運んだからこそ。この日はHONGAMAさんが似顔絵コーナーを行っていたので、もちろん私も描いてもらいました! とってもとっても嬉しい!
作品やグッズを拝見したり似顔絵を描いてもらったりと、1時間近く滞在してギャラリーを後にしました。
ちなみに、ギャラリー・ルモンドは基本的に1週間で展示が入れ替わるので、現在はこの展覧会は終了しています。ですが、毎週とっても素敵なイラストレーターさんの個展やグループ展を行っているので(インスタやHPを要チェックです!)、ぜひ皆さんお買い物のついでなどによりみちしてみてくださいね。
15時からスタートした私の休日でしたが、素敵な作品を見て、さらに自分の似顔絵も描いてもらって、充実の「いい1日」になりました。
実は、ルモンドを出たあと、「まだ間に合う!」と六本木の美術館へハシゴをしたのですが、その話はまた別の機会に。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
来週金曜日は、編集部クマダがいい1日をお届けします。
それでは、よい週末を。
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